高校生になってアルバイトを始めると、自分で自由に使えるお金が一気に増えることがあります。友達との食事、洋服、コスメ、ゲーム、推し活、交通費などに使っているうちに、毎月数万円がなくなることも珍しくありません。
ただし、高校生のお金の使い方は、月にいくら使ったかという金額だけでは判断できません。収入がいくらあるのか、何に使ったのか、親が負担している生活費はどの程度なのか、将来のために残せているかまで考えることが大切です。
この記事では、高校生が毎月使うお金について、月5万円という金額を例にしながら、使いすぎか判断する考え方や無理なく貯金する方法をわかりやすく解説します。
高校生が月5万円使うのは使いすぎなのか
結論からいうと、月5万円という数字だけを見て「必ず使いすぎ」と判断することはできません。同じ5万円でも、毎月のアルバイト収入が6万円の人と10万円の人では家計の状態が大きく異なるからです。
さらに、5万円の中に通学交通費、学校で必要な昼食代、スマートフォン料金、衣服代などが含まれている人と、これらをすべて保護者が負担していて5万円を娯楽だけに使っている人でも意味が変わります。
重要なのは、「5万円使った」という結果ではなく「収入に対してどれくらい使い、何に使ったのか」を見ることです。
収入に対する支出の割合で考える
たとえばアルバイト代が毎月6万円で、そのうち5万円を使っているなら、約83%を消費していることになります。一方、月8万円の収入から5万円を使い、3万円を残しているなら状況はかなり違います。
高校生は家賃や光熱費などを保護者が負担しているケースが多いため、社会人より貯金しやすい時期でもあります。収入が増えるたびに支出も同じだけ増える状態になっていないかは確認しておきたいところです。
なぜ「お金があっても足りない」と感じるのか
収入があるのに毎月ほとんど残らない場合、必ずしも一度に大きな買い物をしているとは限りません。むしろ注意したいのが、数百円から数千円程度の小さな支出です。
たとえば学校帰りに500円使う生活を月20日続けるだけで1万円になります。さらに休日の外食、洋服、ネット通販、ゲームへの課金などが加われば、月4万円や5万円になるのはそれほど難しくありません。
少額の支払いは心理的に負担を感じにくいため、合計金額を把握しにくいという特徴があります。キャッシュレス決済を中心に利用している場合も、現金が財布から減らないため使った感覚が弱くなることがあります。
高校生のお金は「固定費・自由費・貯金」に分けると管理しやすい
細かな家計簿を毎日つけるのが面倒なら、収入を大きく3種類に分ける方法があります。
| 分類 | 具体例 |
|---|---|
| 必要なお金 | 交通費、昼食代、スマホ料金、学校用品など |
| 自由に使うお金 | 友達との遊び、洋服、コスメ、ゲーム、推し活など |
| 残すお金 | 貯金、進学費用、旅行、免許取得、将来の買い物など |
ポイントは、月末に余った金額を貯金するのではなく、給料を受け取った時点で残す金額を先に決めることです。
たとえばアルバイト代が6万円なら、最初に1万円を別の口座などへ移し、残り5万円の範囲で生活する方法があります。これだけでも年間では12万円になります。
月5万円の支出を実際に整理してみる
自分が使いすぎなのかわからない場合は、直近1か月分だけでも支出を書き出してみると判断しやすくなります。
たとえば月5万円の内訳が「友達との食事1万円、洋服1万2,000円、コンビニ8,000円、趣味1万円、その他1万円」だったとします。この場合、洋服や趣味を完全にやめなくても、コンビニでの買い物を半分にするだけで月4,000円残せます。
反対に、交通費1万円、昼食代1万円、スマホ代5,000円など、自分で負担しなければならない費用が多いのであれば、同じ月5万円でも単純に浪費とはいえません。
高校生のうちに「先取り貯金」を覚えておくメリット
貯金というと遊びを我慢するイメージがありますが、すべてのお金を貯める必要はありません。大切なのは、使うお金と残すお金を自分で決められる状態を作ることです。
たとえば毎月5,000円なら1年間で6万円、毎月1万円なら12万円になります。高校生活の数年間続ければ、運転免許、パソコン、旅行、進学後の生活用品など、まとまった出費が必要になったときにも役立ちます。
特に高校生の時期は、家庭によって違いはあるものの、家賃・電気代・水道代・食費など生活の基本的な費用を自分ですべて負担するケースは多くありません。そのため、アルバイト収入の一部を残す習慣を作りやすい時期といえます。
使いすぎを防ぐために今日からできること
まずおすすめなのは、1か月だけ支出を記録することです。銀行口座、電子マネー、QRコード決済、クレジットカードなどを利用している場合は利用履歴を確認し、何にいくら使ったのかを合計します。
次に「これは必要だった」「楽しかったので使ってよかった」「なんとなく買ってしまった」の3種類程度に分類します。削るなら、満足度の高かった支出ではなく、後から振り返っても何に使ったのか思い出せない支出から見直すのが現実的です。
また、月5万円を使っている人が突然1万円まで減らそうとすると長続きしにくいため、まずは「来月は4万5,000円まで」のように小さく設定すると取り組みやすくなります。
使ってよい上限を週単位にする方法もある
月単位では管理しづらい場合、自由に使えるお金を週単位にする方法もあります。たとえば自由費を月3万円程度にすると決めた場合、1週間あたりおおむね7,000円前後を目安にして、残りを予備費として持っておくと管理しやすくなります。
週の前半で使い切ってしまえば、その後の数日は支出を控えるという判断もできます。月末になって初めて使いすぎに気づくより、途中で修正できるのがメリットです。
「いくら使うか」より大切なのは自分でコントロールできているか
高校生のお金の使い方には大きな個人差があります。そのため、友達が月1万円だから自分も1万円にしなければならない、あるいは周囲が5万円使っているから問題ない、と考える必要はありません。
見るべきなのは、収入以上に使っていないか、必要な支払いができているか、一定額を残せているか、使ったことを後悔する支出が多くないかという点です。
欲しいものや友達との時間にお金を使うこと自体は悪いことではありません。むしろ、自分にとって価値のあるものには使い、優先度の低いものには使わないという判断が、お金を管理する基本になります。
まとめ:月5万円という金額だけで使いすぎとは決められない
高校生が月5万円使っている場合でも、それだけで使いすぎかどうかを判断することはできません。アルバイト収入、家庭が負担している費用、自分で支払っている必要経費などによって状況が違うためです。
ただし、「お金があっても足りない」と感じる状態が続いているなら、一度支出を確認する価値があります。毎日の数百円程度の買い物まで合計すると、想像以上の金額になっていることがあります。
使う楽しさをなくすのではなく、給料を受け取ったら一定額を先に残し、残った範囲で自由に使う。この習慣を高校生のうちに身につけておけば、進学や就職によって扱う金額が増えたときにも役立つでしょう。


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