賞与(ボーナス)の源泉所得税を計算する際、社会保険料を控除した後の金額に税率をかけて算出しますが、その結果に小数点以下の端数が出ることがあります。端数を五捨六入するのか、切り捨てなのか迷う方も多いでしょう。
この記事では、賞与に対する源泉所得税の端数処理の考え方や、具体的な計算例を使って分かりやすく解説します。
賞与の源泉所得税計算では端数処理のルールが決まっている
賞与から控除する源泉所得税は、単純に社会保険料控除後の賞与額へ税率をかけるだけではなく、国税庁が定めた計算方法に従って算出します。
計算途中で円未満の端数が発生した場合は、給与や賞与の源泉徴収に関する端数処理のルールを適用します。
一般的な四捨五入や五捨六入で処理するのではなく、源泉所得税額については1円未満を切り捨てる扱いになります。
103229.7円や78682.6円の場合の処理方法
例えば、源泉所得税の計算結果が103,229.7円になった場合、1円未満の端数を切り捨てるため、源泉徴収する金額は103,229円になります。
同じように、計算結果が78,682.6円の場合も、小数部分の0.6円を切り捨てて78,682円として処理します。
| 計算結果 | 源泉徴収する金額 |
|---|---|
| 103,229.7円 | 103,229円 |
| 78,682.6円 | 78,682円 |
つまり、賞与の源泉所得税計算では「五捨六入」ではなく「1円未満切り捨て」と考えると分かりやすいです。
賞与の源泉所得税は税率をかける前の計算も重要
賞与の源泉所得税を正しく計算するためには、端数処理だけではなく、税率を適用する前の計算手順も重要です。
基本的な流れは以下のようになります。
- 賞与額から社会保険料を控除する
- 控除後の金額を基に賞与に対する源泉徴収税率を確認する
- 対象額に税率をかける
- 1円未満の端数を切り捨てる
例えば、賞与支給額が50万円で社会保険料控除後の金額が45万円の場合、その45万円に対して決められた税率を適用し、最後に端数処理を行います。
給与計算でよくある端数処理の間違い
給与計算では、源泉所得税以外にも社会保険料や住民税などさまざまな控除項目があります。そのため、それぞれ同じ端数処理をすると間違いにつながることがあります。
例えば、給与計算ソフトやExcelで計算式を作成する場合、ROUND関数による四捨五入を設定してしまうと、源泉所得税の金額が本来より1円多くなる可能性があります。
税金計算では項目ごとに端数処理のルールが異なるため、必ず対象となる制度のルールを確認することが大切です。
賞与計算時に確認しておきたいポイント
賞与の源泉徴収を行う場合は、以下の点を確認すると計算ミスを防ぎやすくなります。
- 賞与支給額と社会保険料控除額が正しいか
- 賞与に適用する源泉徴収税率が正しいか
- 計算後の1円未満の端数処理方法が正しいか
- 扶養人数など税率判定に必要な情報が最新か
特に賞与は毎月給与とは異なる計算方法になるため、年に数回しか処理しない場合は手順を確認しながら計算することが重要です。
まとめ:賞与の源泉所得税の端数は五捨六入ではなく切り捨て
賞与の源泉所得税を計算した際に103,229.7円や78,682.6円のような小数点以下の端数が出た場合、五捨六入ではなく1円未満を切り捨てて処理します。
そのため、103,229.7円は103,229円、78,682.6円は78,682円が源泉徴収する金額になります。
賞与計算では端数処理だけでなく、社会保険料控除や税率の確認も重要です。正しい手順で計算し、誤った源泉徴収を防ぐようにしましょう。


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