銀行口座の入出金明細や通帳を確認していると、身に覚えのない出金があり、摘要欄に「カード」や「カード(数字)」のような表示が残っていることがあります。店舗名やサービス名が表示されていないため、何の支払いなのか分からず不安になるケースもあります。
ただし、「カード(667)」という表示だけから、特定の会社やサービスへの支払いだと断定することはできません。銀行によって摘要欄の表示方法が異なり、数字がATMや取引内容などを識別するための情報として使われている可能性もあるためです。
この記事では、銀行明細に「カード(667)」などの見慣れない表示がある場合に考えられる取引、確認する順番、不正利用が疑われる場合の対処法を解説します。
「カード(667)」だけでは引き落とし先を特定できない
最初に押さえておきたいのは、通帳やインターネットバンキングに表示される摘要は、必ずしも商品を購入した店舗名やサービス名ではないということです。
例えば三菱UFJ銀行では、通帳の摘要欄に表示される「カード」は、同行ATMでキャッシュカードを利用した取引を表す例として案内されています。また、コンビニATMやゆうちょ銀行ATMなどを利用した場合には、それぞれ異なる表示になることがあります。[参照:三菱UFJ銀行]
つまり「カード」という文字があるからといって、必ずしもクレジットカード会社からの口座振替とは限りません。キャッシュカードを利用したATM出金などである可能性も考える必要があります。
さらに「667」のような数字についても、利用している銀行や取引方法が分からなければ意味を確定できません。ATMや取引場所などを識別する番号である可能性もあるため、インターネット上の情報だけで判断するのは避けたほうが安全です。
まず確認したいのは「口座振替」なのか「ATM出金」なのか
身に覚えのない出金を発見したら、金額だけを見るのではなく、取引の種類を確認します。特に重要なのが、クレジットカードなどの口座振替なのか、キャッシュカードを使ったATM出金なのかという違いです。
例えば、通帳に「カード」と表示されていて、同じ日に現金をATMから引き出していた場合には、自分自身のATM利用だったという可能性があります。数日前の利用であれば忘れていることも珍しくありません。
一方で、その日にATMを利用した記憶がなく、家族にもカードを貸しておらず、金額にもまったく心当たりがないのであれば、慎重に確認する必要があります。
確認するときは、次の情報をメモしておくと銀行への問い合わせがスムーズです。
- 出金された日付
- 出金金額
- 摘要欄に表示されている文字
- 「667」など表示されている番号
- その前後の入出金履歴
- 同日にATMを利用した記憶があるか
- キャッシュカードが現在手元にあるか
「カード(667)」の正体を確認する最も確実な方法
摘要欄だけで取引内容を判断できない場合、最も確実なのは口座を開設している銀行に直接問い合わせることです。
問い合わせる際には「○月○日に○円の出金があり、摘要欄にはカード(667)と表示されています。この取引が何を意味するのか確認したい」と伝えるとよいでしょう。
銀行側で確認できる情報の範囲は金融機関や取引内容によって異なりますが、摘要の意味やATM取引なのか口座振替なのかなど、追加情報を案内してもらえる可能性があります。
なお、銀行の公式サイトに「通帳の摘要」「入出金明細の表示」などを説明したページが用意されている場合もあります。例えば三井住友銀行も、摘要文言は手続方法によって異なる場合があると案内しています。[参照:三井住友銀行]
クレジットカードの引き落としなら会社名が表示される場合もある
クレジットカード利用代金の口座振替の場合、銀行明細にはカード会社などの名称が表示されるケースがあります。
例えばPayPayカードでは、金融機関の明細に「ペイペイカード」「PayPayカード」「PAYPAYカード」「PPカード」などの名称で表示されると公式サイトで案内されています。[参照:PayPayカード]
このように、クレジットカード利用代金の口座振替と、摘要に単純に「カード」と表示される取引は区別して考える必要があります。
もっとも、表示形式は銀行やカード会社によって異なります。「カード」という表示だけでクレジットカード利用、不正利用、ATM出金のいずれかを断定しないことが重要です。
まったく身に覚えがなければ早めに銀行へ連絡する
取引日時や金額を確認してもまったく心当たりがない場合は、「そのうち思い出すだろう」と放置せず、取引銀行へ問い合わせることをおすすめします。
全国銀行協会も、銀行口座に身に覚えのない取引があった場合には、取引先の銀行または利用明細に記載されたキャッシュレス決済サービス事業者へ相談するよう注意喚起しています。[参照:全国銀行協会]
特に、キャッシュカードが見当たらない、暗証番号を第三者に知られた可能性がある、覚えのない出金が複数回続いている、といった場合には迅速な対応が必要です。
不正利用の可能性がある場合は、まず金融機関の公式窓口へ連絡し、必要に応じてカードの利用停止などについて案内を受けてください。連絡先は検索広告やSMSに記載された番号ではなく、キャッシュカード、通帳、銀行公式サイトなどから確認すると安全です。
不正出金だった場合に備えて記録を残しておく
不審な取引について問い合わせる場合は、該当する入出金明細のスクリーンショットや通帳の記録を保存しておくとよいでしょう。日時、金額、摘要を正確に説明できるようにしておきます。
また、銀行から確認された内容や問い合わせ日時、担当窓口、案内された対応についても記録しておくと、その後の手続きを進めやすくなります。
不正な出金であることが確認された場合には、銀行から補償手続きや警察への相談などについて案内されることがあります。全国銀行協会も金融犯罪に遭った場合の相談窓口を案内しています。[参照:全国銀行協会]
銀行との取引に関する相談や苦情については、全国銀行協会相談室という窓口もあります。ただし、まずは実際に口座を管理している金融機関へ問い合わせるのが基本です。[参照:全国銀行協会相談室]
まとめ:身に覚えのない「カード(667)」は銀行に取引内容を確認しよう
銀行明細に「カード(667)」と表示されていても、その文字だけから特定のカード会社や店舗、サービスによる引き落としだと判断することはできません。「カード」という摘要がキャッシュカードによるATM取引を意味する銀行もあるためです。
まずは出金日時と金額を確認し、その日にATMを利用していないか、家族が利用していないか、クレジットカードなどの支払日ではないかを確認しましょう。それでも心当たりがなければ、「カード(667)」という表示をそのまま銀行へ伝えて取引内容を確認するのが確実です。
特に完全に身に覚えのない出金や、同様の出金が繰り返されている場合には放置しないことが重要です。不正利用の可能性も考え、早めに取引銀行の公式窓口へ相談してください。

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