現金を引き出す機会が多い人にとって、銀行選びで意外と大きな差になるのがATM利用手数料です。1回110円や220円でも、月に何度も利用すると年間では数千円になります。特にセブン‐イレブン、ローソン、ファミリーマートなどのコンビニATMを日常的に使うなら、ATM手数料の無料条件を確認して口座を選ぶ価値があります。
2026年8月時点では、無条件または比較的簡単な条件でコンビニATMを無料利用できる銀行が複数あります。なかでもSBI新生銀行は、通常のスタンダードステージでも対象の提携コンビニATMからの出金が月5回まで無料です。住信SBIネット銀行は「アプリでATM」を利用すると、対象支店ではセブン銀行ATM・ローソン銀行ATMを何度でも無料で利用できる仕組みがあります。
ただし「コンビニATM無料」と書かれていても、無料になるATM、回数、時間帯、キャッシュカードかスマホATMかによって条件が異なります。ここでは、日常使いしやすい代表的な金融機関を中心に比較します。
- コンビニATM手数料が無料になる主な銀行を比較
- SBI新生銀行は誰でもコンビニATM出金が月5回無料
- SBI新生銀行は入金なら原則無料
- SBI新生銀行はシルバーステージ以上なら何度でも無料
- ただしファミリーマートではATMの種類を確認する
- 住信SBIネット銀行は「アプリでATM」が強い
- 住信SBIネット銀行はキャッシュカード利用だと条件が違う
- V NEOBANKなら月5回無料という分かりやすいタイプもある
- セブン銀行なら7時~19時の出金は何度でも無料
- 2026年はセブン銀行の時間外手数料実質無料キャンペーンもある
- auじぶん銀行は無料回数がステージ制
- 三井住友銀行も条件を満たせばコンビニATM無料
- 「ATM手数料無料」には3種類ある
- 入金無料と出金無料は別なので注意
- ファミマでは「イーネットATM」か「ゆうちょATM」か確認する
- 月5回ATMを使うだけでも年間の差は大きい
- ATMを月1~5回程度ならSBI新生銀行が分かりやすい
- ATMを何度も使うなら無料回数無制限を狙う
- ATM手数料を完全にゼロに近づける方法
- 銀行を選ぶときは振込手数料も一緒に確認する
- 無料だけでなくATMの設置場所も重要
- まとめ:コンビニATM無料を重視するならSBI新生銀行・住信SBIネット銀行などが候補
コンビニATM手数料が無料になる主な銀行を比較
最初に、2026年8月時点でコンビニATMを比較的無料で使いやすい銀行を整理します。
| 銀行 | 主な無料対象ATM | 無料回数・条件の目安 |
|---|---|---|
| SBI新生銀行 | セブン銀行・ローソン銀行・イーネット・イオン銀行など | 最低月5回無料、シルバー以上は何度でも無料 |
| 住信SBIネット銀行 | セブン銀行・ローソン銀行 | 対象支店で「アプリでATM」なら何度でも無料 |
| セブン銀行 | セブン銀行ATM | 7時~19時の出金無料、入金は無料 |
| auじぶん銀行 | セブン銀行・ローソン銀行・イーネット・イオン銀行など | じぶんプラスのステージに応じた無料回数 |
| 三井住友銀行 | セブン銀行・ローソン銀行・イーネット | 所定条件達成で無料優待 |
「特に条件を気にせず月に数回コンビニATMを使いたい」という場合は、SBI新生銀行が分かりやすい選択肢です。一方、スマートフォンでATMを利用することに抵抗がなければ、住信SBIネット銀行も有力候補になります。
SBI新生銀行は誰でもコンビニATM出金が月5回無料
SBI新生銀行は、ATM手数料を重視する人にとって比較しやすい銀行です。通常のスタンダードステージでも、対象となる提携コンビニATMからの出金が月5回まで無料です。
対象ATMには、セブン銀行ATM、ローソン銀行ATM、イーネットATM、イオン銀行ATMなどがあります。セブン‐イレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップなど身近な店舗を幅広くカバーしています。
さらにステップアッププログラムでシルバーステージ以上になると、これら対象ATMからの出金手数料が回数制限なしで無料になります。
SBI新生銀行は入金なら原則無料
SBI新生銀行では、現金の預け入れについてはステージにかかわらず無料と案内されています。残高照会も無料です。
例えば給料は別の銀行へ振り込まれるものの、現金をSBI新生銀行へ入れたい場合、セブン銀行ATMなどを使って入金できます。
出金についてもスタンダードステージで月5回無料なので、「月に2~3回現金を下ろす」という一般的な使い方なら、特別な条件を達成しなくてもATM手数料を0円にしやすい銀行です。
[参照] SBI新生銀行「現金の預け入れ・残高照会の手数料」
SBI新生銀行はシルバーステージ以上なら何度でも無料
ATMを月5回以上使う人なら、シルバーステージ以上を狙う方法があります。
SBI新生銀行では、シルバー、ゴールド、プラチナ、ダイヤモンドステージになると、対象の提携コンビニATMからの出金が回数制限なく無料になります。
例えば給与振込をSBI新生銀行で受け取ることはシルバーステージの判定条件の一つです。給与受取口座として使う人なら、セブン銀行ATMやローソン銀行ATMなどを何度利用しても出金手数料0円にできる可能性があります。
ただしファミリーマートではATMの種類を確認する
ファミリーマートには主にイーネットATMとゆうちょ銀行ATMがあります。この違いはかなり重要です。
SBI新生銀行ではイーネットATMなら無料回数の対象になりますが、ゆうちょ銀行ATMについてはステージや利用回数にかかわらず1回110円の出金手数料がかかります。
つまり「ファミマなら全部無料」ではありません。ATM本体に「E-net」と表示されているか、「ゆうちょATM」なのかを確認してから利用すると余計な手数料を避けられます。
住信SBIネット銀行は「アプリでATM」が強い
住信SBIネット銀行もコンビニATMとの相性がよい銀行です。特にスマートフォンを使った「アプリでATM」が特徴です。
2026年8月時点の公式案内では、対象となる個人向け支店で「アプリでATM」を利用する場合、セブン銀行ATM・ローソン銀行ATMでの入出金を何度でも無料で利用できる仕組みがあります。
キャッシュカードを持ち歩かなくても、スマートフォンのアプリからATMを操作できます。日常的にセブン‐イレブンやローソンを利用する人には非常に使いやすい仕組みです。
住信SBIネット銀行はキャッシュカード利用だと条件が違う
注意したいのは、「アプリでATM」とキャッシュカードを使ったATM取引では手数料体系が異なる場合があることです。
キャッシュカードを使う場合は、スマートプログラムのランクに応じてATM無料回数が設定されます。無料回数を超えると、セブン銀行ATMやローソン銀行ATMなどでは所定の手数料がかかります。
そのため住信SBIネット銀行をATM手数料目的で利用するなら、「アプリでATM」を使えるスマートフォンと対象ATMを利用するのがポイントです。また支店によって手数料体系が異なる場合があるため、口座開設時には対象支店の条件を確認しましょう。
V NEOBANKなら月5回無料という分かりやすいタイプもある
住信SBIネット銀行が提供するNEOBANKには、提携企業ごとの支店もあります。例えばV NEOBANKでは、セブン銀行ATM・ローソン銀行ATMでの入出金手数料が月5回まで無料と案内されています。
このように同じ住信SBIネット銀行でも、通常支店とNEOBANKでは無料回数が異なるケースがあります。
「住信SBIネット銀行だから全部同じ」と考えず、自分が利用する支店の商品説明を確認することが重要です。
セブン銀行なら7時~19時の出金は何度でも無料
セブン‐イレブンを頻繁に利用する人なら、セブン銀行そのものを使う方法もあります。
セブン銀行口座では、セブン銀行ATMからの出金について7時から19時までは無料です。曜日を問わず、土曜・日曜・祝日でもこの時間帯なら無料です。
預け入れについては時間帯にかかわらず無料です。一方、0時~7時と19時~24時の出金には通常110円の手数料がかかります。
| セブン銀行ATM利用 | 手数料 |
|---|---|
| 7時~19時の出金 | 無料 |
| 0時~7時の出金 | 110円 |
| 19時~24時の出金 | 110円 |
| 入金 | 無料 |
2026年はセブン銀行の時間外手数料実質無料キャンペーンもある
セブン銀行では2026年6月1日から12月31日まで、新規口座開設者を対象にATM時間外手数料無料キャンペーンを実施しています。
新規で口座を開設し、各月末の普通預金残高を10万円以上にすると、口座開設当月末から1年間、対象となる時間外ATM手数料が実質無料になります。
時間外に一度110円を支払いますが、利用した手数料分が翌月にキャッシュバックされる仕組みです。条件を満たせば回数制限なく実質無料になります。
auじぶん銀行は無料回数がステージ制
auじぶん銀行では、セブン銀行ATM、ローソン銀行ATM、イーネットATM、イオン銀行ATM、三菱UFJ銀行ATM、ゆうちょ銀行ATMなどを利用できます。
通常の手数料はATMによって110円または220円ですが、「じぶんプラス」のステージに応じてATM利用手数料の無料回数が付与されます。
そのためauの通信サービスなどを利用していたり、auじぶん銀行をメインバンクとして利用してステージを上げられる人には便利です。一方、条件を一切考えずに使いたい人なら、最低月5回無料のSBI新生銀行などのほうが仕組みは分かりやすいでしょう。
三井住友銀行も条件を満たせばコンビニATM無料
メガバンクでも、所定の条件を満たすことでコンビニATM手数料が無料になる銀行があります。三井住友銀行では、セブン銀行ATM、ローソン銀行ATM、イーネットATMについて優遇サービスを提供しています。
ただしネット銀行のように無条件で何度でも無料という仕組みではなく、利用状況や口座サービスの条件によって無料回数が変わります。
すでに三井住友銀行を給与受取などのメイン口座として使っている場合には、新しく銀行口座を作る前に自分がATM無料優待の対象になっていないか確認する価値があります。
「ATM手数料無料」には3種類ある
銀行を比較するときには、単に「無料」という言葉だけを見ないことが重要です。無料には大きく3つのタイプがあります。
| タイプ | 例 |
|---|---|
| 時間帯限定で無料 | セブン銀行の7時~19時 |
| 月○回まで無料 | SBI新生銀行のスタンダード月5回など |
| 条件達成で何度でも無料 | SBI新生銀行シルバー以上など |
月に1~2回しか現金を引き出さない人なら「月5回無料」で十分です。逆に仕事などで毎日のようにATMを使う人は、回数無制限型を選ぶメリットが大きくなります。
入金無料と出金無料は別なので注意
ATM手数料を比較するときに見落としやすいのが、「入金」と「出金」で条件が異なることです。
例えばセブン銀行は入金が無料ですが、出金は時間帯によって110円かかります。SBI新生銀行も入金は原則無料ですが、出金はステージによって無料回数が異なります。
現金を銀行へ預けることが多い人と、現金を引き出すことが多い人では最適な口座が違います。自分がATMで何をすることが多いかを基準に選びましょう。
ファミマでは「イーネットATM」か「ゆうちょATM」か確認する
ファミリーマートでATMを利用する場合には特に注意が必要です。ファミマにはイーネットATMだけでなく、ゆうちょ銀行ATMが置かれている店舗があります。
銀行によってはイーネットなら無料でも、ゆうちょATMでは有料になることがあります。SBI新生銀行はその代表例で、イーネットは無料回数の対象ですが、ゆうちょ銀行ATMからの出金は1回110円です。
ファミリーマートへ入ってすぐカードを挿入するのではなく、ATM本体に表示されているロゴを確認する習慣をつけると手数料を防げます。
月5回ATMを使うだけでも年間の差は大きい
1回220円のATMを月5回使うと、月1,100円かかります。
年間では1万3,200円です。銀行口座を変えるだけでこれが0円になるなら、家計への効果は小さくありません。
| ATM利用 | 1回220円の場合 |
|---|---|
| 月1回 | 年間2,640円 |
| 月3回 | 年間7,920円 |
| 月5回 | 年間13,200円 |
| 月10回 | 年間26,400円 |
金利が少し高い銀行を探すことも大切ですが、預金額がそれほど多くない場合には、ATM手数料を削減するほうが家計への効果が大きいこともあります。
ATMを月1~5回程度ならSBI新生銀行が分かりやすい
特に複雑な条件を達成したくない人なら、SBI新生銀行は候補にしやすいでしょう。
スタンダードステージのままでも、セブン銀行、ローソン銀行、イーネット、イオン銀行など対象ATMからの出金が月5回まで無料です。
「月末残高○万円」「証券口座との連携必須」といった条件を満たさなくても最低5回利用できるため、普通の生活で使うには十分という人も多いでしょう。
ATMを何度も使うなら無料回数無制限を狙う
月10回以上ATMを使う場合は、無料回数が多い銀行や回数無制限になる条件を選ぶと効果的です。
例えばSBI新生銀行ならシルバーステージ以上で対象ATMの出金が何回でも無料です。住信SBIネット銀行では対象支店で「アプリでATM」を使うことで、セブン銀行・ローソン銀行ATMを何度でも無料で利用できる仕組みがあります。
コンビニATMを頻繁に使う人は、金利やポイント還元だけではなく、この「無料回数無制限」を銀行選びの軸にするとよいでしょう。
ATM手数料を完全にゼロに近づける方法
銀行選びだけでなく、現金を引き出す回数そのものを減らす方法もあります。
例えば月初に必要な現金をまとめて引き出し、普段の支払いにはデビットカードやクレジットカード、QRコード決済を利用すれば、ATMを利用する回数を1~2回にできます。
月5回無料の銀行なら、ほとんどの月で手数料を支払わずに済むでしょう。ATM手数料を節約するためだけに複雑な銀行サービスへ加入する必要もなくなります。
銀行を選ぶときは振込手数料も一緒に確認する
ATMだけで口座を選ぶと、今度は他行への振込手数料が高くなることがあります。
例えばSBI新生銀行では他行宛てインターネット振込も最低月1回無料で、ステージが上がると無料回数が増えます。住信SBIネット銀行にもランクなどに応じた他行宛振込無料回数があります。
ATM出金と他行振込の両方を頻繁に使うなら、「ATM無料回数+振込無料回数」で比較するのがおすすめです。
無料だけでなくATMの設置場所も重要
手数料が無料でも、自宅や職場の近くに対象ATMがなければ使いにくくなります。
セブン銀行ATMはセブン‐イレブンやイトーヨーカドー、ローソン銀行ATMはローソン、イーネットはファミリーマートなど全国のさまざまな店舗に設置されています。
普段利用するコンビニがセブン‐イレブンならセブン銀行ATMとの相性を重視し、ローソンが多いならローソン銀行ATMに強い銀行を選ぶなど、生活圏に合わせて考えるとよいでしょう。
まとめ:コンビニATM無料を重視するならSBI新生銀行・住信SBIネット銀行などが候補
コンビニATMの手数料を抑えたい場合、2026年8月時点では複数の選択肢があります。
特に条件が分かりやすいのはSBI新生銀行で、通常のスタンダードステージでもセブン銀行ATM、ローソン銀行ATM、イーネットATM、イオン銀行ATMなどの出金が月5回まで無料です。シルバーステージ以上になると、対象ATMを何回利用しても出金手数料が無料になります。
住信SBIネット銀行も有力です。対象となる個人支店では「アプリでATM」を利用することにより、セブン銀行ATM・ローソン銀行ATMを何度でも無料で利用できる仕組みがあります。ただし支店やキャッシュカード利用時には条件が異なるため、自分の支店の手数料体系を確認する必要があります。
セブン‐イレブンを中心に使うならセブン銀行もシンプルです。セブン銀行ATMなら毎日7時~19時の出金が無料で、入金は無料です。ただし夜間・早朝の出金には通常110円がかかります。
auじぶん銀行や三井住友銀行なども、利用状況やステージによってコンビニATM無料回数を得られます。すでにこれらの銀行を利用している場合は、新規口座を作る前に自分の無料回数を確認してみるとよいでしょう。
なお「ファミリーマートのATM」というだけでは無料かどうか判断できません。イーネットATMとゆうちょ銀行ATMがあり、銀行によって手数料が異なります。利用前にATMのロゴを確認することが重要です。
ATMを月数回しか使わないなら「最低月5回無料」、頻繁に使うなら「回数無制限無料」を基準に選ぶと分かりやすくなります。1回110~220円という小さな手数料でも、年間では1万円以上になることがあるため、普段使いの銀行を見直す効果は意外と大きいでしょう。


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