失業中に国民年金の免除申請をしていた人のもとに、「追納できます」という案内が届くことがあります。しかし、普段は会社員として厚生年金に加入している人ほど、「そもそも国民年金って何?」「追納すると本当に得なの?」と疑問を持ちやすいものです。
この記事では、国民年金の免除制度、追納による年金額への影響、厚生年金との関係について、初心者にもわかりやすく整理して解説します。
失業中は国民年金に加入することになる
会社を退職すると、通常は厚生年金の資格を喪失します。その期間は、自営業者などと同じ「国民年金(第1号被保険者)」に切り替わります。
ただし、失業中は収入が減るため、保険料の支払いが難しいケースもあります。そのため、国民年金には「免除制度」があります。
免除には以下のような種類があります。
- 全額免除
- 4分の3免除
- 半額免除
- 4分の1免除
失業による特例免除が認められると、前年所得に関係なく審査される場合があります。
追納すると将来の年金額は増える?
結論から言うと、追納すると将来もらえる老齢基礎年金の額は増えます。
免除期間中も「受給資格期間」にはカウントされますが、満額としては計算されません。
例えば全額免除期間の場合、年金額の反映は一部だけになります。しかし、その期間を後から追納すると、「通常通り保険料を払った期間」として扱われるため、将来の年金額が増える仕組みです。
| 状態 | 将来の年金額への反映 |
|---|---|
| 通常納付 | 満額反映 |
| 全額免除 | 一部のみ反映 |
| 追納済み | 満額扱いに近づく |
そのため、「将来の年金を少しでも増やしたい」という人には、追納は意味があります。
国民年金と厚生年金は別ではなく合算される
「自分はほとんど厚生年金だから、国民年金は関係ないのでは?」と思う人もいますが、実は厚生年金と国民年金は完全に別物ではありません。
会社員でも、老後にもらう年金は以下の2階建て構造になっています。
- 1階部分:老齢基礎年金(国民年金)
- 2階部分:老齢厚生年金(厚生年金)
つまり、会社員でも必ず「国民年金部分」は存在しています。
そのため、失業中の国民年金免除期間を追納すると、その分だけ老齢基礎年金部分が増えることになります。
追納したほうが良い人・しなくても良い人
追納にはメリットがありますが、必ず全員がやるべきというわけではありません。
追納を検討しやすい人
- 将来の年金額を増やしたい
- 長生きリスクに備えたい
- 余裕資金がある
- 老後資金が不安
無理に追納しなくてもよいケース
- 生活費や貯金が優先
- 高金利の借金がある
- 投資や住宅ローン返済を優先したい
なお、追納できる期間には期限があります。通常は「免除を受けた年度から10年以内」です。
また、古い期間ほど加算額(追納加算金)が発生することがあります。
追納すると節税効果もある
国民年金保険料を追納した場合、その金額は「社会保険料控除」の対象になります。
つまり、所得税や住民税の負担を軽くできる可能性があります。
例えば、年末調整や確定申告で申告すると、所得控除として扱われます。
そのため、「将来の年金増額」と「現在の節税」を同時に得られるケースもあります。
まとめ
失業中に免除されていた国民年金を追納すると、将来もらえる老齢基礎年金は増えます。
厚生年金に加入している人でも、年金制度は「国民年金+厚生年金」の2階建て構造なので、国民年金部分は老後の年金額にしっかり影響します。
ただし、追納は生活状況や資金余力とのバランスも重要です。将来の年金額、節税効果、現在の家計状況を踏まえて判断することが大切です。

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