国民健康保険料の支払いが難しく、市区町村へ相談したうえで分納を続けているにもかかわらず、突然「生命保険を差し押さえる」という通知が届くと、不安や疑問を感じるものです。
分納の約束を守っているのに、なぜ差し押さえの手続きが進むことがあるのでしょうか。この記事では、国民健康保険料の滞納整理の流れ、分納中でも差し押さえ通知が届く理由、今後取るべき対応について詳しく解説します。
国民健康保険料を滞納すると差し押さえの対象になることがある
国民健康保険料は、病気やけがをした際の医療費を支える大切な財源であり、法律上納付義務があります。そのため、長期間の滞納が続く場合、市区町村は財産調査や差し押さえなどの滞納処分を行うことがあります。
差し押さえの対象になる財産には、預貯金、給与、年金、生命保険の解約返戻金、不動産などがあります。生命保険も財産として扱われるため、条件によっては差し押さえ対象になる可能性があります。
ただし、いきなり差し押さえが実施されるわけではなく、通常は督促や催告、納付相談などの段階を経て手続きが進められます。
分納中なのに差し押さえ通知が届く主な理由
市役所と相談して分納の約束をしている場合でも、必ず差し押さえが停止され続けるとは限りません。分納が認められている状態と、滞納が完全に解消されている状態は別だからです。
例えば、毎月決められた金額を支払っていても、過去の滞納額が大きく残っている場合があります。この場合、市区町村側では「現在も未納額が存在している」と判断されることがあります。
また、分納の内容が「一時的な支払い猶予」や「相談中の対応」として扱われており、正式な滞納処分停止になっていないケースもあります。
分納の支払いを守っていても確認が必要なポイント
分納の約束通りに支払っている場合でも、まず確認したいのは、市役所側で現在どのような扱いになっているかです。
例えば、本人は「分納できている」と認識していても、市役所の記録では別の年度分が未整理のまま残っていることがあります。国民健康保険料は年度ごとに管理されるため、現在支払っている分と過去の滞納分が分かれている場合があります。
具体的には、以下の点を確認すると状況が整理しやすくなります。
- 現在の滞納総額はいくら残っているのか
- 現在の分納契約は正式に認められているのか
- 差し押さえ手続きがどの段階まで進んでいるのか
- 分納額の見直しが必要なのか
生命保険の差し押さえ通知が来た場合の対応方法
生命保険を差し押さえるという通知が届いた場合、放置することは避けるべきです。早めに国民健康保険担当窓口や収納担当部署へ連絡しましょう。
その際には、「以前相談して分納していること」「決められた支払いは遅れていないこと」「差し押さえ通知が届いた理由を確認したいこと」を伝えることが大切です。
状況によっては、改めて収入や生活状況を確認したうえで、分納額の変更や今後の支払い方法について相談できる場合があります。
市役所との分納相談で注意したいこと
国民健康保険料の分納は、滞納問題を解決するための一つの方法ですが、滞納額が大きい場合は長期化することがあります。
例えば、毎月1万円ずつ支払っていても、滞納額が100万円残っていれば完済まで長期間かかります。その間に制度上必要な手続きが進む可能性もあります。
そのため、単に毎月払えているかだけではなく、「滞納総額が減っているか」「市役所と現在の状況を共有できているか」を確認することが重要です。
差し押さえを避けるために日頃からできること
国民健康保険料の支払いが難しい場合は、早めに相談することが大切です。収入減少や失業、病気など事情がある場合、自治体によっては減免や猶予制度が利用できることがあります。
また、分納中であっても生活状況が変化した場合は、再度相談することをおすすめします。支払いが厳しくなった後に連絡するより、事前に相談した方が解決策を検討しやすくなります。
通知書が届いた場合は、「払っているから大丈夫」と考えず、現在の滞納状況と手続き状況を確認することが安心につながります。
まとめ
国民健康保険料を分納していても、過去の滞納額が残っている場合や、市役所側で正式な滞納処分停止になっていない場合には、差し押さえに関する通知が届くことがあります。
決められた分納額を支払っていることは重要ですが、それだけで差し押さえの可能性が完全になくなるとは限りません。
生命保険の差し押さえ通知が届いた場合は、すぐに市役所へ連絡し、現在の滞納額や分納状況、差し押さえ手続きの進行状況を確認しましょう。早めに状況を共有することで、今後の対応を相談しやすくなります。


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