「最近は障害年金が通りにくくなった」「以前より審査が厳しくなった」といった話を耳にすることがあります。しかし実際には、障害年金は単純に通りやすい・通りにくいで判断できる制度ではありません。障害の種類や症状だけではなく、初診日、保険料納付状況、診断書の内容など複数の条件で審査されます。この記事では、障害年金が通りにくいと言われる背景や、認定に影響するポイントをわかりやすく解説します。
障害年金は単純に「厳しくなった」とは言えない
障害年金について「昔より通らない」という声はありますが、一律に審査基準が大幅に厳しくなったと断定できるわけではありません。
実際には、障害年金は以前から法律や認定基準に基づいて審査されています。
多くの場合は症状そのものより、必要な条件や書類内容が適切に揃っているかが重要になります。
「病気が重いから必ず受給できる」「診断名があるから通る」という仕組みではありません。
障害年金で特に確認される3つの条件
障害年金では主に次の条件が確認されます。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 初診日 | 最初に病院を受診した日が証明できるか |
| 保険料納付要件 | 一定期間保険料を納めているか |
| 障害状態 | 認定基準に該当しているか |
この中でも初診日の証明で苦労する人は少なくありません。
例えば、10年以上前の受診歴が必要になったものの病院が閉院していた、カルテが残っていなかったというケースもあります。
精神疾患や内部障害は日常生活の状況も重視される
精神疾患や発達障害、うつ病などの場合、単純な病名だけで決まるわけではありません。
日常生活への影響がどの程度あるかが重要になります。
例えば次のような項目が診断書で確認されることがあります。
- 食事の準備や管理ができるか
- 一人で外出できるか
- 金銭管理ができるか
- 他人との意思疎通ができるか
- 継続して仕事ができるか
同じ病名でも生活状況によって認定結果が変わる場合があります。
例えば「うつ病」と診断されていても、通常勤務を継続している人と日常生活全般に介助が必要な人では判断が異なる可能性があります。
「通らない人」が目立ちやすい理由
インターネットやSNSでは、不支給になった体験談が目立つことがあります。
一方で問題なく認定された人は、わざわざ投稿しないケースも少なくありません。
そのため「ほとんど通らない制度」のように感じてしまうことがあります。
また、不支給理由としては次のようなケースもあります。
- 初診日が証明できない
- 保険料納付条件を満たしていない
- 診断書と実態が一致していない
- 病状の説明不足
症状だけが原因とは限らない点は知っておく必要があります。
障害年金申請で意識したいポイント
障害年金は書類が非常に重要です。
特に診断書や病歴・就労状況等申立書では、実際の困りごとを具体的に伝えることが大切です。
例えば「働けない」だけではなく、「週3回出勤しても体調不良で早退が続いている」「買い物や通院に付き添いが必要」など、具体的な内容の方が伝わりやすくなります。
制度内容は日本年金機構でも確認できます。[参照]
まとめ
障害年金は「今は極端に通りにくい」というよりも、必要条件と書類内容が非常に重要な制度です。
初診日、保険料納付要件、障害状態の3つが基本条件となり、症状の重さだけでは判断されません。
「病名があるのに認定されなかった」「想像より厳しかった」というケースの多くは、条件や書類内容が影響していることもあります。申請を考える場合は、まず現在の状況と必要書類を整理することが大切です。


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