三菱UFJ銀行の普通預金通帳を使っていると、取引明細を記帳するための行がなくなり、これ以上記帳できなくなることがあります。この場合は単に「記帳」を繰り返すのではなく、現在の通帳から新しい通帳への「繰越」が必要です。
また、給与などの定期収入が少ない時期や、傷病手当金・保険金など限られた入金で生活している場合、「普通預金がどれくらい減っているのか分からない」という状態は大きな不安につながります。通帳の繰越方法とあわせて、記帳する頻度や生活防衛資金の考え方も知っておくと、お金の状況を把握しやすくなります。
三菱UFJ銀行の通帳がいっぱいになったら「記帳」ではなく「繰越」をする
三菱UFJ銀行では、通帳の最終ページの最終行まで印字すると、新しい通帳へ繰り越すことができます。普通預金通帳や総合口座通帳など、対象となる通帳であれば三菱UFJ銀行の対応ATMで繰越が可能です。
つまり、通帳に記帳スペースが残っていない状態では、通常の「通帳記帳」をするだけでは解決しません。必要なのは「通帳繰越」の手続きです。
三菱UFJ銀行の案内によると、個人の普通預金通帳をATMで繰り越した場合、新しい通帳は総合口座通帳になりますが、口座そのものは普通預金のみのままでも問題ありません。普通預金通帳への繰越を希望する場合は、店頭窓口または自動通帳繰越機を利用する方法があります。[参照:三菱UFJ銀行「ATMで通帳繰越をしたい」]
ATMで新しい通帳が出てこないときに確認すること
通帳がいっぱいになっていても、すべてのATMで新通帳を発行できるわけではありません。通帳繰越に対応しているのは三菱UFJ銀行のATMで、コンビニATMや他行ATMでは取り扱っていません。また、三菱UFJ銀行のATMでも一部は繰越に対応していないため注意が必要です。
そのため、ATMで記帳操作をしても新しい通帳が出てこない場合は、「記帳」ではなく繰越が必要な状態ではないか、利用しているATMが通帳繰越に対応しているかを確認します。
さらに、通帳の種類や状態によってATMで繰越できない場合があります。三菱UFJ銀行では、ATMで繰越できない通帳については窓口での手続きを案内しています。原因が分からないまま何度もATMを操作するより、銀行窓口で「通帳が満行になり、ATMで繰越できなかった」と伝えるのが確実です。
基本的な流れ
まず三菱UFJ銀行の通帳繰越対応ATMまたは自動通帳繰越機を利用し、案内に従って現在の通帳を挿入します。繰越可能な通帳であれば、新しい通帳へ繰越できます。ATMで処理できない場合には、現在の通帳を持って三菱UFJ銀行の窓口へ相談します。
三菱UFJ銀行によると、ATMでの通帳繰越の手数料は無料です。ATMの利用可能時間は店舗によって異なるため、利用する店舗について事前に確認しておくと安心です。
通帳はどれくらいの頻度で記帳すればいい?
「何日に1回記帳しなければならない」という決まりはありません。ただし、収入が不定期だったり、預金を取り崩して生活していたりする場合は、残高だけでなく1カ月でいくら減ったのかを把握することが重要です。
家計管理を目的とするなら、少なくとも月1回程度、例えば毎月末や給付金・保険金などの入金後に確認する方法が分かりやすいでしょう。入出金が多かったり、お金が減ることに強い不安があったりする場合には、週1回程度残高を確認しても構いません。
ただし、頻繁にATMへ行く必要はありません。三菱UFJ銀行のインターネットバンキングを利用すれば入出金明細をオンラインで確認できます。Eco通帳を利用すれば、スマートフォンやパソコンから明細を確認できるため、紙通帳を記帳する必要もなくなります。[参照:三菱UFJ銀行「ATMで通帳記帳したい」]
普通預金にはいくら残しておけば安心なのか
「一人暮らしなら普通預金に100万円あれば十分」「300万円必要」といった絶対的な基準はありません。必要な金額は毎月の生活費、収入の安定性、持ち家か賃貸か、医療費、税金、保険料、自動車の維持費などによって大きく変わります。
特に現在働いておらず、傷病手当金や保険金など不定期の収入を中心に生活している場合には、他人の預金額と比較するより、「現在の預金であと何カ月生活できるか」を計算したほうが実用的です。
例えば生活に必要なお金が月15万円で、すぐ使える預金が150万円なら、単純計算では約10カ月分です。ただし固定資産税、火災保険、自動車関連費、家電の故障などの臨時支出もあるため、150万円すべてを通常の生活費として使えるわけではありません。
収入が不安定なときは「月の収支」より資金残存月数を見る
給与収入がない期間では、「今月黒字だったか」だけを見ても家計の安全性は判断しにくくなります。傷病手当金や医療保険の給付金などが入った月だけ大きく黒字になることがあるからです。
そこで、現在の普通預金残高から、今後予定されている税金・保険料などを差し引き、残った金額を1カ月の基本生活費で割ります。これによって、追加収入がなかった場合に何カ月生活できるのかを大まかに確認できます。
例えば預金が250万円あり、今後1年間に固定資産税・保険料などで40万円必要、毎月の生活費が14万円なら、「(250万円-40万円)÷14万円=約15カ月」というように計算できます。もちろん実際には給付金などの入金もあり得ますが、あえて収入を少なめに想定すると資金計画を立てやすくなります。
生活費が5カ月で100万~150万円なら明細を分類して確認する
5カ月間で100万円を使った場合は月平均約20万円、150万円なら月平均約30万円です。ただし、この数字だけを見て「使いすぎ」と判断することはできません。固定資産税、火災保険、損害保険、入院に伴う費用などの一時的な支出が含まれていれば、通常月の生活費より大きくなるからです。
まず支出を「毎月必ず発生する固定費」「食費やガソリン代などの変動費」「税金・保険・家電などの臨時支出」の3種類程度に分けると、お金の流れがかなり見えやすくなります。
例えば電気・ガス・水道・電話・スマートフォンなどで月3万5,000円、食費やガソリン代などを加えて月10万円以上かかっているなら、それぞれを別々に記録します。「生活費10万円」と一括りにするより、何にいくら使っているかを把握したほうが削減できる項目も見つけやすくなります。
傷病手当金や保険金は毎月の給与と分けて管理する
傷病手当金や民間医療保険の給付金は、給与のように毎月同額が必ず入るとは限りません。そのため、入金された金額をその月だけの収入として考えて使い切るのではなく、次回の入金まで生活するためのお金として管理することが大切です。
例えば傷病手当金として20万円入ったとしても、次回入金まで2カ月あるなら、実質的には月10万円ずつ使える資金と考える方法があります。医療保険から20万円入った場合も、その20万円を臨時収入として自由に使うのではなく、今後の入院や生活費の予備資金として残す選択肢があります。
入金日と金額、次回入金予定、普通預金残高を紙やスマートフォンのメモに記録するだけでも、「あといくら使えるのか分からない」という状態を防ぎやすくなります。
お金の動きが不安ならネットで明細を確認する方法もある
紙通帳だけで家計を管理すると、ATMへ行かなければ最新の残高や明細を確認できません。三菱UFJ銀行では三菱UFJダイレクトを利用して入出金明細を確認できます。
またEco通帳ではスマートフォンやパソコンから明細を確認でき、取引明細にメモを登録する機能もあります。例えば「固定資産税」「保険料」「生活費」などと整理しておけば、後から支出内容を確認しやすくなります。[参照:三菱UFJ銀行「Eco通帳の便利な機能」]
なお、紙通帳を今後も使いたい場合には、Eco通帳への切り替え条件などを確認してから手続きしましょう。「オンラインでも確認したいが紙通帳も残したい」という場合は、銀行へ現在利用できるサービスを確認するのが確実です。
まとめ:まず通帳を繰り越し、その後は残高と月間支出を定期的に確認しよう
三菱UFJ銀行の通帳が最終行までいっぱいになった場合は、通常の記帳ではなく新しい通帳への繰越が必要です。対応している三菱UFJ銀行ATMや自動通帳繰越機を利用し、ATMで処理できない場合には通帳を持って銀行窓口へ相談するとよいでしょう。
また、収入が不定期な期間には「他の一人暮らしの人が普通預金にいくら持っているか」より、自分の毎月の必要生活費と現在の預金残高を把握することが重要です。普通預金残高を月間生活費で割り、何カ月生活できるのかを定期的に確認すると家計の状況を客観的に把握できます。
紙通帳なら月1回程度を目安に確認しつつ、より頻繁にお金の動きを把握したい場合は三菱UFJダイレクトなどのオンライン明細も活用できます。収入が途切れている期間ほど、残高だけを見るのではなく、「今月いくら使ったか」「今後確実に出ていくお金はいくらか」「現在の資金で何カ月生活できるか」の3点をセットで確認することが、家計への不安を減らす第一歩になります。

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