傷病手当金はいくらもらえる?標準報酬月額の決まり方と給与26万円の場合の計算方法を解説

社会保険

病気やけがで長期間仕事を休むことになった場合、健康保険の傷病手当金が生活を支える大切な制度になります。しかし、実際にもらえる金額は単純に現在の給与の60%ではなく、健康保険で決められた「標準報酬月額」をもとに計算されます。この記事では、給与の標準報酬月額とは何か、傷病手当金がどのように計算されるのか、月給26万円程度の場合の目安について分かりやすく解説します。

標準報酬月額とは健康保険の計算基準となる給与額

標準報酬月額とは、健康保険や厚生年金の保険料を計算するために、毎月の給与を一定の区分に当てはめた金額です。実際に支給される給与額そのものではなく、基本給だけでなく、残業手当や通勤手当、各種手当なども含めた報酬を基準に決定されます。

例えば、基本給が142,000円でも、その他の手当を含めて毎月の給与が260,000円程度の場合、標準報酬月額は基本給だけでは判断されません。会社から支払われる給与全体を基準に決められます。

標準報酬月額は健康保険加入者ごとに決まっており、毎年の定時決定や給与変更時の随時改定などによって見直されます。

傷病手当金は給与の60%ではなく約3分の2が目安

傷病手当金は、休職前の給与をそのまま補償する制度ではありません。「給与の60%程度」と考えられることがありますが、現在の制度では支給開始日前12か月間の標準報酬月額の平均をもとに計算されます。

計算式は以下のようになります。

傷病手当金の1日あたりの金額=支給開始日前12か月間の標準報酬月額平均額÷30日×3分の2

例えば標準報酬月額が26万円の場合、単純計算では、26万円÷30日×3分の2となり、1日あたり約5,777円、30日換算で約17万円程度が目安になります。

ただし、実際の支給額は加入期間や標準報酬月額の変化によって変わるため、正確な金額は加入している健康保険組合や協会けんぽで確認することが大切です。

標準報酬月額を確認する方法

自分の標準報酬月額がいくらなのかは、給与明細だけでは分からない場合があります。確認するには、会社の人事や総務担当者に問い合わせる方法があります。

また、毎月の健康保険料や厚生年金保険料から、おおよその標準報酬月額を推測できる場合もあります。給与明細に記載されている社会保険料の金額を確認してみるとよいでしょう。

病気で休職する前に、傷病手当金がどの程度になるか確認しておくことで、休職中の生活費や支払い計画を立てやすくなります。

傷病手当金だけでは足りない場合に考えたい対策

傷病手当金は生活を支える重要な制度ですが、休職中も社会保険料や家賃、光熱費、住民税などの支払いは続きます。そのため、事前に必要な支出を整理しておくことが大切です。

例えば、月々の固定費を確認し、不要なサブスクや契約を見直したり、医療費については高額療養費制度の利用対象になるか確認したりすることで負担を減らせる可能性があります。

また、傷病手当金の支給期間には限りがあります。長期療養が必要になる場合は、障害年金や民間保険の給付、会社独自の休職制度なども合わせて確認しておくと安心です。

休職前に会社や健康保険へ確認しておきたいこと

病気による休職を予定している場合、まず会社の担当部署へ傷病手当金の申請方法や休職中の社会保険料の扱いを確認しましょう。

傷病手当金は自動的に振り込まれるものではなく、医師の証明や会社側の記入など必要な手続きを行って申請する必要があります。申請から支給まで時間がかかることもあるため、生活費に余裕を持った準備が重要です。

また、住民税は前年の所得をもとに計算されるため、休職して収入が減っても支払い義務が残るケースがあります。あらかじめ自治体へ相談しておくと安心です。

まとめ:標準報酬月額を知って傷病手当金と生活費を準備することが大切

傷病手当金の金額は、現在の基本給や給与の60%で決まるものではなく、健康保険上の標準報酬月額をもとに計算されます。

基本給が14万円台でも、手当を含めた給与が26万円程度であれば、その金額を基準に標準報酬月額が決まる可能性があります。ただし、正確な金額は加入している健康保険制度によって異なります。

治療に専念するためにも、休職前に傷病手当金の見込み額、社会保険料、税金、生活費を整理し、利用できる制度を確認しておくことが大切です。

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