ゆうちょ銀行でNISAを利用していると、ゆうちょ通帳アプリを開いたときに表示される「貯金の残高」と、NISAで保有している投資信託の金額がどのような関係になっているのか分かりにくいことがあります。特に積立を続けていると、「アプリに表示されている残高には投資したお金も入っているのか」「自分の資産総額はいくらなのか」と疑問に感じることもあるでしょう。
結論から整理すると、通常貯金の残高と、NISAで保有している投資信託の評価額は別のものとして考える必要があります。NISAで投資信託を保有している場合、その運用状況はゆうちょ通帳アプリの投資信託メニューから確認できます。ここでは、貯金とNISAの違い、アプリでの確認方法、資産総額を考える際のポイントを分かりやすく解説します。
ゆうちょの貯金とNISAの資産は別物
まず理解しておきたいのが、「銀行口座にある貯金」と「NISA口座で保有している金融商品」は性質が異なるということです。通常貯金に10万円ある場合、その10万円は預金として口座に存在します。一方、NISAを利用して投資信託を10万円分購入すると、その資金は投資信託の購入に使われます。
そのため、投資した10万円が通常貯金の残高にも残り、さらにNISAにも10万円表示されるという仕組みではありません。NISAで購入した投資信託は「貯金」ではなく「投資資産」になります。
例えば、通常貯金に50万円あり、そこから10万円を使って投資信託を購入したとします。他の入出金を考えなければ、通常貯金はおおむね40万円になり、別に投資信託を保有することになります。投資信託の価値はその後の値動きによって10万円より増える場合も減る場合もあります。
ゆうちょ通帳アプリでは投資信託を別に確認できる
ゆうちょ銀行の公式案内では、ゆうちょ通帳アプリから投資信託の運用残高を確認できます。操作はアプリの「メニュー」→「投資信託」と進み、投資信託トップ画面にある「保有残高照会」から確認する方法が案内されています。[参照]
保有残高照会では、保有している投資信託ごとの「評価金額」を確認できます。つまり、アプリを開いて最初に目にする通常貯金の残高だけを見るのではなく、NISAを含む投資信託については投資信託メニュー側の金額も確認するのがポイントです。
ゆうちょ銀行も、NISAについて「ゆうちょ通帳アプリで投資信託のお取引や運用残高の確認ができます」と案内しています。NISA口座を利用している場合も、投資信託という別の資産として管理されていると理解すると分かりやすくなります。[参照]
NISAの「評価金額」は積み立てた金額と同じとは限らない
NISAで特に注意したいのが、これまで積み立てた金額と現在の資産価値が必ずしも一致しない点です。投資信託には価格変動があるため、購入後に値上がりすれば評価金額は投資額より増え、値下がりすれば減ります。
ゆうちょ銀行では、投資信託の「評価金額」について、保有しているファンドの残高口数と基準価額をもとに計算される金額と説明しています。複数のファンドを保有している場合には、その合計額も確認できます。[参照]
例えば、毎月1万円を10か月積み立てて累計投資額が10万円だったとしても、現在の評価額が10万5,000円になっていることもあれば、9万5,000円になっていることもあります。したがって、「NISAにいくら入金したか」と「現在いくらの資産になっているか」は分けて考える必要があります。
自分の資産総額を知りたいときはどう計算する?
自分がゆうちょ銀行で管理している資産のおおまかな総額を知りたい場合は、通常貯金だけを見るのではなく、投資信託などの資産も合わせて確認します。
例えば、通常貯金の残高が80万円、NISAを含む投資信託の現在の評価金額が30万円なら、単純化した資産額は約110万円と考えることができます。ただし、投資信託の評価額は市場価格によって変動するため、110万円が将来も保証されるわけではありません。
| 資産 | 例 | 性質 |
|---|---|---|
| 通常貯金 | 80万円 | 銀行口座の貯金 |
| NISA等の投資信託 | 評価額30万円 | 価格が変動する投資資産 |
| 単純合計 | 約110万円 | その時点での概算 |
このように分けて把握すると、「貯金が減った」と感じても、その一部が投資信託という別の資産に変わっているケースを正しく理解できます。
NISA口座の利用状況もアプリから確認できる
ゆうちょ銀行でNISAを利用している場合、ゆうちょ通帳アプリからNISA口座の利用状況も確認できます。公式FAQでは、アプリ右下の「メニュー」から「投資信託」へ進み、NISA口座利用状況照会画面で非課税投資枠の利用状況を確認できると案内されています。[参照]
「現在持っている投資信託はいくらか」を確認したい場合と、「NISAの非課税投資枠をどれくらい利用したか」を確認したい場合では、見る数字の意味が異なります。評価額、投資元本、非課税投資枠を混同しないことが大切です。
なお、以前の「つみたてNISA」は2023年までの制度で、2024年からは新しいNISA制度の「つみたて投資枠」へ移行しています。過去のつみたてNISAで保有している商品がある場合には、新NISAとは非課税制度上の扱いが異なるため、保有状況を確認するときはどの制度の商品なのかも確認しておくとよいでしょう。
投資信託の残高がすぐ反映されない場合もある
銀行の貯金残高と投資信託では、金額が更新されるタイミングも同じとは限りません。投資信託の評価額は基準価額をもとに計算されるため、株価のようにリアルタイムで常に変化した金額が表示されるとは限りません。
また、投資信託口座を新しく開設した直後などには、アプリへの反映まで時間がかかる場合があります。ゆうちょ銀行のFAQでは、窓口で投資信託口座を開設した場合、口座残高は翌日3時ごろに反映され、投資信託メニューは翌日6時ごろから利用できるとの案内があります。[参照]
そのため、積立を申し込んだ直後や購入注文を出した直後に数字が想定と違っていても、必ずしも異常とは限りません。約定や基準価額の更新、アプリへの反映時期を確認することが大切です。
まとめ:貯金残高とNISAの評価額は分けて確認しよう
ゆうちょ通帳アプリを利用するときは、通常貯金の残高とNISAで保有する投資信託の評価額を別の資産として見ると理解しやすくなります。NISAで投資した資金は、通常貯金としてそのまま残っているのではなく、購入した投資信託という金融資産に変わっています。
NISAを含む投資信託の現在の金額を知りたい場合は、ゆうちょ通帳アプリの「メニュー」から「投資信託」へ進み、「保有残高照会」の評価金額を確認します。通常貯金だけでなく、この評価額も合わせて見ることで、自分の金融資産をより正確に把握できます。
なお、アプリの画面構成やサービス仕様は変更されることがあります。実際の操作方法や最新の表示内容については、ゆうちょ銀行公式サイト[参照]やアプリ内の案内を確認してください。

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