借金が残りわずかになり、ゴールが見えてきた時期は家計を立て直す大きなチャンスです。一方で、返済を優先するあまり手元のお金がなくなってしまうと、急な出費で再び借金に頼る状況になる可能性があります。
この記事では、借金完済後の生活を安定させるために、生活防衛資金の確保と国民年金の未納分の支払いについて、どのような順番で考えるべきかを解説します。
借金が終わる前後は生活防衛資金を作る重要なタイミング
借金返済を頑張ってきた人ほど、完済を目指して収入の多くを返済に回しているケースがあります。しかし、借金がなくなった直後に貯金がゼロの場合、病気やケガ、家電の故障、冠婚葬祭などの急な出費に対応できません。
例えば、借金が残り2万円まで減った状態で手元のお金が0円の場合、最後の2万円を返済した直後に急な医療費が発生すると、再びカードローンやクレジットカードに頼ることになる可能性があります。
そのため、借金完済後に同じ状況へ戻らないためには、まず少額でも現金を手元に残す仕組み作りが大切です。
生活防衛資金はいくらから準備すればよいのか
生活防衛資金とは、収入が減った場合や予想外の支出が発生した場合に生活を維持するためのお金です。一般的には生活費の3ヶ月分から6ヶ月分程度が目安とされています。
ただし、最初から大きな金額を目指す必要はありません。借金返済を終えたばかりの場合は、まず10万円、次に30万円というように段階的に貯めていく方法でも十分意味があります。
例えば毎月の生活費が15万円の場合、最初の目標を15万円に設定するだけでも、突然の出費への安心感は大きく変わります。
国民年金の未納分を放置するリスク
国民年金の未納期間がある場合、そのまま放置することには注意が必要です。未納期間があると、将来受け取れる老齢基礎年金の金額が減る可能性があります。
また、国民年金には老後のためだけではなく、一定の条件を満たした場合に障害年金や遺族年金につながる制度でもあります。そのため、未納期間を解消できるか確認することは大切です。
ただし、生活費が不足している状態で無理に支払ってしまい、再び借金をしてしまうようでは本末転倒です。現在の家計状況とのバランスを考える必要があります。
生活防衛資金と年金未納分の優先順位を考えるポイント
手元資金が完全にない状態であれば、一般的には生活防衛資金を少し確保することを優先して考える方法があります。
理由は、現金がない状態では予想外の出来事に対応できず、借金生活へ戻るリスクがあるためです。借金を100万円から2万円まで減らした努力を無駄にしないためにも、再借入を防ぐ仕組みを作ることが重要です。
一方で、国民年金の未納分については、支払い期限や追納できる期間を確認したうえで、生活防衛資金ができた後に対応する方法もあります。
例えば、手元に5万円しかなく、年金未納分も5万円ある場合、すべて支払って現金が0円になるより、まず数万円を残して生活を安定させるという考え方もできます。
借金完済後におすすめのお金の立て直し方
借金を完済した後は、今まで返済に充てていた金額をそのまま貯蓄へ回す習慣を作ることがおすすめです。
例えば毎月2万円を返済していた場合、完済後もその2万円を別口座へ移すことで、自然に生活防衛資金を作ることができます。
また、家計を見直して固定費を削減したり、収支を把握したりすることで、将来的な資産形成にもつながります。
まとめ
借金が残りわずかになった時は、完済だけを目標にするのではなく、その後に再び借金をしない生活を作ることが大切です。
生活防衛資金がゼロの場合は、まず少額でも手元のお金を確保することを検討し、そのうえで国民年金の未納分について支払い方法や時期を考えるとよいでしょう。
借金を大きく減らした経験は、家計を立て直す大きな土台になります。完済後こそ、お金を守る仕組み作りを始めるタイミングです。


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