退職した勤務先から源泉徴収票を受け取った際に、「なぜ2枚あるのだろう」と疑問に感じる方は少なくありません。源泉徴収票は給与や税金に関する重要な書類ですが、複数枚発行されるケースにはいくつかの理由があります。
この記事では、退職後に源泉徴収票が2枚届く主な原因や、それぞれの見方、転職先への提出時に注意するポイントについて詳しく解説します。
源泉徴収票が2枚発行される主な理由
源泉徴収票が2枚ある場合、単純な間違いとは限りません。多くの場合、給与や退職金など、異なる種類の所得について別々に作成されていることが理由です。
源泉徴収票は、1年間に会社から支払われた給与や賞与、そして源泉徴収された所得税の内容を記載する書類です。そのため、支払いの種類や計算期間が異なる場合、それぞれ別の源泉徴収票が発行されることがあります。
例えば、退職時に最後の給与分と退職金が発生した場合、それぞれについて別の書類が作成されるケースがあります。
給与所得の源泉徴収票と退職所得の源泉徴収票の違い
退職時に受け取る可能性がある源泉徴収票には、大きく分けて「給与所得の源泉徴収票」と「退職所得の源泉徴収票」があります。
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| 給与所得の源泉徴収票 | 在職中にもらった給与や賞与、所得税の情報が記載される |
| 退職所得の源泉徴収票 | 退職金についての支払額や税金の情報が記載される |
一般的な転職時の年末調整で必要になるのは、給与所得の源泉徴収票です。退職金についての源泉徴収票は、通常の給与の年末調整とは別に扱われます。
給与の締め日や支払日の違いで2枚になるケース
源泉徴収票が2枚になる理由として、給与の支払いタイミングが関係している場合もあります。
例えば、退職日までの給与と、退職後に支払われた未払い給与や精算分の給与が別々に処理された場合、それぞれの支払いについて源泉徴収票が作成されることがあります。
会社の給与計算システムや経理処理の方法によっても発行方法は異なるため、2枚届いた場合は記載されている「支払金額」「源泉徴収税額」「支払者」の欄を確認すると理由が分かりやすくなります。
転職先に提出する源泉徴収票はどちらなのか
退職後に新しい会社へ入社し、その年の年末調整をしてもらう場合は、基本的に前職の給与所得の源泉徴収票を提出します。
例えば、4月に退職して6月から新しい会社へ入社した場合、同じ年の1月から退職日までに受け取った給与について記載された源泉徴収票が必要になります。
一方、退職所得の源泉徴収票は給与の年末調整用ではないため、通常は転職先へ提出する必要はありません。
源泉徴収票の内容を確認するときのポイント
源泉徴収票が2枚届いた場合は、まず書類のタイトルを確認しましょう。「給与所得の源泉徴収票」なのか「退職所得の源泉徴収票」なのかで用途が変わります。
また、以下の項目を見比べることで、なぜ2枚あるのか判断しやすくなります。
- 支払金額
- 源泉徴収税額
- 給与の支払期間
- 摘要欄の記載内容
- 支払者の名称
もし内容を見ても理由が分からない場合は、退職した会社の給与担当部署へ確認すると確実です。
源泉徴収票を紛失した場合や間違いがある場合の対応
源泉徴収票は年末調整や確定申告で必要になる大切な書類です。万が一なくしてしまった場合は、勤務していた会社へ再発行を依頼できます。
また、支払金額や税額などに明らかな間違いがある場合も、自分で修正せず会社へ確認することが大切です。
特に転職時は提出期限が決まっていることもあるため、疑問がある場合は早めに勤務先へ問い合わせると安心です。
まとめ|退職後の源泉徴収票が2枚あっても慌てず内容を確認することが大切
退職した会社から源泉徴収票が2枚届く理由は、給与と退職金が分かれている場合や、給与の支払い処理が分割されている場合など、さまざまです。
転職先の年末調整で必要になるのは、基本的に給与所得の源泉徴収票です。書類の種類を確認し、どちらを提出すべきか判断することが重要です。
源泉徴収票は税金の計算に関わる大切な書類なので、2枚届いた場合でも慌てず、それぞれの記載内容を確認することで正しく対応できます。

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