就職や転職によって、これまで加入していた国民健康保険から会社の健康保険(社会保険)へ変更になる場合、国民健康保険を自動的に脱退できるわけではありません。会社で健康保険の加入手続きを行った後、自分で市区町村の窓口へ国民健康保険の脱退手続きをする必要があります。
この記事では、扶養で国民健康保険に加入していた人が会社の健康保険へ切り替える場合の流れ、役所で必要になる持ち物、手続き時の注意点について分かりやすく解説します。
会社の健康保険に加入しても国民健康保険は自動で解約されない
会社に入社すると、勤務先が健康保険や厚生年金の加入手続きを行います。しかし、その情報が市区町村へ自動的に伝わるわけではないため、国民健康保険の脱退手続きは本人が行う必要があります。
例えば、4月1日から会社の健康保険に加入した場合でも、役所で国民健康保険の脱退届を出さなければ、国民健康保険料の請求が続く可能性があります。
会社の健康保険証や資格情報のお知らせなど、加入したことが分かる書類を準備して、早めに住んでいる市区町村の窓口で手続きを行うことが大切です。
国民健康保険から会社の健康保険へ切り替える手続きの流れ
まず勤務先で健康保険への加入手続きをしてもらいます。加入後、健康保険の資格取得日が分かる書類を受け取ったら、住んでいる市区町村役所の国民健康保険担当窓口へ行きます。
役所では「国民健康保険資格喪失届」などの書類を記入し、会社の健康保険へ加入したことを証明する書類を提出します。
手続きが完了すると、国民健康保険の資格は会社の健康保険の資格取得日にさかのぼって終了します。払い過ぎた国民健康保険料がある場合は、後日精算や還付の案内が届くことがあります。
役所で国民健康保険を脱退する時の必要な持ち物
国民健康保険から会社の健康保険へ変更する際に一般的に必要となるものは以下の通りです。
- 新しく加入した会社の健康保険の資格が分かる書類(健康保険資格情報のお知らせ、資格確認書など)
- 国民健康保険証または資格確認書(持っている場合)
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
- マイナンバーが確認できるもの
自治体によって必要書類が少し異なる場合があります。そのため、役所へ行く前に市区町村のホームページや電話で確認しておくと、手続きが一度で済みます。
扶養で国民健康保険に入っていた場合の注意点
一般的に国民健康保険には「扶養」という考え方はなく、世帯単位で加入者ごとに保険料が計算されます。一方、会社の健康保険では条件を満たせば家族を扶養に入れることができます。
例えば、これまで家族と同じ世帯で国民健康保険に加入していた人が就職し、自分だけ会社の健康保険へ加入する場合、自分の分だけ国民健康保険から外れる手続きが必要になります。
また、家族全員が会社の健康保険の扶養へ変更になる場合などは手続き内容が変わるため、加入状況を確認しながら進めることが重要です。
国民健康保険料の支払いはどうなるのか
会社の健康保険へ加入した日以降は、原則として国民健康保険料を支払う必要はありません。ただし、脱退手続きのタイミングによっては一度請求が届くことがあります。
例えば、4月から会社の健康保険に加入したものの、役所での手続きを5月に行った場合、4月分までの保険料計算が行われた後、再計算された通知が届くことがあります。
もし国民健康保険料を多く支払っていた場合は、自治体から還付手続きの案内が届くため、確認して対応しましょう。
まとめ|会社の健康保険へ加入したら役所で国保脱退手続きを行う
国民健康保険から会社の健康保険へ切り替える場合、会社側の加入手続きとは別に、市区町村役所で国民健康保険の脱退手続きを行う必要があります。
手続きには、新しい健康保険の資格が分かる書類、本人確認書類、国民健康保険証などが必要になることが一般的です。
会社の健康保険に加入した後も国民健康保険料の請求が続いている場合は、脱退手続きが済んでいない可能性があります。早めに役所へ確認し、二重払いを防ぐようにしましょう。

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