保育学生として学業を続けながら、生活費を自力でまかなう必要がある方も少なくありません。とくに奨学金が終了したタイミングや留年といった事情が重なると、生活資金の確保は深刻な課題になります。本記事では、保育学生がガールズバーで働くことの是非や、扶養・保険の仕組み、将来の就職への影響について、具体的に解説します。
保育学生がガールズバーで働くのはアリ？
まず前提として、法律上、成人がガールズバーで働くこと自体に問題はありません。ですが、保育士という職業の性質上、“職業倫理”や“信頼性”を重視する職場ではマイナスに捉えられることもありえます。
特に保育実習や採用面接で勤務履歴を提出する必要がある場合、ガールズバーの勤務経験があることで不利になるリスクはゼロではありません。ただし、店舗の業態や働き方（露出や接客内容など）によっても印象は異なります。夜職が全面的にNGというわけではなく、社会経験として評価される場合もあるため、慎重に職場を選ぶことが大切です。
扶養内で働くための収入と来年以降の保険料について
親の扶養に入っている場合、年間の収入が103万円以下であれば扶養控除の対象になります。加えて、健康保険の扶養は130万円未満が一つの目安です（地域や加入先により異なる場合あり）。
そのため、今年は収入を抑えて扶養内でやりくりし、来年から国民健康保険に加入するという考え方は有効です。
来年以降、扶養から外れた場合の国民健康保険料は、お住まいの自治体によって異なりますが、年収が150万円程度であれば、年間の保険料はおおよそ15〜20万円前後が目安となるケースが多いです。
また、住民税や年金も発生するため、月に2万〜3万円の固定費を想定しておくと安心です。
ガールズバー勤務歴と保育士としての就職への影響
保育士としての就職活動時、履歴書に職歴を書く必要がありますが、職業名や業種を記載するのは任意です。たとえば、「飲食接客業」「カフェスタッフ」と表現することで、必要以上にマイナスな印象を与えないようにすることができます。
とはいえ、保育士の採用では人柄や信頼性が重視されるため、夜職経験に偏見を持つ採用担当がいることも事実です。可能であれば、保育補助のアルバイトや学童支援員、塾講師、家庭教師など、保育士志望に合った職種を検討することも選択肢のひとつです。
保育学生が働きながら学校を続ける現実的な方法
学業と収入を両立させるために、以下のような働き方が現実的です。
- 夕方〜夜の短時間バイト（カフェ、居酒屋、清掃など）
- 平日は学業に集中し、週末だけ勤務
- 学費支援制度のある福祉法人などに早期就職を相談
特に自治体の奨学金返還支援制度や、厚生労働省が支援する保育士修学資金制度などの活用を検討することで、経済的負担を減らしながら卒業・就職を目指すことが可能です。
まとめ：将来を見据えた働き方と選択が大切
保育士という職業は、子どもの成長を支える責任ある仕事であり、信頼性や人間性が重視されます。そのため、収入の確保と将来のキャリアを両立させるためには、一時的な生活のための選択と長期的な影響を天秤にかけて判断することが重要です。
ガールズバーで働くこと自体が違法ではありませんが、できれば保育分野や教育支援と関わりのある仕事を選ぶことで、将来にプラスとなる経験を積むことができるでしょう。
コメント