扶養内で働く場合、「130万円の壁」と「103万円の壁」のどちらを意識すればよいのか迷う方は少なくありません。特に転職によって勤務先の条件が変わる場合、今までの収入計画を見直す必要が出ることがあります。この記事では、扶養に関係する103万円と130万円の違いや、年途中で転職する場合の収入調整について解説します。
130万円の壁と103万円の壁は意味が違う
扶養内で働く際によく聞く「103万円の壁」と「130万円の壁」は、どちらも収入に関係する基準ですが、判断する制度が異なります。
103万円の壁は主に所得税に関係する基準です。一方、130万円の壁は社会保険の扶養に関係する基準で、健康保険や年金の扶養から外れるかどうかを判断する目安になります。
そのため、夫や家族の扶養に入り続けたい場合でも、「税金上の扶養」と「社会保険上の扶養」を分けて考える必要があります。
130万円以内なら必ず扶養に入れるとは限らない理由
社会保険の扶養については、一般的には年間収入130万円未満が一つの基準になります。ただし、勤務先の規模や勤務時間などによっては、自分自身で社会保険に加入する必要が出る場合があります。
例えば、一定規模以上の企業で週の勤務時間や月額賃金などの条件を満たす場合、130万円未満でも勤務先の社会保険加入対象になることがあります。
転職先が「扶養内は103万円まで」と説明している場合、税金面の話なのか、会社独自の勤務時間管理なのか、社会保険加入条件なのかを確認することが大切です。
年途中で転職する場合の収入計算はどう考えるか
年の途中で転職する場合、基本的にはその年の1月から12月までの収入合計で判断される項目があります。
例えば、1月から9月までで約90万円の収入があり、10月から12月も働く場合、年間収入はそれまでの収入に新しい勤務先での給与を加えて考える必要があります。
130万円以内を目指している場合でも、転職先で月10万円程度の収入が続くと年間合計が超える可能性があります。そのため、転職前後の収入を合算して確認することが重要です。
転職先が103万円までと言う場合に確認するポイント
転職先から「扶養内は103万円まで」と言われた場合、その理由を確認すると今後の対応が判断しやすくなります。
- 所得税上の扶養を考慮しているのか
- 会社の勤務時間やシフト管理上の制限なのか
- 社会保険加入を避けるための基準なのか
例えば、会社がシフト管理の都合で103万円以内としている場合、法律上130万円まで可能でも勤務先のルールとして調整が必要になることがあります。
逆に、単なる税金上の説明であれば、社会保険の扶養については別途確認する必要があります。
収入を調整する場合の具体的な方法
扶養を維持したい場合、勤務先と相談して勤務日数や勤務時間を調整する方法があります。
例えば、10月から12月の勤務日数を減らしたり、繁忙期のみ勤務時間を短くしたりすることで、年間収入を希望する範囲に抑えることができます。
また、扶養から外れた場合の手取り額も確認しておくことが大切です。収入を少し増やした結果、社会保険料の負担が発生するケースもあるため、単純に年収額だけで判断しないようにしましょう。
まとめ
扶養内で働く場合、103万円と130万円はそれぞれ意味が異なり、どちらを基準にするべきかは目的によって変わります。
年途中で転職する場合は、転職前の収入と転職後の収入を合計して考える必要があります。すでに年間90万円程度の収入がある場合、残りの期間でどれくらい働けるかを計算することが重要です。
転職先が103万円までとしている理由を確認し、税金・社会保険・会社の勤務条件を分けて考えることで、自分に合った働き方を選びやすくなります。


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