パートやアルバイトで働く人の間で、「106万円の壁が変わるらしい」「会社規模の条件がなくなる」と話題になることが増えています。
特に扶養内で働いている人にとっては、「今後は社会保険料が引かれるの?」「月8万円くらいでも対象になる?」と不安に感じる人も多いでしょう。
2026年以降は、短時間労働者への社会保険適用拡大が予定されており、これまで対象外だった人も加入対象になる可能性があります。
この記事では、106万円の壁の仕組みや、51人要件撤廃の話、今後の社会保険加入条件についてわかりやすく解説します。
106万円の壁とは?
106万円の壁とは、一定条件を満たしたパート・アルバイトが勤務先の社会保険へ加入する基準のひとつです。
現在は、次の条件を満たすと、健康保険や厚生年金への加入対象になるケースがあります。
| 主な条件 | 内容 |
|---|---|
| 週の労働時間 | 20時間以上 |
| 月額賃金 | 8.8万円以上 |
| 勤務期間 | 2か月超見込み |
| 学生 | 原則除外 |
| 企業規模 | 51人以上 |
この「月額8.8万円以上」が、年収換算で約106万円になるため、「106万円の壁」と呼ばれています。
2026年に51人要件はなくなるの?
現在、政府では社会保険適用拡大が進められており、「企業規模要件(51人以上)」の撤廃が議論されています。
つまり、今後は従業員数が50人以下の会社でも、条件を満たせば社会保険加入対象になる可能性があります。
ただし、制度改正は法改正や段階導入を経て実施されるため、正式施行時期や詳細条件は今後変更される可能性もあります。
「50人以下だから絶対対象外」という時代ではなくなりつつあります。
特に人手不足対策や年金制度維持の観点から、適用範囲拡大は今後も進むと考えられています。
月8万円くらいでも社会保険料は引かれる?
社会保険加入の判断では、「月額賃金8.8万円以上」がひとつの基準になります。
そのため、毎月8万円程度の場合は、ギリギリ対象外になるケースもあります。
ただし注意点があります。
- 交通費を含める場合がある
- 残業代込みで判定される場合がある
- 一時的な増額ではなく契約賃金で見る場合がある
- 勤務時間条件も関係する
例えば、通常8万円でも繁忙期に残業が増えたり、時給アップで8.8万円を超えると対象になる可能性があります。
また、社会保険加入後は、健康保険料と厚生年金保険料が給与から天引きされます。
社会保険に加入すると手取りはどう変わる?
社会保険加入後は、毎月の給与から保険料が差し引かれます。
そのため、一時的には手取りが減るケースが多いです。
| 月収例 | 加入前 | 加入後のイメージ |
|---|---|---|
| 月8.8万円 | 約8.8万円 | 約7.5万〜8万円前後 |
ただし、社会保険加入にはメリットもあります。
- 将来の厚生年金が増える
- 傷病手当金が使える
- 出産手当金対象になる場合がある
- 国民年金より保障が厚い
そのため、「単純に損」とは言い切れません。
特に長期間働く予定がある場合、老後年金額への影響は大きくなります。
扶養内で働きたい場合の注意点
扶養内勤務を維持したい場合は、「月8.8万円」と「週20時間」を特に意識する必要があります。
ただし、シフト変動によって知らないうちに条件を超えるケースもあります。
例えば次のような状況です。
- 繁忙期だけ勤務時間増加
- 最低賃金上昇で月収増加
- 時給アップ
- 人手不足によるシフト追加
最近は最低賃金上昇が続いているため、以前と同じ勤務時間でも年収が増える人が増えています。
そのため、「昔は扶養内だったのに今は超えている」というケースも珍しくありません。
社会保険加入を避けるべきかは人による
「社会保険料が引かれるなら損」と考える人もいますが、一概には言えません。
例えば、将来的に厚生年金を増やしたい人や、病気時の保障を重視する人にはメリットもあります。
一方で、短時間勤務を維持したい人や、世帯全体の手取り重視なら扶養内を選ぶケースもあります。
また、会社によっては社会保険加入に合わせて勤務時間を増やし、手取り減少を補う働き方を提案することもあります。
そのため、「扶養内維持」か「社会保険加入」かは、家計全体で考えることが重要です。
まとめ
106万円の壁は、パートやアルバイトの社会保険加入基準として大きな影響があります。
現在は「51人以上」の企業規模要件がありますが、今後は撤廃方向で制度見直しが進められています。
そのため、50人以下の会社で働く人でも、将来的に社会保険加入対象になる可能性があります。
また、月8.8万円前後は加入ラインに近いため、時給アップやシフト増加で対象になるケースもあります。
社会保険加入には手取り減少だけでなく、厚生年金や保障強化というメリットもあるため、制度変更情報を確認しながら、自分に合った働き方を考えることが大切です。

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