社会人2年目の貯金額はいくらが一般的?月収30万円で貯金200万円は十分かを解説

貯金

社会人2年目になると、1年目より給与や生活が安定してきて、「同年代はいくら貯金しているのだろう」「自分の貯金額は少ないのか」と気になりやすくなります。

ただし、社会人2年目だけを対象にした公的な貯金額の統計は限られており、「2年目なら○万円が普通」という明確な基準はありません。実家暮らしか一人暮らしか、奨学金返済の有無、家賃、ボーナスなどによって貯蓄できる金額は大きく変わります。

そのうえで、月収30万円で200万円以上の貯金があるなら、少なくとも「200万円では全然足りない」と考える必要はありません。むしろ重要なのは金額そのものより、毎月黒字を維持できているか、今後の大きな支出に対応できるかです。

社会人2年目の貯金に「一般的な正解」はない

社会人2年目といっても生活条件はさまざまです。例えば実家暮らしで家に毎月3万円を入れている人と、都市部で家賃9万円を払いながら一人暮らしをしている人では、同じ月収30万円でも年間の貯蓄余力が大きく違います。

さらに大学卒業時点で貯金があった人もいれば、引っ越しや家具・家電の購入で貯金がほぼゼロからスタートした人もいます。奨学金、自動車ローン、家族への仕送りなどの負担がある人もいるでしょう。

そのため「社会人2年目で100万円だから少ない」「200万円なら普通」と年数だけで判定することはできません。比較するなら、年齢や勤続年数だけでなく生活条件まで見る必要があります。

20代の統計を見るときは平均値と中央値の違いに注意

社会人2年目の参考として20代の金融資産に関する統計を見る方法はあります。金融経済教育推進機構(J-FLEC)は「家計の金融行動に関する世論調査」を実施し、年代や世帯構成別の金融資産保有状況などを公開しています。[参照:J-FLEC 家計の金融行動に関する世論調査]

ただし、統計を見るときには「平均値」だけで判断しないことが重要です。資産額は一部の多額保有者によって平均値が押し上げられやすいため、実態を見るには中央値も参考になります。

また、こうした調査の「金融資産」は銀行口座にある現金だけを意味するとは限りません。預貯金のほか、株式、投資信託、積立型保険などが含まれる場合があります。したがって「20代の金融資産」と「社会人2年目の普通預金残高」は同じ数字ではありません。

月収30万円で貯金200万円以上なら十分?

月収30万円に対して200万円の貯金がある場合、単純に月収との比率だけを見れば約6.7か月分です。ただし月収30万円が額面給与なのか手取りなのかによって意味は変わります。

生活防衛資金として考える場合は、給与ではなく毎月の最低生活費と比較したほうが実用的です。例えば最低限必要な生活費が月15万円なら、200万円は約13か月分に相当します。月25万円必要なら約8か月分です。

社会人2年目で200万円以上を確保できているなら、金額だけを理由に「もっと貯めなければ危険」と焦る必要性は通常高くありません。次は200万円という数字を増やすことだけではなく、そのお金を何のために持つのか整理する段階と考えられます。

2年間で200万円貯めるにはどのくらいのペース?

仮に社会人になった時点の貯金をゼロとして、2年間で200万円を貯めた場合、単純平均では月約8万3,000円のペースです。ただし実際にはボーナスを貯金している場合もあるため、毎月同額を積み立てる必要はありません。

例えば毎月5万円を24か月貯めると120万円です。そこに年2回のボーナスから年間40万円ずつ貯めれば、2年間で合計200万円になります。

一方、一人暮らしで家賃や生活費をすべて自分で負担している人が同じペースを維持するのは簡単ではありません。200万円という結果だけでなく、どの程度の負担で貯められたかも考える必要があります。

貯金200万円があっても家計が安全とは限らない

貯金額が多くても、毎月の家計が赤字なら注意が必要です。例えば200万円を持っていても毎月5万円ずつ赤字なら、何も変えなければ貯金は年間60万円ずつ減っていきます。

反対に貯金が80万円でも、借金がなく毎月5万円を安定して貯められているなら、1年後には単純計算で140万円になります。現在の残高と同じくらい、毎月のお金の流れが重要です。

確認したいのは、毎月の収支、借入残高、緊急時に使える現金、今後数年間に予定している大きな支出です。車を買う、引っ越す、結婚するなどの予定があれば、その資金は生活防衛資金とは分けて考えると管理しやすくなります。

200万円を超えたら「全部を貯金」にする必要はない

ある程度の現金を確保できたら、その後のお金をすべて普通預金へ積み上げ続ける必要があるかは、目的によって異なります。数年以内に使う予定のお金や緊急資金は、値下がりリスクを取りにくい預貯金で確保する考え方があります。

一方、当面使う予定がなく長期的な資産形成を目的とするお金については、リスクを理解したうえでNISAなどを利用した長期・積立・分散投資を検討する方法もあります。金融庁も資産形成について長期・積立・分散投資の考え方を紹介しています。[参照:金融庁 NISAを知る]

ただし投資には元本割れの可能性があります。近いうちに使う生活費や緊急資金まで投資に回すのではなく、「すぐ必要なお金」「数年以内に使うお金」「長期間使わないお金」に分けると判断しやすくなります。

社会人2年目で確認したいのは貯金額より貯蓄率

同年代との比較より役立つ指標の一つが、自分の収入のうち何%を継続的に残せているかです。例えば手取り25万円で毎月5万円貯めているなら、貯蓄率は20%です。

金融庁の金融経済教育資料でも、家計管理の基本は収入と支出を把握し、収支を黒字にして、その黒字分を貯蓄することだと説明されています。給与が入ったら先に一定額を貯蓄する方法も紹介されています。[参照:金融庁 金融経済教育資料]

社会人2年目は今後昇給する可能性もある時期です。昇給するたびに生活水準を同じだけ上げるのではなく、増えた手取りの一部を貯蓄や資産形成へ回せれば、数年後には大きな差になります。

まとめ:月収30万円で貯金200万円以上なら金額だけで焦る必要はない

社会人2年目の貯金額には「これだけなければいけない」という基準はありません。実家暮らし、一人暮らし、家賃、奨学金、車、ボーナスなど条件によって貯められる金額が大きく異なるためです。

月収30万円で200万円以上の貯金があるなら、少なくとも金額だけを見て不足していると焦る必要はないでしょう。むしろ、毎月の家計が黒字なのか、生活防衛資金を確保できているか、近い将来に必要な支出はいくらかを確認するほうが重要です。

社会人2年目は「周囲より多く貯める」ことを競うより、自分に合った貯蓄ペースを確立する時期と考えるとよいでしょう。必要な現金を確保したうえで、余裕資金については将来の目的に合わせて貯蓄や長期的な資産形成へ振り分けることで、無理なく家計の基盤を作っていけます。

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