掃除、料理、買い物、マッサージ・もみほぐしなどを自分で行わず、サービスを利用して人に任せる生活には、どのくらいのお金がかかるのでしょうか。
こうした支出は利用頻度による差が非常に大きく、月に1~2回だけ家事代行やリラクゼーションを利用する人もいれば、週に数回スタッフに来てもらう人もいます。そのため「1日いくらが普通」という統計的な基準より、1時間あたりの料金×利用時間×頻度で考えるほうが実態をつかみやすくなります。
2026年時点の実際のサービス料金を見ると、店舗型の全身もみほぐしは60分3,000円台から7,000円前後、一般的な家事代行は1時間3,000~5,000円程度のサービスが見られます。つまり掃除2時間と60分程度のもみほぐしを同じ日に利用すると、1日1万円前後になるケースも珍しくありません。
この記事では、現在公開されているサービス事業者の料金を参考に、掃除・料理・マッサージなどを人に頼んだ場合の1日、1か月、1年間の費用を具体的に試算します。
- 掃除を家事代行に頼むと1回6,000~1万円前後が目安になる
- マッサージ・もみほぐしは60分3,000~7,000円程度のサービスがある
- 掃除2時間+もみほぐし60分なら1日約1万~1万5,000円
- 毎日利用するのか週1回なのかで費用は大きく変わる
- 月3万円・5万円・10万円ではどのくらい頼める?
- 家事代行は定期利用のほうが安くなる場合がある
- 料理まで任せると3時間程度の依頼になりやすい
- 専門的な掃除は家事代行より高くなる
- 1日8時間ずっと家事を任せると2万~4万円以上になることも
- 「人に頼む=ぜいたく」とは限らない
- 逆に毎日頼むと固定費化するので注意が必要
- 月5万円でも年間60万円になる
- 収入の何%までなら使っても大丈夫?
- すべて任せず「嫌いな家事だけ頼む」と費用を抑えられる
- 家事代行とロボット家電を組み合わせる方法もある
- 出張サービスは店舗利用より高くなることがある
- 1日あたりではなく「自分の時間1時間をいくらで買い戻すか」と考える
- 初めてなら月1万~3万円程度から試す方法もある
- まとめ:掃除とマッサージを人に頼むなら1回数千円、同日に両方なら1万円前後が一つの目安
掃除を家事代行に頼むと1回6,000~1万円前後が目安になる
日常的な掃除を人に任せる方法として利用しやすいのが家事代行サービスです。家事代行は専門的なハウスクリーニングとは異なり、普段家庭で行う掃除、片付け、洗濯などを一定時間スタッフに依頼するサービスです。
たとえばCaSyの2026年8月時点の掃除代行料金は、2時間以上の利用で定期サービスが1時間2,790円から、スポット利用が1時間3,490円となっており、別途1回880円の交通費がかかります。[参照]
スポットで2時間頼む場合は「3,490円×2時間+880円=7,860円」です。週1回の定期利用なら、最も安い料金帯を単純計算すると「2,790円×2時間+880円=6,460円」となります。
別の大手家事代行会社であるベアーズでも、定期プランやスポットプランなど複数の料金体系があります。サービス内容やスタッフのグレードによって料金差があるため、家事代行全体では1時間3,000~5,000円程度を一つの目安にすると予算を考えやすいでしょう。[参照]
マッサージ・もみほぐしは60分3,000~7,000円程度のサービスがある
リラクゼーションサービスについても価格帯にはかなり幅があります。店舗型の比較的手頃なもみほぐしから、商業施設などにあるリラクゼーションサロンまでさまざまです。
たとえば「りらくる」は、2026年8月時点でアプリ会員向けのもみほぐし60分を3,600円(税込)としています。店舗や曜日などによって料金が異なる場合があります。[参照]
一方、ラフィネでは店舗によってボディケア60分が6,900円程度で設定されている例があります。[参照]
そのため、一般的な店舗型リラクゼーションを60分利用するなら、1回3,500~7,000円程度を想定しておくと分かりやすいでしょう。オイルを使うコース、長時間コース、ホテル内サロン、出張型などではさらに高額になることがあります。
掃除2時間+もみほぐし60分なら1日約1万~1万5,000円
実際に同じ日に掃除とリラクゼーションの両方を利用する場合を計算してみます。
たとえば家事代行をスポットで2時間利用して7,860円、さらに60分3,600円のもみほぐしを利用した場合、1日の支出は11,460円です。
家事代行7,860円に、60分6,900円程度のリラクゼーションを組み合わせれば、合計は14,760円です。
| サービス例 | 1回の費用例 |
|---|---|
| もみほぐし60分 | 約3,600~7,000円 |
| 家事代行2時間 | 約6,000~10,000円 |
| 家事代行2時間+もみほぐし60分 | 約10,000~17,000円 |
| 家事代行3時間 | 約9,000~16,000円 |
したがって、掃除と身体のケアを両方人に任せる日なら、1万円台の支出になることは十分考えられます。
毎日利用するのか週1回なのかで費用は大きく変わる
「1日いくら使うか」だけを見ると高額に感じますが、実際には毎日利用する人ばかりではありません。家事代行では週1回や隔週、リラクゼーションでは月1~4回といった使い方も一般的です。
たとえば掃除代行を週1回、1回6,500円程度で利用すると、月4回なら約26,000円です。60分のもみほぐしを月2回、1回3,600円で利用すれば7,200円です。
この組み合わせなら、月額は約33,200円です。1日平均に換算すると約1,100円となります。
一方、掃除代行を平日に毎日2時間、1回6,500円程度利用すると、月20日で約13万円です。そこに頻繁なリラクゼーション、料理代行、買い物代行などを加えれば、人に家事やケアを任せる費用だけで月20万円以上になることもあります。
月3万円・5万円・10万円ではどのくらい頼める?
人に任せる支出は、最初に月額予算を決めると管理しやすくなります。
| 月の予算 | 利用イメージ |
|---|---|
| 1万円 | もみほぐし月1~2回、または掃除代行を月1回程度 |
| 3万円 | 掃除代行を週1回程度 |
| 5万円 | 週1回の掃除+月数回のリラクゼーションなど |
| 10万円 | 週2~3回程度の家事代行など |
| 20万円以上 | 家事代行を高頻度で使い、料理・掃除・ケアなど複数サービスを利用 |
これは現在の代表的な料金から作った概算で、実際には利用時間、地域、交通費、指名料、休日料金などによって変わります。
特に家事代行は「1時間3,000円」と表示されていても、最低利用時間が2~3時間に設定されていることがあります。1時間だけ依頼できるとは限らないため、時間単価だけではなく1回の最低支払額を見ることが重要です。
家事代行は定期利用のほうが安くなる場合がある
掃除を毎週お願いするなら、スポット利用より定期契約のほうが1時間あたりの料金を抑えられるサービスがあります。
CaSyの場合、2時間以上の掃除代行はスポットが1時間3,490円なのに対し、週1回の定期利用では1時間2,790円です。いずれも別途交通費が発生します。[参照]
2時間ならサービス料金だけでスポット6,980円、週1回定期5,580円となり、1回あたり1,400円差があります。月4回なら5,600円の差です。
毎週利用すると最初から分かっているのであれば、定期契約の料金、キャンセル条件、鍵預かり費用などを比較する価値があります。
料理まで任せると3時間程度の依頼になりやすい
料理代行では、複数日分の作り置きをまとめて依頼する方法があります。毎日料理人を呼ぶのではなく、週1回まとめて作ってもらえば費用を抑えやすくなります。
CaSyの料理代行は2026年8月時点で1時間2,790円から3,490円で、1回3時間以上から利用できます。別途880円の交通費が必要で、買い物代行を頼む場合は追加料金があります。[参照]
たとえば週1回、3時間を1時間2,790円でお願いすると「2,790円×3+880円=9,250円」です。月4回なら約37,000円になります。
この3時間で数日分の料理を作ってもらえるなら、「料理をする人を毎日雇う」のではなく、週1回の集中利用で時間を買うことができます。
専門的な掃除は家事代行より高くなる
日常的な掃除と、エアコン内部や換気扇などを専門機材で清掃するハウスクリーニングは別サービスです。
たとえばCaSyでは、ハウスクリーニングとしてエアコンクリーニング13,200円から、浴室クリーニング16,500円から、レンジフードクリーニング16,500円からといった料金が設定されています。[参照]
こうした清掃は毎日頼むものではなく、数か月~年単位で必要になったときに頼むケースが中心です。
したがって年間予算を考える場合には、「毎週の日常掃除」と「年に数回の専門清掃」を分けて計算すると実態に近くなります。
1日8時間ずっと家事を任せると2万~4万円以上になることも
家事を数時間ではなく、ほぼ1日スタッフに頼む場合は当然費用も大きくなります。
仮に1時間3,000円なら8時間で24,000円、1時間4,000円なら32,000円、1時間5,000円なら40,000円です。交通費や各種オプションが別途必要になるサービスもあります。
これを平日20日利用すると、単純計算では月48万~80万円になります。つまり「毎日人を使う生活」は、週1回の家事代行とはまったく異なる予算が必要です。
実際に長時間・高頻度で家事を任せたい場合には、スポット型サービスを毎日予約するより、家政婦・ハウスキーパーなど別の契約形態を比較したほうが適している場合があります。
「人に頼む=ぜいたく」とは限らない
掃除や料理を自分でできるのにお金を払って人へ頼むと、ぜいたくに見えることがあります。しかし、その支出によって得られるのは掃除そのものだけではありません。
家事代行に2時間7,000円払えば、その2時間を仕事、育児、睡眠、勉強、家族との時間などに使えるようになります。つまりサービス料金と引き換えに時間を買っているとも考えられます。
たとえばフリーランスの人が2時間働けば15,000円の売上を作れるのであれば、7,000円で掃除を任せ、その時間を仕事へ回すことに経済合理性が生じる場合があります。
もちろん、仕事の時間単価だけで家事の価値を判断する必要はありません。「休日に掃除をせず休みたい」という理由で利用することにも価値があります。
逆に毎日頼むと固定費化するので注意が必要
便利なサービスでも、利用頻度が上がるほど家計への影響は大きくなります。
たとえば1回7,000円の掃除代行は月4回なら28,000円ですが、月20回なら14万円です。60分4,000円のもみほぐしも月4回なら16,000円ですが、毎日30日なら12万円になります。
掃除14万円、リラクゼーション12万円なら合計26万円です。これだけで一般的な一人暮らしの生活費に匹敵する金額になる可能性があります。
そのため高頻度で利用する場合は、1回あたりの金額より年間いくらになるかを見ることが重要です。
月5万円でも年間60万円になる
サービス支出は年間に直すと規模を把握しやすくなります。
| 1か月の利用額 | 年間の利用額 |
|---|---|
| 10,000円 | 120,000円 |
| 30,000円 | 360,000円 |
| 50,000円 | 600,000円 |
| 100,000円 | 1,200,000円 |
| 200,000円 | 2,400,000円 |
家事代行とリラクゼーションを合わせて月5万円使えば年間60万円です。月10万円なら年間120万円になります。
この金額を高いと感じるか安いと感じるかは、世帯収入や資産、自由時間の価値によって変わります。
収入の何%までなら使っても大丈夫?
家事代行やリラクゼーションに「手取りの何%まで」という公的な基準はありません。住宅費や食費と違い、必須生活費ではないケースが多いためです。
そこで、まず家賃、食費、水道光熱費、通信費、保険などの生活費を払い、緊急資金や将来の貯蓄を確保した後に残る自由費から出す方法が分かりやすいでしょう。
たとえば手取り40万円で生活費25万円、貯蓄8万円なら、残り7万円があります。このうち3万円を家事代行に使い、4万円を趣味や外食にするという配分が可能です。
反対に手取り25万円、生活費23万円という家計で毎月5万円の家事代行を利用すると赤字になります。サービスそのものが高いか安いかより、利用後も家計が黒字かで判断するのが基本です。
すべて任せず「嫌いな家事だけ頼む」と費用を抑えられる
家事代行を利用する場合でも、生活すべてを任せる必要はありません。
たとえば掃除機がけや洗濯は自分で行い、苦手な浴室・トイレ・キッチンだけ週1回お願いする方法があります。また料理は自分で作り、2週間に1回だけ掃除を任せてもよいでしょう。
逆に掃除が好きで料理が苦手なら、週末に3時間の作り置き料理だけ依頼することもできます。
「人を何時間使うか」ではなく、自分が最も負担に感じる作業を何時間手放したいかから考えると、費用対効果を高めやすくなります。
家事代行とロボット家電を組み合わせる方法もある
毎日の掃除をすべて人に任せる必要もありません。ロボット掃除機、食器洗い乾燥機、乾燥機付き洗濯機などに日常作業を任せ、月数回だけ人に細かな掃除を頼む方法があります。
たとえば毎日2時間の家事代行を依頼する代わりに、普段の床掃除はロボット掃除機へ任せ、水回りだけ週1回スタッフにお願いすれば、月額を大幅に減らせる場合があります。
家電には購入費がかかりますが、数年間使用できるため、長期間の人件費と比較すると有利になる作業もあります。
一方、片付け、料理、細かな水回り掃除など、人の判断が必要な家事については家事代行のメリットがあります。機械と人を使い分けるのが現実的です。
出張サービスは店舗利用より高くなることがある
リラクゼーションでも、利用者が店舗へ行くタイプと、自宅やホテルへ施術者に来てもらうタイプでは料金体系が違います。
出張型では施術料金に加えて出張料、交通費、深夜料金などが発生することがあります。そのため同じ60分でも店舗型より高額になりやすい傾向があります。
家事代行でも同様に、表示されている時間単価以外に交通費、スタッフ指名料、鍵預かり料、買い物代行料金などが発生する場合があります。
予算を比較するときは「1時間○円」という広告だけではなく、最終的に1回来てもらうと総額いくらになるかを確認することが重要です。
1日あたりではなく「自分の時間1時間をいくらで買い戻すか」と考える
家事サービスの価値を判断するとき、「他人は1日にいくら使っているのか」だけでは答えが出にくいものです。
たとえば掃除2時間を6,500円で任せるなら、自分の自由時間を1時間あたり約3,250円で買ったと考えることができます。
その2時間をとても価値のあることに使える人なら安いと感じるでしょう。一方、掃除自体が好きで苦にならない人なら3,250円を払う必要性を感じないかもしれません。
人に頼むサービスは、「自分でもできるか」より、「自分でその作業をする時間と労力にいくらの価値を感じるか」で判断すると納得しやすくなります。
初めてなら月1万~3万円程度から試す方法もある
家事代行やリラクゼーションを利用したことがない場合、最初から毎日スタッフを頼む必要はありません。
たとえば月1万円の予算なら、掃除代行を1回利用する、または60分のもみほぐしを月2回程度利用するといった使い方ができます。
月3万円なら、家事代行を週1回程度利用することも視野に入ります。利用してみて「3時間の掃除より2時間で十分」「掃除より料理を頼んだほうが助かる」など、自分に合う使い方を調整できます。
生活サービスは利用回数が増えるほど固定費に近づくため、まず少額のスポット利用で費用対効果を確かめ、その後に定期契約を検討すると無駄を減らせます。
まとめ:掃除とマッサージを人に頼むなら1回数千円、同日に両方なら1万円前後が一つの目安
2026年時点の代表的なサービス料金を見ると、店舗型のもみほぐしは60分3,000円台から7,000円前後、日常的な家事代行は1時間3,000~5,000円程度のサービスが見られます。
たとえばCaSyでスポットの掃除代行を2時間利用すると、2026年8月時点ではサービス料6,980円に交通費880円を加えて7,860円です。[参照] さらに、りらくるのアプリ会員向け60分もみほぐし3,600円を利用すれば、同日の支出は合計11,460円になります。[参照]
したがって、掃除やリラクゼーションを人に任せる日の費用は1日数千円~1万数千円程度が一つの現実的なイメージです。ただし、毎日利用する人と月1回利用する人では年間支出がまったく違います。
週1回の掃除と月数回のリラクゼーションなら月3万~5万円程度に収まる場合がありますが、家事を平日ほぼ毎日任せれば月10万~20万円以上、長時間の専属的な利用ならさらに大きな費用になります。
人に任せるサービスは単なるぜいたくではなく、家事や身体のケアに使っていた時間を別のことへ振り向ける「時間の購入」とも考えられます。大切なのは他人が1日にいくら使っているかだけではなく、自分が手放したい作業に何時間かかり、その時間を買い戻すためにいくらまでなら払いたいかを考えることです。


コメント