自分の葬儀代を家族に負担させたくないと考え、現金や預金で準備しておく人は少なくありません。ただし、現金を封筒で保管する方法や銀行口座に残しておく方法には、それぞれ注意点があります。ここでは葬儀費用の備え方や相続・口座凍結について、わかりやすく整理します。
銀行口座は死亡後にどうなる?
銀行は名義人が亡くなったことを把握すると、原則として口座を凍結します。これは相続人同士のトラブル防止のためで、勝手な引き出しを防ぐ目的があります。
ただし最近は、一定額までであれば「相続預金の仮払い制度」を利用できるケースがあります。葬儀費用などに充てるため、相続人が一部を引き出せる制度です。
現金を封筒に入れて保管する場合の注意点
現金を封筒に入れて「葬儀代として使ってください」とメモを残しておく人もいます。発見者が遺族や相続人であり、適切に葬儀費用へ充てる場合、通常は直ちに犯罪になるわけではありません。
ただし、相続財産として扱われる可能性はあるため、隠し財産のような扱いにならないよう、エンディングノートなどに記載しておくとトラブル防止になります。
150万円程度でも相続税はかかる?
相続税には基礎控除があり、「3000万円+600万円×法定相続人の数」までは原則として課税対象になりません。
例えば両親が相続人で、遺産総額が150万円程度の場合、一般的には相続税が発生しないケースがほとんどです。そのため、預金口座にお金を残していても、すぐに高額な税金がかかるというわけではありません。
葬儀費用を準備する現実的な方法
最近は「直葬」や「家族葬」を選ぶ人も増えており、費用を抑えることが可能です。葬儀社の事前相談や積立サービスを利用する人もいます。
また、エンディングノートに「どの口座にいくらあるか」「葬儀は簡素で良い」などを書いておくと、残された家族の負担を減らせます。
不安が強いときは一人で抱え込まない
お金や将来への不安が続くと、視野が狭くなってしまうことがあります。特に20代で将来や家族への負担を強く考え込んでしまう人は少なくありません。
自治体の相談窓口や、こころの健康相談統一ダイヤルなど、公的な相談先を利用するのも一つの方法です。お金や相続の不安は、整理すると意外と解決策が見つかることもあります。
まとめ
葬儀代を準備するために現金を保管したり、預金を残しておくこと自体は珍しいことではありません。150万円程度で相続税が発生するケースは一般的には少なく、口座凍結後も一定の制度があります。大切なのは、家族が困らないよう情報を整理しておくことと、一人で将来への不安を抱え込みすぎないことです。


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