将来もらえる年金額は、これまでの加入期間や厚生年金の加入状況、今後の働き方によって大きく変わります。特に60歳から年金を受け取りたい場合は、通常の65歳受給とは異なり、繰上げ受給による減額も考える必要があります。
この記事では、現在47歳で厚生年金84か月、国民年金234か月の加入歴がある場合を例に、年金額を確認する方法や60歳から受給する場合の注意点について分かりやすく解説します。
将来の年金額は加入期間だけでは正確に決まらない
年金額を計算するには、国民年金の加入期間だけでなく、厚生年金に加入していた期間と、その期間中の給与や賞与の金額が重要になります。
国民年金部分は、保険料を納めた月数によっておおよその金額を計算できます。一方で厚生年金部分は、加入期間中の平均的な給与水準によって金額が変わるため、加入月数だけでは正確な計算はできません。
例えば、同じ84か月間だけ厚生年金に加入していたとしても、月給20万円だった人と月給40万円だった人では、将来受け取れる厚生年金額は異なります。
国民年金234か月分から考えられる基礎年金部分
国民年金の老齢基礎年金は、20歳から60歳までの40年間(480か月)すべて納付すると満額になります。
現在の加入状況が国民年金234か月の場合、単純計算では480か月のうち約半分を納付している状態です。ただし、今後60歳まで納付を続けることで加入期間は増えるため、最終的な年金額は現在より増える可能性があります。
例えば47歳6か月から60歳まで約12年半の期間、国民年金を納付すると、その分だけ老齢基礎年金の受給額も増加します。
60歳から年金を受け取る場合は繰上げ受給になる
老齢年金は原則として65歳から受給開始ですが、希望すれば60歳から64歳までの間に前倒しで受け取ることができます。これを繰上げ受給といいます。
ただし、繰上げ受給を選択すると、受給開始年齢を早めた期間に応じて年金額が減額され、その減額率は一生涯続きます。
例えば60歳から受給を開始すると、65歳まで待った場合と比べて毎月の年金額は少なくなります。そのため、生活費や貯蓄とのバランスを考えて判断することが重要です。
現在の加入状況から年金額を確認する方法
自分の将来の年金額を最も正確に知るには、日本年金機構の「ねんきんネット」やマイナポータルの年金情報を確認する方法があります。
特に47歳など現役世代の場合、今後の働き方によって年金額が変わるため、現在時点の加入記録だけではなく、今後も厚生年金に加入する予定があるかどうかも含めて試算することが大切です。
| 確認する項目 | 年金額への影響 |
|---|---|
| 国民年金加入期間 | 老齢基礎年金の金額に影響 |
| 厚生年金加入期間 | 報酬比例部分が増える |
| 給与・賞与額 | 厚生年金額の計算に影響 |
| 受給開始年齢 | 繰上げによる減額などに影響 |
60歳受給を考える前に確認したいポイント
60歳から年金を受け取りたい場合は、単純に早くもらえるメリットだけではなく、長期間にわたって減額された年金を受け取ることになる点も考慮する必要があります。
例えば、60歳以降も働ける環境がある場合は、年金受給を遅らせたり、厚生年金への加入を続けたりすることで、将来の受給額を増やせる可能性があります。
また、老後の生活費が毎月いくら必要なのか、貯蓄はいくらあるのか、健康状態はどうかなど、年金以外の資金計画も合わせて考えることが大切です。
まとめ
現在47歳で厚生年金84か月、国民年金234か月の加入歴がある場合でも、将来の年金額は今後60歳までの加入状況や厚生年金の給与記録によって変わります。
60歳から受給する場合は繰上げ受給となり、年金額が減額されるため、早く受け取るメリットと一生続く減額の影響を比較して判断することが重要です。
具体的な金額を知りたい場合は、ねんきんネットなどで将来の受給額を試算し、老後資金全体の計画と合わせて検討すると安心です。


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