自動車保険では「等級」が保険料に大きく影響します。そのため、複数台の車を所有している人は「高い車に高等級を付けた方が安くなるのでは?」と考えることがあります。例えば450万円の車が6等級(事故有係数適用)で、140万円の車が20等級の場合、等級を入れ替えたいと考える人もいるかもしれません。この記事では、自動車保険の等級の仕組みと、等級の入れ替えが可能なのかについて分かりやすく解説します。
自動車保険の等級は車ではなく契約に付いている
まず誤解しやすいポイントですが、自動車保険の等級は車両そのものに付いているわけではありません。
等級は保険契約に付与されており、その契約が車の入れ替え時に引き継がれる仕組みです。
| 対象 | 等級の扱い |
|---|---|
| 車そのもの | 基本的に付かない |
| 保険契約 | 付与される |
| 契約者の事故歴 | 反映される |
そのため、単純にA車とB車で自由に入れ替えることはできません。
複数台契約でも自由な等級交換は基本できない
例えば次のケースを考えてみます。
- A車:車両価格450万円、6等級、事故有3年
- B車:車両価格140万円、20等級
「20等級を450万円の車に移したい」と思うかもしれませんが、契約だけを都合よく交換することは通常できません。
事故歴や等級を節約目的だけで自由に移動することは認められていません。
車両入替という制度はある
ただし「車両入替」という制度は存在します。
これは保険契約中の車を買い替えた場合に、契約内容と等級を新しい車へ引き継ぐものです。
例えば20等級契約の車を売却し、新たに別の車へ買い替えるなら、その20等級を引き継げる可能性があります。
しかし既に複数契約が存在している場合は、自由な組み替えとは少し考え方が異なります。
総額が安くなるとは限らない理由
仮に高額車へ20等級を適用できたとしても、必ずしも大幅に安くなるとは限りません。
自動車保険料は次のような要素で決まります。
| 主な要素 | 内容 |
|---|---|
| 等級 | 事故歴や割引率 |
| 車両保険金額 | 車両価格 |
| 年齢条件 | 運転者の年齢 |
| 運転者限定 | 本人限定など |
| 車種 | 型式別料率クラス |
特に最近は型式別料率クラスの影響も大きく、車両価格だけでは決まりません。
保険料を下げたいなら見直しポイントは他にもある
等級を動かせない場合でも、保険料を下げる方法はあります。
- 車両保険の条件を見直す
- 運転者限定を付ける
- 年間走行距離を適正化する
- 複数台割引を利用する
- 保険会社比較をする
等級だけに注目するより、総合的に見直した方が安くなることもあります。
まとめ
自動車保険の等級は契約に付いているため、複数台の車同士で自由に6等級と20等級を入れ替えることは基本的にできません。
ただし車両入替制度や契約の組み方によっては見直しできる部分もあります。
保険料を抑えたい場合は、等級だけでなく補償内容や割引制度も合わせて確認するのがおすすめです。


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