ねんきん定期便などで確認できる「老齢年金の見込額」は、実際に毎回振り込まれる金額とは表示方法が異なるため、初めて見ると分かりにくいものです。特に「65歳時点で年額65万円」と書かれている場合、2ヶ月に1回の振込額はいくらになるのか疑問に感じる人も少なくありません。
この記事では、老齢年金の見込額がどのような単位で表示されているのか、実際の振込時にはどのように計算するのかを分かりやすく解説します。
老齢年金の見込額は基本的に「1年間でもらえる金額」で表示される
年金の見込額として表示されている金額は、通常「年額」です。つまり、「65歳時点の老齢年金の見込額が65万円」と記載されている場合、これは1年間に受け取る予定の年金額を意味します。
そのため、65万円という数字を見て「毎月65万円もらえる」という意味ではありません。1年間分の合計額が65万円ということになります。
老齢基礎年金や老齢厚生年金などの年金額は、年間の受給額として確認することが一般的で、実際の支払いは複数月分をまとめて行われます。
年金は原則として2ヶ月に1回まとめて振り込まれる
日本の公的年金は、原則として偶数月の15日に、前月と前々月の2ヶ月分がまとめて支払われます。
例えば、年間65万円の年金を受け取る予定の場合、単純計算では1ヶ月あたり約54,166円になります。
そして2ヶ月分をまとめて受け取るため、支給額の目安は以下のようになります。
65万円÷12ヶ月×2ヶ月=約10万8,333円
したがって、年額65万円の場合、1回あたりの振込額はおよそ10万8千円程度が目安になります。
実際の振込額は税金や保険料によって変わる場合がある
注意したい点として、年金の表示額は基本的に「額面」の金額です。実際に銀行口座へ振り込まれる金額は、そこから介護保険料や税金などが差し引かれる場合があります。
例えば、年金額が年間65万円の場合、所得状況によっては控除や課税の対象にならず、ほぼ全額が振り込まれるケースもあります。一方で、他の所得がある場合などは差し引きが発生する可能性があります。
そのため、正確な手取り額を知りたい場合は、年金額だけでなく、税金や社会保険料の条件も確認する必要があります。
年金見込額を見るときに確認したいポイント
年金の見込額を確認するときは、「月額なのか年額なのか」を最初に確認することが大切です。多くの場合、ねんきん定期便などに記載されている金額は年間の受給見込額です。
また、将来受け取れる年金額は、今後の加入期間や給与状況によって変わる可能性があります。特に50歳未満の場合は、これまでの加入実績をもとにした試算であるため、将来の実際の受給額とは異なる場合があります。
例えば、65歳まで働いて厚生年金の加入期間が増えれば、老齢厚生年金部分が増える可能性があります。
年金額を生活費として考える場合の計算方法
老後の生活設計を考える場合は、年間の年金額を月単位に直して考えると分かりやすくなります。
年間65万円の場合、1ヶ月あたりでは約5万4千円です。さらに2ヶ月ごとの支給なら約10万8千円が振り込まれるイメージになります。
ただし、年金だけで生活する場合は、家賃、食費、医療費、光熱費などの支出とのバランスを確認し、不足分を貯蓄や資産運用などで補う計画を立てることも重要です。
まとめ
老齢年金の見込額が65万円と表示されている場合、それは基本的に1年間でもらえる年金額を表しています。
単純計算では、65万円を12ヶ月で割り、さらに2ヶ月分まとめて受け取るため、1回の振込額は約10万8千円が目安になります。
ただし、実際の振込額は税金や保険料などによって変わる場合があります。年金の見込額を見る際は、年額表示であることを理解し、手取り額や老後の生活費まで含めて確認することが大切です。

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