海外旅行の際に気になるのが、現地での支払い手段。近年では海外でも便利に使えるデビットカードが人気を集めており、中でも「Wiseデビットカード」と「Sony Bank WALLET」は旅行者に支持されています。この記事では、両カードの特長を比較しながら、イギリス(UK)旅行でどちらがお得かを検証します。
Wiseデビットカードの特徴
Wise(旧TransferWise)は、低コストな海外送金で有名なフィンテック企業が発行するマルチカレンシー対応のデビットカードです。最大の特徴は、リアルタイム為替レートにほぼ近いレートで決済できる点にあります。
通貨ごとに口座を持てるため、事前に英ポンド(GBP)へ両替しておけば、手数料を抑えつつスムーズな支払いが可能です。為替手数料はおおむね0.4〜1%程度で非常に安価です。
Sony Bank WALLETの特徴
Sony Bank WALLETは、ソニー銀行のキャッシュカード一体型Visaデビットカードで、11通貨に対応した多通貨口座を持つことができます。現地通貨口座が残高不足の場合は円で自動的に決済されるため、利便性が高いのが特徴です。
為替コストは、事前両替であればスプレッドが約0.15〜0.5円程度(通貨により異なる)で、決済時の円転より割安です。ATM手数料は海外でも一定回数まで無料になります。
WiseとSony Bank WALLETの比較表
項目 | Wise | Sony Bank WALLET |
---|---|---|
為替レート | リアルレート+0.4〜1% | スプレッド制(例:GBP 0.3円程度) |
現地通貨口座 | ○(事前チャージ) | ○(多通貨預金) |
手数料 | 為替手数料のみ | 為替+海外ATM手数料 |
ATM出金 | 月2回まで無料 | 回数制限付きで無料 |
利便性 | アプリで即時チャージ | 国内銀行との連携が便利 |
旅行者の視点で見るおすすめポイント
イギリスのようなカード社会では、デビットカードの利便性は高く、現地通貨の両替不要で済む点が魅力です。Wiseは為替レートが圧倒的に優れ、短期滞在や高額決済が多い人には向いています。
一方でSony Bank WALLETは、日本円からの自動決済にも対応しており、両替の手間をかけたくない人や、国内銀行口座との連携重視の方に適しています。
使い分けのコツと安全面
Wiseはアプリで即座に残高確認・チャージができるため、現地での支払い金額に応じて柔軟に対応可能です。一方、Sony Bank WALLETは長期滞在で日本円口座とのやり取りを重視する場合にメリットがあります。
どちらも海外利用におけるセキュリティ機能は高く、アプリからカードの一時停止・再開が可能なので、万が一の盗難や紛失時にも対応しやすいです。
まとめ:WiseとSony Bank WALLETは使い方次第でどちらも強力
Wiseデビットカードは、リアルレートでの決済・ATM引き出しに強みがあり、費用面での最適解と言えます。一方、Sony Bank WALLETは日本の銀行システムと連携しながら、多通貨決済の安心感があります。
イギリス旅行で「費用を抑えたい」「通貨管理を柔軟にしたい」ならWise、「日本円をそのまま活用したい」ならSony Bank WALLET、と目的別に使い分けるのがベストです。
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