収入が少ないなどの理由で国民年金保険料の支払いが難しい場合、「納付猶予制度」や「学生納付特例制度」を利用することで将来の年金受給権を確保できます。この記事では、これらの申請がスマートフォンからできるのかどうかを中心に、具体的な申請手順と注意点を解説します。
国民年金の納付猶予制度とは?
納付猶予制度は、20歳以上50歳未満の方で、本人・配偶者の前年所得が一定以下である場合に、保険料の納付を猶予してもらえる制度です。
この制度を利用しても年金の受給資格期間にカウントされるため、収入が不安定な時期には活用するメリットがあります。
スマートフォンから申請は可能?
はい、スマホからの申請は可能です。令和3年度から、マイナポータルを経由して国民年金の「納付猶予」や「学生納付特例」の電子申請ができるようになりました。
利用には以下の条件を満たす必要があります。
- ・マイナンバーカードを持っている
- ・スマートフォンにマイナポータルアプリをインストールしている
- ・スマホにNFC機能がある(カード読み取り対応)
申請は24時間いつでも可能なので、忙しい方や窓口に行けない方にも便利です。
実際の申請手順(スマホ版)
① マイナポータルにアクセスし、「ぴったりサービス」を選択。
② 地域を選び、「国民年金保険料納付猶予制度」または「学生納付特例制度」の申請を選択。
③ 指示に従って本人情報・前年所得・理由などを入力。
④ マイナンバーカードをスマートフォンで読み取り、申請完了。
所要時間は10~15分程度で、郵送より早く処理される場合もあります。
スマホ申請と窓口・郵送申請との違い
スマホ申請の主な利点は以下の通りです。
- ・自宅からいつでも手続き可能
- ・郵送のタイムラグがない
- ・入力内容の確認がしやすい
一方、マイナンバーカードがない人やNFC非対応スマホを使用している場合は、従来どおり窓口や郵送での手続きが必要です。
実例:フリーターがスマホから猶予申請したケース
Aさん(28歳)は、非正規雇用で収入が不安定になり、保険料の支払いが困難に。マイナンバーカードを取得後、マイナポータルからスマホで納付猶予を申請。申請後2週間ほどで承認通知が郵送され、保険料の支払いは猶予されました。
マイナポータルには申請履歴も残るため、今後の確認や再申請時にも便利です。
まとめ:国民年金の納付猶予はスマホ申請で手軽にできる時代へ
・国民年金の納付猶予や学生特例は、マイナポータル経由でスマホから申請可能
・マイナンバーカードとNFC対応スマホがあれば24時間いつでも手続き可能
・郵送や窓口に比べて早く、履歴も確認できる利点がある
忙しい方や感染症対策として対面手続きを避けたい方にもおすすめの申請方法です。
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