ダブルワーク家庭の健康保険の選び方|夫が扶養に入るケースの見直しポイントと注意点

国民健康保険

配偶者がダブルワークをしている場合、健康保険の加入先について迷う方は少なくありません。特に夫婦どちらかが派遣社員で、もう一方がアルバイトやパートなど非正規の掛け持ち勤務をしている場合は、扶養のままでいいのか、自分で健康保険に加入すべきか、判断が難しいこともあるでしょう。

健康保険の仕組みをまず確認しよう

健康保険には主に「被保険者(加入者)」と「被扶養者(扶養される側)」があり、被扶養者として加入できるかは、収入と生活実態が判断基準になります。

例えば、配偶者が派遣会社の健康保険に加入していて、夫が扶養に入っている場合でも、夫の年収が一定以上あれば扶養から外れなければなりません。

夫が扶養を外れるべきかの判断基準

一般的に、夫の年収が130万円(※一部の健保では106万円)を超えると、扶養には入れません。また、夫の勤務先で健康保険に加入できる勤務条件(週20時間以上、月収88,000円以上など)を満たしていれば、そちらで健康保険に加入する義務が生じることがあります。

実際に、ダブルワークをしていて収入が増えているのに、被扶養者として加入し続けている場合、後で保険者から指摘を受け、保険料の遡及徴収があることも。

本人が何も言ってこない場合の対応策

「保険証が届いたよ」などの報告がない場合は、本人が現在の保険状況を把握していないか、手続きを怠っている可能性があります。保険証が未返却のままの場合、加入継続と見なされ保険料の発生・請求につながるケースもあります。

そのため、保険証の返却状況や、勤務先で保険に加入しているかどうかを夫婦で確認し合うことが大切です。可能であれば、派遣会社の保険担当窓口に問い合わせて、状況確認するのも有効です。

夫が健康保険に未加入だとどうなる?

もし夫がどの健康保険にも加入していない状態で病気やケガをした場合、医療費が全額自己負担になってしまいます。これは非常にリスクが高く、緊急時に大きな出費となるため、必ずどこかの健康保険に加入しておく必要があります。

また、未加入期間が長引くと、後日国保に加入しても、未納期間の保険料をさかのぼって請求されることもあるため注意が必要です。

健康保険の見直しは専門窓口への相談もおすすめ

健康保険の加入条件は各保険者や職場の契約形態によって異なります。自分で判断が難しい場合は、日本年金機構やお住まいの自治体の保険課、または職場の社会保険担当窓口に相談することで、正しい対応が可能になります。

特に夫が2カ所以上の事業所で働いている場合、どちらの勤務先で保険加入するのが適切かも含めて、個別に判断が必要です。

まとめ|家族の健康保険は収入や働き方で変化する

健康保険の扶養は、単に家族だからというだけでなく、「収入や働き方」が要件となります。ダブルワーク中の夫が、扶養基準を超える収入を得ている場合は、自身で健康保険に加入するのが基本です。

「保険証の返却がない」「健康保険証の状況がわからない」といった場合は、早めに職場や保険組合に確認し、適切な対応をとることで、安心して暮らせる体制を整えましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました