給料明細に厚生年金だけ?実は2階建ての仕組み!将来もらえる年金の真実を解説

社会保険

給与明細に「厚生年金保険料」だけが記載されていて、「国民年金の記載がないけど、自分は将来もらえる年金が少ないのでは?」と不安に思う方は少なくありません。実はこの疑問、年金制度の構造を知ることでしっかりと解消できます。この記事では、厚生年金と国民年金の関係、給与明細の見方、そして将来もらえる年金の種類について、わかりやすく解説していきます。

日本の年金制度は「2階建て構造」になっている

日本の公的年金制度は、全ての国民が加入する「国民年金(基礎年金)」と、会社員や公務員などが加入する「厚生年金」の2つから成る2階建て構造になっています。

つまり、厚生年金に加入している人は、自動的に国民年金にも加入しているということになります。給与明細には「厚生年金保険料」のみが表示されますが、その中に国民年金分も含まれているため、心配は不要です。

給与明細に「国民年金」がない理由

厚生年金の保険料は、国民年金(基礎年金)分と報酬比例部分をあわせて計算されていますが、給与明細には通常「厚生年金」として一括で記載されるため、「国民年金の保険料が引かれていない」と誤解されがちです。

実際には、厚生年金の保険料の中に国民年金の部分も含まれており、年金機構にもそのように記録されています。そのため、将来的には基礎年金も報酬比例年金もきちんと受け取れる仕組みです。

年金の種類と将来受け取れる年金の構成

将来受け取れる公的年金は主に以下の2つに分かれます。

  • 老齢基礎年金:国民年金に相当する部分で、満額で約80万円(2024年度)
  • 老齢厚生年金:収入に応じて金額が変わる報酬比例部分

会社員として長く働いている人ほど、厚生年金の金額が大きくなり、結果として年金の総受給額も増えます。さらに、配偶者の状況や扶養の有無によって加給年金などが加わることもあります。

年金記録は「ねんきんネット」で確認できる

自分がどのくらい年金保険料を納めていて、将来どれくらい受け取れるかを確認したい場合は、日本年金機構の「ねんきんネット」がおすすめです。

ねんきんネットでは、保険料の納付履歴や将来の年金見込み額の試算ができ、定期的にログインして確認することで安心して老後に備えることができます。

保険料を納めていれば将来受け取れる

年金制度において最も重要なのは、「保険料をしっかり納めているかどうか」です。厚生年金加入者は保険料が給与から天引きされ、事業主が半額を負担してくれているため、意識せずとも毎月の納付が自動で行われています。

したがって、給与明細に厚生年金としか書かれていなくても、将来は国民年金+厚生年金の両方を受け取れることになります。

まとめ:厚生年金に加入していれば国民年金もカバーされている

「給与明細に厚生年金しか書いていない=国民年金に入っていない」という誤解はよくある話ですが、実際には厚生年金加入=国民年金加入という仕組みになっているため、将来的には両方の年金を受給することが可能です。

年金記録をこまめに確認し、誤りがあれば早めに修正しておくことで、安心して老後の生活を迎える準備ができます。

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