楽天証券を利用していると、「預り金」「出金可能額」「買付余力」などの用語が画面に表示され、実際にどのお金がどこに使われるのか分かりづらいと感じる方も多いのではないでしょうか。本記事では、楽天証券における資金の動きや取引時の引き落とし優先順位、注意点について具体的に解説します。
預り金とは何か?
預り金とは、楽天証券口座に入っている現金のことで、株式や投資信託の買付けに使えるお金です。この金額はすでに楽天銀行などの外部口座から振り込まれており、楽天証券内に保管されている状態です。
つまり、あなたが楽天証券でメタプラ(仮に銘柄名)などを購入する場合、原則としてこの預り金から引き落とされます。楽天銀行から直接引き落とされるわけではありません。
出金可能額と預り金の違い
出金可能額とは、楽天証券から楽天銀行などへ即時出金できる金額を指します。これは預り金の中でも、すぐに引き出せる状態にある資金のことです。
たとえば「預り金:25万円」「出金可能額:10万円」と表示されている場合、楽天証券内では25万円を使って株を買うことができますが、楽天銀行へ出金できるのは10万円だけです。
買付時の資金はどこから引かれる?
楽天証券で株式を購入した場合、基本的に以下の順で資金が使用されます。
- 預り金(楽天証券口座内の現金)
- 楽天銀行の自動スイープ資金(マネーブリッジ設定時)
今回のように「預り金が25万円」「出金可能額が10万円」の状態で、15万円分の株式を購入した場合は、預り金から15万円が充当され、楽天銀行からは引き落とされません。
楽天銀行の残高が影響するのは、楽天証券口座内に十分な預り金がない場合のみです。
買付余力とは?預り金と何が違う?
買付余力は、「今すぐ買い注文が可能な金額」のことです。預り金と同額であることが多いですが、未約定の買付注文がある場合はその分差し引かれています。
例えば、25万円の預り金があり、すでに10万円分の株を指値注文している場合、買付余力は15万円になります。
メタプラなどの株式を購入した場合の資金動向
あなたがメタプラを15万円で購入した場合、預り金25万円の中から15万円が引かれます。楽天銀行の残高や、出金可能額とは関係なく、楽天証券口座内の預り金があれば購入は成立します。
このように「出金できる金額」と「買い付けできる金額」は別管理されているため、混同しないよう注意が必要です。
まとめ:証券口座内の資金が優先で使用される
楽天証券での株式買付は、まず証券口座の預り金から資金が引かれます。楽天銀行口座から直接引かれることは通常ありません。預り金が25万円ある状態なら、その範囲内で株式購入は可能で、たとえ出金可能額が10万円であっても、15万円の株を買うことはできます。
資金の流れを正確に理解することで、無駄な心配をせず安心して取引ができるようになります。
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