子どもの学資保険がまもなく満期を迎える時期に、塾代など急な出費で「途中解約すべきか、借入すべきか悩む」ご家庭も多いはずです。本記事では、ゆうちょ(かんぽ生命)の学資保険を満期前に解約した場合の損失額と、契約者貸付制度を賢く活用する方法を具体的に解説します。
途中解約すると多くの場合で元本割れする
学資保険は満期まで持つことで返戻率100%以上になる設計ですが、満期前に途中解約すると、支払った保険料より少ない返戻金(元本割れ)となる可能性が高いです :contentReference[oaicite:0]{index=0}。
例えば契約から18年のうち満期直前でも、経過年数が浅いため返戻金は払込額に満たないことが多くなります。
返戻率が改善される満期直前の解約水準は?
ゆうちょの学資保険「はじめのかんぽ」は、満期時なら返戻率約101.2%となる設計ですが :contentReference[oaicite:1]{index=1}、満期間近で解約すれば実質ほぼ元本戻し以上になる可能性もあります。
ただし、満期月である12月に解約すれば、返戻率が一気に改善し、損失を回避できるケースが多いです。
途中解約せずに急な出費に対応する方法:契約者貸付
解約ではなく「契約者貸付制度」を利用すれば、解約返戻金の70~90%を担保に借入可能です :contentReference[oaicite:2]{index=2}。
▶ 返済利息は発生するものの、契約そのものは維持。満期には満期金が受け取れるのが大きなメリットです。
解約より貸付が向いているケースとは?
- 学資保険を継続しながら一時的にまとまったお金が必要な場合
- 満期金としての受取りを優先したいとき
- 返済計画が立てられる場合
契約者貸付なら満期に備えつつ資金調達が可能なので、教育資金を守りたい家庭におすすめです。
具体的な判断チャートと例:借入vs解約
〈例〉契約額300万円、毎月約15,000円払い込みの場合。
- 12月・満期解約→ほぼ+3万~6万円のプラス
- 11月に解約→返戻率が95~99%でも損失数万円
- 貸付→満期金が減らず、利息のみの負担で済む
→急ぎで現金が必要なら貸付優先、資金に余裕があれば満期解約がおすすめです。
まとめ:まずは契約者貸付を検討、満期解約がベターなタイミング
急な出費にはまず「契約者貸付制度」を活用し、契約維持したまま資金を確保するのが賢明です。満期の12月に近づいたら一度計算して解約メリットを再検討。損失を最小限にしつつ、大切な教育資金を守る選択が重要です。
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