国民健康保険に加入していると、保険料の納入通知書が世帯主宛に届き、世帯全体の保険料しか記載されていないことがあります。特に夫婦共に個人事業主というケースでは、それぞれの保険料負担を知りたいと思うのは当然です。本記事では、名古屋市の国民健康保険料について、個別の算出方法を詳しく解説します。
国民健康保険料は世帯単位で算出される
国民健康保険は「世帯単位」で課税されます。通知書には、世帯主を含む世帯員全体の保険料がまとめて記載され、個人ごとの内訳は通常表示されません。
名古屋市の場合、保険料は以下の4つの項目で構成されます:
- 医療分保険料
- 支援金分保険料
- 介護分保険料(40歳以上65歳未満)
- 均等割・平等割
これらが世帯員の所得に応じて計算され、合計されます。
個人ごとの保険料を試算する方法
個別に保険料を算出するには、名古屋市の国民健康保険料の計算式を用いることが可能です。
名古屋市の公式サイトでは、保険料の計算に関する情報や、シミュレーションツールも公開されています。
一般的な計算式は次の通りです:
医療分=所得割額+均等割額+平等割額
所得割額は前年の所得に応じて計算されるため、夫婦でそれぞれの所得額を基に計算し、合算額との差を確認することで、概算の個人負担額を知ることができます。
具体例で見る:夫婦2人の国保料内訳
たとえば、世帯全体の保険料が年間40万円で、夫が年収350万円、妻が年収150万円だった場合、それぞれの所得に応じて「所得割部分」が按分されます。また、「均等割」は一人あたり均等に課されます。
この場合、収入比に応じて夫が約70%、妻が30%負担していると仮定すれば、夫=約28万円、妻=約12万円といった試算になります(※正確な金額は税理士や市区町村での確認が必要です)。
名古屋市での確認手段
名古屋市では、個別の保険料について詳しく知りたい場合、市の保険年金課に問い合わせをすることで、個人の内訳を教えてもらえる場合があります。
また、eLTAXや郵送での「所得証明書」や「保険料試算依頼書」を利用することで、詳細な負担額を把握することが可能です。市役所の窓口で相談すれば、より正確な金額や今後の納付スケジュールなども案内してもらえます。
夫婦それぞれが納付することも可能?
原則として、国民健康保険料は世帯主がまとめて支払いますが、金融機関や口座振替を使えば、夫婦それぞれの口座から支払う設定も可能です。家庭内の負担を分けたい場合は、金融機関や市役所での相談を検討してみてください。
まとめ:試算と問い合わせで正確な金額を把握しよう
国民健康保険料の通知書は合算表示ですが、名古屋市の計算式や所得比率を使うことで、ある程度の個人負担額を試算することができます。正確な金額を知りたい場合は、名古屋市の保険年金課への問い合わせが最も確実です。
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