最近、「国税庁」や「税務署」を名乗るショートメッセージ(SMS)が多発しています。深夜に届く不審なSMSや、個人情報を要求する内容には特に注意が必要です。この記事では、そのような詐欺SMSの特徴と、安全な対処法について解説します。
国税庁がSMSで連絡することはあるのか?
原則として、国税庁がSMSで納税を催促することはありません。国税庁が何か連絡をする際は、書面での通知やマイナポータル経由が主な手段です。特に、090や080などの携帯番号からのメッセージは公式とは無関係と考えてよいでしょう。
過去には、「未納税金があります」「至急連絡してください」といった内容でURLをクリックさせ、偽サイトに誘導する手口が報告されています。
詐欺SMSの典型的な特徴
- 発信元が携帯電話番号(例:090-9148-9580)
- 深夜や早朝など不自然な時間帯に届く
- URLが記載されている(.jpではないドメインなど)
- 「至急対応を」などの焦らせる文言
- 国税庁や税務署を名乗るが、正式な署名や連絡先がない
これらの特徴がある場合は、ほぼ間違いなくフィッシング詐欺です。リンクは絶対にクリックせず、無視・削除しましょう。
もしリンクをクリックしてしまったら?
リンク先で情報を入力してしまった場合は、すぐに以下の対応をしてください。
- クレジットカード情報を入力した場合:カード会社に連絡し、利用停止と再発行を依頼
- マイナンバーや住所を入力した場合:市区町村の相談窓口に連絡し、対応を相談
- ウイルス感染が疑われる場合:セキュリティソフトでスキャンし、端末を初期化
早期対応が被害拡大を防ぎます。
信頼できる情報源で確認しよう
不安な場合は、国税庁公式サイトで通知の有無を確認するのが安全です。また、国税庁では「なりすまし詐欺」についての注意喚起を公式に行っており、詐欺被害が疑われる際の相談窓口も設けられています。
SMS詐欺を未然に防ぐための対策
- SMSに記載されたリンクはクリックしない
- 不審な番号はブロックする
- 迷惑SMS対策アプリを利用する
- 端末のセキュリティ設定を強化する
また、家族や高齢の親などとも情報を共有し、被害を未然に防ぎましょう。
まとめ
「090〜」の番号から深夜に届く国税庁を名乗るSMSは、詐欺の可能性が極めて高いです。国税庁は通常、正式な書面で通知を行います。SMSに不審を感じたら、リンクは開かず、まずは情報の真偽を公的機関の公式サイトで確認しましょう。詐欺に巻き込まれないためには、常に「疑う力」を持つことが大切です。
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