25歳で年収525万円・貯金450万円は多い?同年代との比較と本当に見るべき家計の基準

貯金

25歳前後になると、就職して数年が経ち、「自分の年収や貯金は同年代と比べて多いのか、少ないのか」と気になることがあります。ただし、お金の状況を評価するときは、年収だけ、貯金だけを見るより、収入・金融資産・負債・生活環境をセットで考えることが大切です。

25歳で年収525万円、預貯金が450万円あり、大きな借金がないという条件なら、一般的にはかなり堅調な家計状況と評価できます。特に20代半ばで450万円を現金として確保できているなら、少ないと心配する水準ではありません。

25歳で年収525万円は高いほうなのか

年収については、25歳だけを切り取った統計より、年齢階層別の公的統計を参考にすると位置づけを把握しやすくなります。国税庁の「民間給与実態統計調査」は、民間事業所の給与所得者について年齢階層別などの給与実態を毎年調査しています。[参照]

2024年分の調査では、1年を通じて勤務した給与所得者全体の平均給与は478万円、男性全体では587万円でした。ただし、これは全年齢を含む数字なので、25歳と直接比較する数字ではありません。[参照]

25歳で年収525万円なら、若手会社員として見れば比較的高い収入水準と考えられます。ただし、業種、企業規模、残業時間、賞与、勤務地によって給与水準は大きく違うため、「25歳なら525万円が普通」と考える必要はありません。

貯金450万円は年収との比率で見ても大きい

貯金450万円という数字は、年収525万円の約86%に相当します。もちろん年収は税金や社会保険料が差し引かれる前の金額なので、実際の手取り収入と比較すれば、450万円の重みはさらに大きくなります。

たとえば大学卒業後22歳で就職し25歳まで約3年間働いたと仮定すると、450万円を貯めるには単純平均で年間150万円、月換算で12万5,000円相当の資産増加が必要です。実際にはボーナスや就職前の貯金などもあるため一概にはいえませんが、ゼロから形成したのであれば高い貯蓄ペースです。

一方、実家暮らしなのか一人暮らしなのかでも評価は変わります。家賃や光熱費を自分で負担しながら450万円を貯めた場合と、住居費の負担がほとんどない場合では、同じ残高でも貯蓄力の背景が異なります。

「平均貯金額」だけで比較しないほうがいい理由

貯金額を他人と比較するときによく使われるのが平均値ですが、金融資産の統計では平均値だけを見ると実態を誤解することがあります。一部の非常に多くの資産を持つ世帯が平均を押し上げるからです。

また、「金融資産」という言葉にも注意が必要です。統計によっては日常的な支払いに使う普通預金を金融資産に含めない場合があり、質問でいう「銀行口座に450万円ある」という貯金額と単純比較できないことがあります。

さらに25歳の会社員本人と、「20代の単身世帯」という世帯統計も同じ母集団ではありません。したがって、ネット上で見つけた「20代の平均貯金○○万円」という数字だけを使って、自分が上か下かを断定するのは避けたほうがよいでしょう。

450万円あるなら「借金を差し引いた純資産」も確認する

本当の家計状況を判断するなら、貯金残高だけでなく負債も確認します。たとえば銀行預金が450万円あっても、カードローンが200万円残っていれば、単純な純資産は250万円です。

反対に、450万円の預貯金があり、リボ払い・カードローン・消費者金融などの高金利負債がないのであれば、家計の安全性は高くなります。奨学金や自動車ローンなどがある場合も、残高・金利・毎月の返済額を把握しておくと現在地が明確になります。

つまり「25歳で450万円」という数字だけでも良好ですが、450万円の金融資産があり、高金利の負債がなく、毎月さらに黒字を維持できているのであれば、より安定した状態といえます。

これからは貯金額そのものより「何のためのお金か」を考える

ある程度の貯金ができると、次は数字を増やすこと自体が目的になりやすくなります。しかし、お金は住宅、結婚、転職、旅行、趣味、学習など将来の選択肢を増やすための手段でもあります。

たとえば450万円のうち150万円を急な失業や病気などに備える生活防衛資金として確保し、数年以内に車を買う予定ならその資金を別に取り分け、さらに余裕がある部分を長期的な資産形成へ回す、といった分け方ができます。必要な生活防衛資金は毎月の生活費や雇用の安定性によって異なります。

若いうちは金融資産だけでなく、仕事のスキルや経験にお金を使うことにも価値があります。年収525万円を今後600万円、700万円へ伸ばせる能力や経験を身につけることは、数千円の節約を続ける以上に長期的な資産形成へ影響する場合があります。

貯金450万円を全部投資する必要はない

貯金が増えると「現金のままではもったいないから投資すべき」という意見も出てきますが、450万円をすべて投資へ回す必要はありません。近いうちに使うお金や緊急時に必要なお金は、値動きのある金融商品とは分けて確保することが基本です。

一方、当面使う予定のない余裕資金については、NISAなどを利用して長期・積立・分散を意識した資産形成を検討する選択肢があります。金融庁も資産形成について長期・積立・分散投資の考え方を案内しています。[参照]

大切なのは「25歳なら何割投資しなければならない」と決めつけないことです。数年以内の大きな支出、毎月の生活費、投資による値下がりをどの程度受け入れられるかによって適切な配分は変わります。

まとめ:25歳・年収525万円・貯金450万円なら少ないと心配する必要はない

25歳で年収525万円、貯金450万円という条件なら、一般的に見て収入面・貯蓄面ともに良好な状態と考えてよいでしょう。少なくとも「貯金が少なすぎるのでは」と焦るような数字ではありません。

ただし、本当に重要なのは同年代の平均を上回っているかではありません。高金利の負債がないか、毎月の収支が黒字か、生活防衛資金を確保できているか、将来の目的に合わせてお金を管理できているかを見るほうが実用的です。

450万円まで貯められているなら、次の段階では他人との順位を気にして貯金だけを増やし続けるより、生活防衛資金・近い将来に使うお金・長期的に育てるお金に分けて考えると、お金をより有効に活用しやすくなります。

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