フリーローンとカーローンは一本化できる?教育ローンもある場合のおまとめ方法と注意点

ローン

フリーローン、カーローン、教育ローンなど複数の借入れがあると、毎月の返済日や返済額がそれぞれ異なり、家計管理が難しくなることがあります。そこで選択肢になるのが、複数の借入れを一つのローンへ借り換える「おまとめローン」です。

ただし、どのローンでも自由に一本化できるわけではありません。特に自動車ローンや教育ローンは資金使途が決められた目的別ローンであることが多く、おまとめ商品の対象になるかどうかは金融機関や商品によって異なります。単に毎月の返済額が減るかだけでなく、金利、返済期間、総返済額まで確認することが重要です。

フリーローンとカーローンは一本化できる場合がある

結論からいえば、フリーローンとカーローンを一本化できる金融商品は存在しますが、必ず一本化できるわけではありません。金融機関が提供する「おまとめローン」「借換ローン」「フリーローン」などの資金使途に、現在利用しているローンの借換えが含まれている必要があります。

たとえば、一部の金融機関では複数のローンを新しいローンにまとめ、返済期間や毎月の返済額を見直せる商品を提供しています。一方、商品によっては消費者金融やカードローンのみが対象で、マイカーローンなどの目的別ローンを対象外としている場合があります。

そのため「おまとめローン」という名称だけで判断せず、申込前に何の借入れをまとめられる商品なのかを商品説明書や金融機関への問い合わせで確認する必要があります。

教育ローンやカーローンは目的別ローンなので扱いに注意

カーローンや教育ローンは、一般的なカードローンとは性質が異なります。自動車購入や教育費など用途が限定されているため、比較的低い金利が設定されているケースがあります。

そのため、低金利のカーローンや教育ローンまで高金利のおまとめローンへ移してしまうと、一本化したのに利息負担が増えることがあります。管理が楽になることと、経済的に有利になることは別の問題です。

一方で、目的別ローンの借換えに対応する金融商品もあります。実際に、教育ローンや自動車ローンのおまとめに対応する商品を用意している銀行もあるため、「目的別ローンだから絶対に一本化できない」というわけでもありません。

一本化すると毎月の返済が楽になる理由

おまとめローンでは、新しい金融機関から借りた資金で既存ローンを完済し、その後は新しいローンだけを返済していく形が一般的です。借入先が減ることで、返済日の管理が簡単になるメリットがあります。

さらに、現在より低い金利で借り換えられたり、返済期間を長く設定したりできれば、毎月の返済額が下がる可能性があります。金融庁も、現在の借入れを借り換えることなどによって月々の返済負担が緩和される場合があると案内しています。[参照]

たとえば、現在3種類のローンに毎月3万円、2万円、2万円を返済しているなら、合計返済額は月7万円です。一本化によって返済期間を調整し月5万円になれば、当面の家計負担は2万円軽くなります。ただし、この例では返済期間が延びれば総利息が増える可能性があるため、月額だけで判断してはいけません。

「月々の返済額が下がる=得」とは限らない

おまとめを検討するときに最も注意したいのが総返済額です。毎月の返済額を小さくするため返済期間を長くすると、支払う利息の期間も長くなります。

たとえば残高300万円を短期間で返済する場合と、同じ300万円を長期間かけて返済する場合では、金利が同程度なら一般的に後者のほうが利息総額は大きくなります。「今月から楽になる」というメリットと引き換えに、最終的な支払額が増えるケースがあるわけです。

金融庁も借入れについて、無理なく確実な返済が可能かを確認し、契約前に金利や手数料などの契約内容をよく確認するよう案内しています。[参照]

一本化を検討するときに確認したい5項目

現在の支払いが厳しい場合、いきなり新しいローンへ申し込むより、まず現在の借入状況を一覧にすると判断しやすくなります。

確認項目 確認する内容
借入残高 各ローンについてあと何円残っているか
金利 それぞれ年何%で借りているか
毎月の返済額 現在合計で毎月いくら返しているか
残りの返済期間 完済まで何年程度かかるか
一括返済の条件 手数料などが発生しないか

そのうえで、おまとめ後の金利・月々の返済額・返済期間・総返済額を比較します。月々7万円から5万円になるとしても、総返済額が大幅に増えるなら慎重な検討が必要です。

また、一本化には通常審査があります。希望額の全額を借りられるとは限らず、収入、既存借入額、返済状況などによっては審査に通らない可能性もあります。

すべてをまとめず高金利のローンだけ借り換える方法もある

複数ローンがあるからといって、必ず全部を一本にする必要はありません。特にカーローンや教育ローンの金利が低く、フリーローンだけ金利が高い場合には、高金利の借入れだけを借り換えるほうが有利になることがあります。

たとえばカーローンが年2%台、教育ローンが年3%台、フリーローンが年10%だったとします。これらを年8%のおまとめローンへ全部移すと、フリーローン部分は有利でも、カーローンと教育ローン部分は金利が上がってしまいます。

したがって、「3本を1本にできるか」だけではなく、どの借入れをまとめると総返済額を抑えられるのかという視点で比較することが大切です。

すでに返済が厳しい場合は新しい借入れだけで解決しようとしない

返済額を少し減らせば問題なく生活できる段階なら、借換えやおまとめローンが有効な場合があります。しかし、収入から生活費を引くと返済資金そのものを確保できない状態では、新しい借入れによる一本化だけで問題を先送りする可能性があります。

金融庁は、返済の見込みが立たない状態で新たな借入れをすると多重債務に陥る可能性があるとして、返しきれないほどの借入れがある場合には多重債務相談窓口への相談を案内しています。[参照]

全国の財務局などには多重債務の相談窓口が設けられており、金融庁のウェブサイトから確認できます。相談内容に応じて、家計管理や債務整理、専門家への相談といった選択肢を検討できます。[参照]

まとめ:一本化できるかより「返済総額がどう変わるか」で判断する

フリーローンとカーローン、教育ローンなどの複数借入れは、金融機関の商品条件によっては一本化できる場合があります。ただし、おまとめローンによって対象となる借入れが異なるため、申込前の確認が欠かせません。

特に重要なのは、現在の金利と残高、一本化後の金利、毎月の返済額、返済期間、総返済額を並べて比較することです。低金利の目的別ローンまで一本化すると、かえって利息が増える場合もあります。

そして、すでに毎月の返済を続けること自体が難しくなっている場合は、無理に新しいローンを増やすのではなく、現在の借入先への返済相談や公的な多重債務相談窓口の利用も含めて検討することが重要です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました