子育て家庭の食費はいくら?物価高で増える食費・外食費の平均と家族人数別の目安を解説

家計、節約

食品価格の上昇が続くなか、「以前と同じものを買っているのに食費が高くなった」と感じる家庭は少なくありません。特に子どもがいる家庭では、肉・魚・牛乳・果物だけでなく、お菓子、アイス、飲み物、弁当用の食品なども積み重なり、月の食費が想像以上になることがあります。

ただし、他の家庭と比較するときには注意が必要です。食費は家族の人数だけでなく、子どもの年齢、地域、自炊の頻度、外食回数、米を実家からもらえるか、酒類を含めるかなどによって大きく変わります。

「4人家族なら月○万円が普通」と一つの数字で決めるより、政府統計を基準にしつつ、自分の家庭の条件に近いケースと比較するのが現実的です。

二人以上の世帯では食費が月約9万5,000円

総務省統計局の2025年家計調査によると、二人以上の世帯における「食料」への支出は1世帯当たり月平均94,895円でした。前年から名目で5.5%増加しています。[参照:総務省統計局 2025年家計調査]

ただし、この数字をそのまま「子育て世帯の平均」と考えることはできません。2025年の二人以上世帯は平均世帯人員2.87人、世帯主の平均年齢60.7歳であり、子どもがいる4人家族だけを集計した数字ではないためです。

それでも、二人以上世帯全体で月9万円台半ばまで食料支出が増えていることは、「月8万円、9万円を超えたから使いすぎ」と単純には判断できないことを示す一つの材料になります。

食費には外食費も含まれるため分けて比較しよう

家計調査の「食料」には、自宅で食べる食材だけではなく、菓子類、飲料、酒類、調理食品、外食なども含まれます。そのためスーパーで使った金額だけと統計上の食費を比較すると、条件が合わなくなります。

家庭で家計簿を付ける場合には、「食材」「お菓子・飲料」「惣菜・テイクアウト」「外食」のように分けると原因が分かりやすくなります。特に子どものいる家庭では、お菓子やアイスだけを極端な浪費と考える必要はありません。

例えばスーパーで月7万円、菓子・飲料に月1万円、外食に月1万5,000円なら、食関連の支出は合計9万5,000円です。「スーパーだけで7万円」と「全部含めて7万円」では家計の状況がまったく違います。

子どもの年齢によって食費はかなり変わる

同じ4人家族でも、夫婦と3歳・5歳の子どもの家庭と、夫婦と中学生・高校生の家庭では必要な食事量が違います。成長期になると朝食・夕食の量が増えるだけでなく、部活動後の補食や弁当などが必要になる場合もあります。

そのため家族構成を比較するときは、単純な人数だけでなく子どもの年齢まで見ることが大切です。「4人家族で月8万円」という情報だけでは、それが高いのか安いのか判断する材料として十分ではありません。

例えば幼児2人の4人家族で月10万円と、高校生男子2人の4人家族で月10万円では意味が違います。食費については、人数よりも「大人換算で何人分くらい食べるか」という感覚のほうが実態を把握しやすい場合があります。

4人家族なら月8万~12万円でも不思議ではない

政府統計は個々の家族構成にそのまま当てはめられないため、家族人数別の絶対的な「適正額」はありません。それでも現在の物価水準を考えると、夫婦と子ども2人の4人家族で、食材・菓子・飲料・惣菜・外食などを合計して月8万~12万円程度になっていても、それだけで異常に高いとは判断できません。

例えば自炊中心で食材7万円、お菓子・飲料1万円、外食1万円なら合計9万円です。一方、食材8万円、お菓子・飲料1万5,000円、惣菜1万円、外食2万円なら合計12万5,000円になります。

もちろんこれは「平均値」ではなく家計をイメージするための具体例です。地域や子どもの年齢、食事量によってはもっと少なくできますし、中高生が複数いる家庭などではさらに高くなることもあります。

物価高で食費が増えるのは家計管理だけが原因ではない

最近食費が増えた場合、「買いすぎた」とは限りません。総務省の2025年家計調査では、二人以上世帯の食料支出が前年比で名目5.5%増加しています。つまり家庭側が同じような生活をしていても、支払額が増えやすい環境にあります。

また総務省の消費者物価指数は、家庭が購入する商品やサービスの価格変動を継続的に調査しています。2025年度の総合指数は前年度比2.6%上昇しました。[参照:総務省統計局 消費者物価指数]

したがって「数年前は4人家族で月7万円だったから、今も7万円以内にしなければ」と過去の金額だけを基準にすると無理が生じることがあります。予算そのものを現在の価格水準に合わせて見直すことも必要です。

外食費は回数より1回当たりの金額で管理すると分かりやすい

外食費も家庭によって差が出やすい項目です。月1回の家庭もあれば、毎週末に外食する家庭もあります。特に家族4人になると、1回の外食が数千円から1万円以上になることも珍しくありません。

例えば家族4人で1回5,000円の外食を月4回すれば月2万円、年間では24万円です。1回8,000円なら月4回で3万2,000円、年間38万4,000円になります。回数だけでなく「1回いくら使っているか」を把握すると管理しやすくなります。

外食をすべて削る必要はありません。「月2万円まで」「月3回まで」など家庭で上限を決めておけば、楽しみを残しながら予算を管理できます。

お菓子やアイスだけを削るより食品ロスを先に確認する

子どものために買っているお菓子やアイスが目につくと、そこを真っ先に節約したくなるかもしれません。しかし月の食費全体に占める割合を確認してから判断したほうが合理的です。

例えば月10万円の食費のうちお菓子・アイスが8,000円なら、すべてやめても削減できるのは8,000円です。それよりも、買った野菜や肉を使い切れず廃棄している、予定外のコンビニ利用が多い、惣菜を頻繁に追加購入しているといった部分のほうが削減余地が大きい場合があります。

食費を「米・パン・麺」「肉・魚」「野菜・果物」「乳製品・卵」「菓子・飲料」「惣菜」「外食」のように1か月だけ分類してみると、何にお金がかかっているのかが見えてきます。

地域差より家族構成・買い方の差が大きいこともある

食費には地域差もあります。食品価格だけでなく、利用できるスーパー、ドラッグストア、業務用スーパー、直売所などによっても変わります。また都市部では外食の選択肢が多い一方、自家用車が必要な地域では大型店でまとめ買いしやすいなど生活環境も異なります。

ただし同じ地域でも、毎日買い物する家庭と週1~2回まとめ買いする家庭、国産品や有機食品を重視する家庭、価格優先で購入する家庭では食費に大きな差が出ます。

他の家庭と比較するときには「地域・家族人数・子どもの年齢・食費・外食費」の5項目をセットで見ると参考になります。単純に金額だけを比べて落ち込む必要はありません。

まとめ:子育て家庭の食費は金額だけでなく内訳で判断しよう

2025年の総務省家計調査では、二人以上世帯の食料支出は月平均94,895円となっています。ただし平均世帯人員は2.87人で、子育て世帯だけを対象とした数字ではないため、4人・5人家族ならこの金額を超えることも十分考えられます。

子どもがいる家庭で食費が月8万~12万円程度になっていても、人数・年齢・外食の有無などを確認せず「高すぎる」と決めつけることはできません。特に中学生・高校生など食事量が増える年代では、幼児のいる家庭とは分けて考える必要があります。

物価高の影響もあるため、節約するときは子どものお菓子や必要な食材を無理に減らすより、まず1か月だけ食材・菓子飲料・惣菜・外食を分けて記録してみましょう。他の家庭との比較以上に「去年より何が増えたのか」「食品ロスや予定外購入がどれくらいあるのか」を把握することが、無理なく食費を管理する近道です。

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