「国債は元本割れしない」「100万円預けると毎年1万円もらえる」といった話を聞いたことがある人もいるでしょう。しかし、国債の利息は固定ではなく、購入する時期や商品によって大きく異なります。この記事では、個人向け国債の仕組みや利息の計算方法、元本保証の考え方についてわかりやすく解説します。
国債とはどのような金融商品か
国債とは、国が資金を借りるために発行する債券です。投資家は国債を購入し、その見返りとして利息を受け取ります。
個人投資家向けには「個人向け国債」が販売されており、比較的安全性が高い金融商品として知られています。
ただし、利息は常に一定ではなく、購入時の金利によって変わります。
元本割れしないという話は本当か
個人向け国債は満期まで保有した場合、国が元本を返済する仕組みになっています。そのため、日本国が債務不履行にならない限り、元本は基本的に保護されます。
また、発行から1年経過後であれば中途換金も可能です。ただし、一部の利息相当額が差し引かれる仕組みがあります。
一般的な投資信託や株式と比べると価格変動リスクは小さい金融商品です。
100万円で年間1万円の利息になるのか
利息は金利によって決まります。例えば年利1%の場合、100万円を1年間保有すると税引前で約1万円の利息となります。
しかし、国債の金利が0.5%であれば利息は約5,000円、0.8%であれば約8,000円です。
| 預入額 | 年利0.5% | 年利1.0% |
|---|---|---|
| 100万円 | 約5,000円 | 約10,000円 |
| 500万円 | 約25,000円 | 約50,000円 |
| 1000万円 | 約50,000円 | 約100,000円 |
つまり、「100万円で1万円」「1000万円で10万円」というのは年利1%の場合の計算例であり、常にそうなるわけではありません。
利息には税金がかかる
国債の利息には原則として約20.315%の税金がかかります。
例えば税引前で1万円の利息が発生した場合、実際の受取額は約7,968円になります。
そのため、実際の手取り利息は表面金利より少なくなることを理解しておく必要があります。
国債と定期預金はどちらが有利か
安全性を重視する場合、国債と定期預金はよく比較されます。
定期預金は預金保険制度によって1金融機関あたり元本1000万円まで保護されます。一方、国債は日本国が発行体であり、仕組みそのものが異なります。
金利は時期によって変動するため、購入前に最新の利率を比較することが大切です。
国債が向いている人
元本の安全性を重視しながら、預金より少しでも高い利回りを期待したい人には国債が選択肢になります。
また、株式投資のような大きな価格変動を避けたい人や、老後資金の一部を安定運用したい人にも利用されています。
一方で、大きな資産成長を目指す投資家には利回りが物足りなく感じられることもあります。
まとめ
個人向け国債は満期まで保有することで元本が保護される仕組みがあり、安全性の高い金融商品として利用されています。
ただし、100万円で毎年1万円、1000万円で毎年10万円の利息が必ず受け取れるわけではありません。実際の利息は購入時の金利によって決まり、さらに税金も差し引かれます。国債を検討する際は、最新の金利水準を確認したうえで判断することが重要です。

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