PayPay IDを本名にしてしまったら非公開にできる?変更できないIDを相手に表示・検索されないための設定を解説

電子マネー、電子決済

PayPay IDを設定するときに、本名や本名を推測できる文字列を登録してしまい、あとから「他の人に見られたくない」と困ることがあります。PayPay IDは送る・受け取る機能で相手を検索するために使われる固有のIDですが、一度設定したPayPay IDは原則として変更も削除もできません。

ただし、PayPayにはPayPay IDの表示・検索を制限する設定があります。「送る・受け取る設定」にあるPayPay IDの表示・検索設定をオフにすると、他のPayPayユーザーの検索結果や「送る・受け取る」画面のアカウント名にPayPay IDを表示しないよう設定できます。[参照]

そのため、本名を含むPayPay IDを設定してしまった場合は、IDそのものを変更しようとするよりも、まずPayPay IDを公開・検索できない設定に変更するのが現実的な対策です。ただし「非公開にすれば、過去にIDを知った人までその文字列を忘れる」という意味ではないため、公開範囲と既知情報は分けて考える必要があります。

PayPay IDは一度設定すると変更・削除できない

PayPay公式ヘルプでは、PayPay IDはアカウントごとに設定できる固有のIDで、携帯電話番号を知らない相手でもPayPay IDを使って送金相手を検索できる仕組みだと説明されています。[参照]

同じ公式案内には、PayPay IDは一度設定すると変更や削除ができないという注意事項があります。そのため、「本名を入れてしまったから別のニックネームへ変更したい」という通常のプロフィール名変更のような操作はできません。

たとえば「taro_yamada」のように氏名を連想しやすいIDを設定してしまったとしても、「abc123」のような別のPayPay IDへ後から差し替えることはできません。

この点では、自由に変更できる「表示名」とPayPay IDは別の情報です。PayPay IDを本名にしてしまった場合は、変更ではなく表示・検索を制限する設定が重要になります。

「PayPay IDを公開する」をオフにするとどうなる?

PayPayのプライバシー設定では、PayPay IDについて、他のPayPayユーザーのあて先検索結果と「送る・受け取る」画面のアカウント名に表示するかどうかを設定できます。[参照]

公式ヘルプでも、PayPay IDを設定していても相手側の「PayPay IDでの検索設定」が無効である場合は検索できず、逆に検索設定を有効にしている場合には「送る・受け取る」機能で相手にPayPay IDが表示されると案内されています。[参照]

したがって、PayPay IDの表示・検索設定をオフにすれば、通常のPayPay内の検索でそのIDを使って自分を見つけられたり、「送る・受け取る」画面にそのIDが表示されたりすることを防ぐ設定になります。

本名を含むPayPay IDを他人へ積極的に見せたくない場合には、この設定をオフにしておくのが最も重要な対策です。

非公開にすれば「誰にもPayPay IDを知られない」のか

ここは少し慎重に考える必要があります。「PayPay IDを公開しない」という設定は、PayPayアプリ内での表示や検索を制限する機能です。そのため、設定をオフにした後に、他の利用者が通常の検索操作からPayPay IDを確認することは難しくなります。

しかし、すでにそのPayPay IDを誰かに教えている場合や、過去に送る・受け取る画面などで相手がIDを見て記録していた場合まで、その情報を消去できるわけではありません。

たとえば以前友人へ「私のPayPay IDはtaro_yamada」とメッセージで送っていた場合、公開設定をオフにしても、その友人のメッセージ履歴から文字列そのものが消えるわけではありません。

同様に、SNSや掲示板へPayPay IDを書いたことがある場合は、PayPay側の非公開設定とは別に、その投稿を削除する必要があります。

「検索できない」と「IDという文字列を知られていない」は別

PayPay IDのプライバシーを考えるときは、「検索できる状態」と「IDそのものを知っている状態」を分けると分かりやすくなります。

状態 PayPay ID非公開設定の効果
知らない人がPayPay内でID検索する 検索・表示を制限できる
送る・受け取る画面でIDが表示される 表示を制限できる
以前IDを見た人が文字列を覚えている 相手の記憶までは消せない
SNSなどに自分でIDを書いた PayPay設定とは別に投稿削除が必要

つまり、非公開設定は「これからPayPay内で見つけられにくくする」という意味では有効ですが、過去に外部へ公開した情報まで消す機能ではありません。

本名と一致するIDを設定してしまった場合には、PayPay内の非公開設定に加え、過去にSNS・チャット・掲示板などへ書いていないかも確認するとより安心です。

PayPay IDの非公開設定はどこから変更する?

PayPay公式のプライバシー設定案内では、アプリのホーム画面から「アカウント」→「送る・受け取る設定」へ進むことで、携帯電話番号やPayPay IDに関する検索・表示設定を変更できます。[参照]

アプリのバージョンによって表示文言が多少異なる場合がありますが、「PayPay IDを公開する」「PayPay IDの表示と検索」などの項目を探し、公開・検索を許可する設定をオフにします。

設定後は、可能であれば家族や信頼できる知人のPayPayから自分のPayPay IDを検索してもらい、検索結果へ出てこないことを確認すると分かりやすいでしょう。

また、携帯電話番号から検索されたくない場合には、同じ「送る・受け取る設定」にある電話番号の検索設定もあわせて確認しておくと、プライバシーをより強くできます。

PayPay IDと表示名は別なので表示名も確認する

PayPayには「PayPay ID」と「表示名」があります。この2つを同じものだと思っていると、PayPay IDを非公開にしたのに本名が相手へ表示されているように見えることがあります。

PayPay公式ヘルプによると、表示名はアカウント情報から編集できます。一方、PayPay IDは送る・受け取る機能で利用する固有IDで、一度設定すると変更・削除できません。[参照]

たとえばPayPay IDが「taro_yamada」で、表示名も「山田太郎」にしている場合、PayPay IDだけを非公開にしても、送金相手との画面などで表示名として「山田太郎」が見える可能性があります。

本名をできるだけ表示したくないのであれば、PayPay IDの公開設定だけでなく、プロフィールの表示名も本名になっていないか確認しておくことが大切です。

本人確認で登録した氏名と「表示名」は同じではない

PayPayで本人確認を行っている場合、本人確認情報として本名を登録する必要があります。しかし、その本人確認用の氏名と、一般の相手に見えるプロフィールの表示名は同じ目的の情報ではありません。

本人確認情報は金融サービスとしての本人確認に使われる一方、表示名はPayPayアプリ上で表示されるプロフィール情報です。そのため「本人確認をしたから必ず送金相手へ戸籍上の氏名が公開される」と単純に考える必要はありません。

一方、利用している機能や取引内容によって表示される情報が異なる場合があるため、プライバシーが気になる場合はPayPay IDだけでなくアカウント情報全体を確認しておくと安心です。

特に「PayPay IDに本名を入れてしまった」というケースでは、本人確認情報を変更するのではなく、まずPayPay IDの検索・表示設定を見直すことが適切です。

携帯電話番号からも検索されたくない場合は別設定が必要

PayPayでは、送金相手をPayPay IDだけでなく携帯電話番号から検索することもできます。PayPay IDを非公開にしていても、電話番号検索を許可していれば、電話番号を知っている人からアカウントを検索される可能性があります。

PayPayのプライバシー設定には「携帯電話番号の検索設定」も用意されており、電話番号を他のPayPayユーザーのあて先検索結果へ表示させるかどうかを変更できます。[参照]

そのため「本名入りPayPay IDを見られたくない」という目的だけでなく、「知らない人から検索されたくない」という目的なら、PayPay IDと電話番号の両方の検索設定を確認したほうがよいでしょう。

特に仕事用やSNSなどで携帯電話番号を広く公開している人は、電話番号検索の設定を確認しておく意味があります。

送金するとPayPay IDが相手に必ず表示される?

PayPay公式ヘルプでは、PayPay IDの検索設定を有効にしている場合、「送る・受け取る」機能で相手にPayPay IDが表示されると説明されています。反対に、PayPay IDの表示・検索設定をオフにすることで、この表示を制限できます。[参照]

つまり、PayPay IDを本名にしてしまった人が他人と送金する場合は、送金する前にPayPay IDの公開・検索設定をオフにしておくことが重要です。

ただし、相手にはPayPayでの取引相手を識別するための表示名など別のアカウント情報が表示される場合があります。PayPay IDを非公開にすることと、「相手から完全に匿名になること」は同じではありません。

個人間送金は、お金を送る相手を確認して行う機能です。完全な匿名送金機能として使うのではなく、公開したくない情報をプロフィールに設定しないという考え方が安全です。

受け取りリンクならPayPay IDを知らない相手ともやり取りできる

PayPayでは、携帯電話番号やPayPay IDを相手へ直接伝えずに残高を送れる「受け取りリンク」という仕組みもあります。公式ヘルプでは、携帯電話番号やPayPay IDを知らない相手にも受け取りリンクを利用してPayPay残高を送れると案内されています。[参照]

そのため、一時的な相手とのやり取りなどでPayPay IDを教えたくない場合には、検索用IDを相手へ伝える方法以外も検討できます。

ただし受け取りリンクをSNSなど不特定多数が見られる場所へ掲載すると、別のリスクが生じます。必要に応じてパスコードなどを設定し、特定の相手へ安全な方法で送ることが重要です。

「PayPayを使うためには必ずPayPay IDを他人へ教えなければならない」というわけではありません。

知らない人からメッセージや請求が届く場合の対策

PayPay IDや電話番号から検索可能な状態にしていると、入力間違いなどによって知らない相手からメッセージや請求リクエストが届く場合があります。

PayPay公式ヘルプでは、知らない人から心当たりのないメッセージが届いた場合、相手をブロックすることを案内しています。また、心当たりのない請求リクエストについては「断る」を選択できます。[参照]

本名入りPayPay IDを設定していて、知らない人から接触されることを心配しているのであれば、まずPayPay IDと電話番号の検索設定をオフにし、すでに不審な相手がいる場合はブロックを検討します。

また、知らない相手との残高のやり取りは避け、身に覚えのない請求やメッセージのリンクから認証情報を入力しないことも重要です。

本名をPayPay IDにした場合にやっておきたい確認事項

本名や本名を推測できるPayPay IDを設定してしまった場合には、次のポイントを確認するとプライバシー上のリスクを下げやすくなります。

確認項目 対応
PayPay IDの公開・検索設定 オフにする
電話番号の検索設定 必要がなければオフにする
プロフィールの表示名 本名を表示したくなければ見直す
SNSや掲示板へのPayPay ID掲載 不要なら削除する
過去にIDを送った相手 設定変更では既知の文字列までは消えないことを理解する
知らない相手からの連絡 必要に応じてブロックする

最も重要なのは、PayPay IDを非公開にすることと、過去に公開した本名情報を消去することは別だと理解することです。

現在まだ誰にもPayPay IDを伝えておらず、設定直後に本名だと気付いたのであれば、検索・表示設定をオフにしておくことで今後の露出をかなり抑えられます。

アカウントを作り直してPayPay IDを変えるのは慎重に

PayPay IDを変更できないからといって、安易に現在のアカウントを削除して新しいアカウントを作ればよいとは限りません。

PayPayには残高、本人確認、銀行口座、クレジットカード、外部サービスとの連携、取引履歴など多くの情報が紐づいています。アカウントの解約や再登録には制限や注意事項があるため、PayPay IDだけを変更する目的で自己判断によるアカウント作り直しを行うのは慎重に考えるべきです。

本名入りPayPay IDを他人に見せたくないという目的であれば、まず公式に用意されているPayPay IDの表示・検索設定をオフにする方法を優先するほうが安全です。

それでも特別な事情がありアカウント自体の扱いを変更したい場合には、PayPayの公式サポートへ相談してから判断するとよいでしょう。

まとめ:PayPay IDを非公開にすれば検索・表示を制限できるが、過去に知られたIDまでは消せない

PayPay IDを本名にしてしまった場合でも、PayPayにはプライバシー設定があります。「アカウント」→「送る・受け取る設定」からPayPay IDの表示・検索設定をオフにすると、他のPayPayユーザーのあて先検索結果や「送る・受け取る」画面のアカウント名にPayPay IDを表示しないよう設定できます。[参照]

PayPay公式ヘルプでも、検索設定を無効にしている相手はPayPay IDで検索できず、設定を有効にしている場合は「送る・受け取る」機能でPayPay IDが相手に表示されると案内されています。[参照]

したがって、PayPay内で本名入りIDをこれ以上表示・検索されたくないのであれば、公開設定をオフにするのが適切な対策です。ただしPayPay IDは一度設定すると変更・削除できず、過去に相手へ教えたID、相手が記録したID、SNSなどへ自分で掲載した文字列まで消えるわけではありません。

よりプライバシーを重視するなら、PayPay IDだけでなく表示名、携帯電話番号の検索設定、過去のSNS投稿もあわせて確認すると安心です。PayPay IDを非公開にすることは「完全な匿名化」ではなく、PayPayアプリ内での検索・表示範囲を制限するための設定だと理解して利用するのがポイントです。

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