Wiseデビットカードは海外で事前両替が必要?グアムでの支払い・自動両替・友人との割り勘送金を解説

デビットカード

海外旅行用にWiseデビットカードを用意したものの、「日本円を入金した後に現地通貨へ両替しておく必要があるのか」「旅行同行者もWiseを使っていれば割り勘できるのか」と迷うことがあります。

Wiseデビットカードには、保有していない通貨で支払う際に、Wise側が利用可能な残高から自動的に両替する「Smart Conversion」の仕組みがあります。そのため、グアムで米ドル(USD)を使う場合、日本円(JPY)の残高しか持っていなくても、原則として事前に米ドルへ両替しておく必要はありません。

例えばWiseへ1万円を入金して日本円のまま保有し、グアムの店舗で20米ドルをWiseデビットカードで支払った場合、米ドル残高を持っていなければWiseが必要額を自動的に両替し、日本円残高から差し引きます。この場合は通貨両替の手数料がかかります。

一方、あらかじめ米ドルへ両替して米ドル残高を持っている場合には、グアムで米ドル決済をするとその米ドル残高から直接支払われます。旅行前に両替する方法にも、その場で自動両替させる方法にもそれぞれ特徴があります。この記事ではWiseをグアム旅行で使う際の基本を具体例とともに整理します。

Wiseは日本円のまま入金してグアムで使える

Wiseでは複数の通貨を保有できますが、旅行先の通貨を必ず事前に作っておかなければカードが使えないという仕組みではありません。

Wise公式ヘルプでは、支払う通貨をWiseアカウント内に持っていない場合でも、Smart Conversionによって自動的に利用可能な通貨から両替して支払えると案内しています。

例えばWiseに日本円10,000円だけが入っていて、米ドル残高が0ドルだったとします。グアムのレストランで30ドルをカード決済すると、Wiseが30ドル相当額を日本円から自動的に両替し、日本円残高から必要額と両替手数料を差し引きます。

したがって、旅行前に「日本円を全部米ドルへ交換しないとカードが使えない」という心配は基本的にありません。

[参照] Wise「保有していない通貨で支払う場合」

あらかじめ米ドルへ両替しておくこともできる

事前両替が不要だからといって、事前に米ドルへ交換してはいけないわけではありません。

例えば出発前に1米ドル=145円程度の為替レートを見て、「この水準なら交換しておきたい」と考えた場合、Wiseアプリ内で日本円の一部を米ドルへ両替し、米ドル残高として保有できます。

その後グアムで20ドルの買い物をすれば、米ドル残高が十分にある場合には20ドルがそのまま米ドル残高から差し引かれます。支払い時に新たな通貨両替は発生しません。

事前に米ドルを保有するメリットは、旅行時点の為替レートを気にせず使いやすいことです。一方、旅行前より円高になれば「後で両替したほうが有利だった」ということもあります。為替の将来方向は分からないため、事前両替と自動両替のどちらが必ず得とは言えません。

日本円と米ドルの両方を持っている場合はどうなる?

Wiseでは、カードで支払う通貨と同じ通貨を十分に保有している場合、その通貨から優先して支払います。

例えば日本円10,000円と米ドル100ドルをWiseに保有している状態で、グアムで30ドル支払えば、基本的には米ドル残高から30ドルが差し引かれます。

一方、米ドルを10ドルしか持っていない状態で30ドルを支払う場合でも、Wiseは他の利用可能な残高から必要な金額を自動両替して決済できる仕組みがあります。

Wiseは、支払通貨を十分に持っていない場合、利用可能な残高の中から両替コストが低くなる通貨を自動的に選択すると説明しています。そのため旅行中に毎回手作業で残高を入れ替える必要はありません。

グアムではカード端末で「USD」を選ぶのが重要

海外でWiseデビットカードを使うときに非常に重要なのが、店舗やATMから「日本円で支払いますか、それとも現地通貨で支払いますか」と聞かれた場合の選択です。

グアムの通貨は米ドルなので、基本的には「USD」「US Dollar」「Local Currency」など現地通貨での決済を選びます。

「JPY」「Japanese Yen」など日本円決済を選ぶと、店舗や決済事業者側が独自の為替レートで円換算するDCC(Dynamic Currency Conversion)が適用される場合があります。

Wiseも、海外のATMやカード端末から自国通貨への両替を提案された場合には拒否し、現地通貨を選択することを推奨しています。Wise側に両替を任せることで、Wiseの為替レートと手数料で処理できます。

[参照] Wise「ATMやカード端末から通貨換算を提案された場合」

具体例|グアムで45ドルの食事をまとめて支払う場合

例えば2人でレストランへ行き、自分の食事代が20ドル、同行者が25ドルだったとします。合計45ドルを自分のWiseデビットカードでまとめて支払います。

自分のWiseに米ドル残高がなければ、45ドル相当額が日本円など利用可能な残高から自動的に両替されます。事前に45ドル以上の米ドル残高を持っていれば、米ドル残高からそのまま45ドルが支払われます。

その後、同行者もWiseアカウントを持っていれば、同行者から25ドルをWiseで送ってもらう方法を利用できます。

このように「会計は一人がまとめてWiseカードで支払い、その後Wise内で精算する」という使い方も可能です。

Wise同士なら旅行同行者への送金もできる

Wiseでは、他のWise利用者へ送金できます。相手が検索可能な設定にしていれば、Wisetag、メールアドレス、電話番号などで相手を探せる場合があります。

送金時には「いくら送るか」と「何の通貨で相手に受け取ってもらうか」を指定できます。

したがって、グアムで25ドル分を立て替えてもらった場合、25米ドルを指定して相手へ送ることもできます。

Wise公式ヘルプでは、Wiseユーザー同士で同じ通貨を送受金する場合は原則無料と案内されています。一方、送金に通貨両替が必要な場合には両替手数料がかかります。

[参照] Wise「Wiseアカウントとは」

割り勘の送金は日本円でなく米ドルでも可能

Wiseでの割り勘は「日本人同士だから必ず日本円で送金する」という仕組みではありません。

例えば同行者があなたへ25ドル返す場合、同行者がWiseに米ドル残高を持っていれば、その米ドル残高から25ドルを送ることができます。Wiseアカウント同士で同じ通貨を送る場合、通常は通貨両替が不要です。

同行者が日本円しか持っていない場合でも、送金画面で相手が25ドルを受け取る形に設定すれば、Wiseが必要な通貨換算を表示し、日本円から米ドルへ両替して送る方法を選べます。この場合には両替手数料が発生します。

つまり「25ドル立て替えてもらったから25ドル返す」という形でも、「日本円で相当額を返す」という形でも、当事者同士で決めることができます。

25ドルを正確に返してもらいたい場合の考え方

旅行中の割り勘では、円換算すると為替レートによって金額が変わるため、「相手が25ドル分を使ったなら25ドルで精算する」と決めておくと分かりやすくなります。

例えば自分が45ドルをまとめて払い、同行者負担が25ドルなら、同行者側のWise送金画面で「受取人が25 USDを受け取る」という指定を確認して送金します。

この方法なら、25ドルを何円として計算するかを自分たちで決める必要がありません。両替が必要な場合はWiseが必要な日本円額や手数料を表示します。

旅行後に日本円ですべて精算したいのであれば、同行者から日本円を送ってもらうという方法でも構いません。ただし誰が為替差を負担するかが分かりにくくなるため、現地で使った通貨と同じ米ドルで管理するとシンプルです。

Wiseユーザーへの送金方法

Wiseアプリでは、ホーム画面から送金を選び、相手を指定して金額と通貨を入力するのが基本的な流れです。

初めて送る相手の場合には、Wisetag、メールアドレス、電話番号などから相手を検索できる場合があります。相手側の公開設定によっては検索できないこともあります。

送金確定前には、相手が受け取る金額、両替の有無、手数料などが表示されるため、内容を確認してから送金できます。

旅行へ行く前に同行者同士で少額を送り合い、送金先が正しいことを確認しておくと、現地で割り勘するときに慌てにくくなります。

[参照] Wise「Wiseで送金する方法」

グアムではWiseカードが使える店舗でも現金が必要な場面はある

Wiseデビットカードは、原則として対応するVisaまたはMastercardのデビットカードが利用できる加盟店で使用できます。

ただしグアム旅行で「Wiseだけ持っていけば現金は一切不要」とは限りません。店舗側の端末障害、小規模店舗、チップなど、現金が便利な場面も考えられます。

またレンタカーやホテルでは、デビットカードについてクレジットカードとは異なる条件を設定していることがあります。保証金の一時確保やデポジットに利用できるカードの種類は施設ごとに異なります。

ホテルやレンタカーを利用する予定がある場合には、Wiseデビットカードだけを前提にせず、予約先がデビットカードを受け付けているか事前に確認しておくと安心です。

[参照] Wise「Wiseデビットカードが利用できる国について」

ホテルのデポジットでは残高に余裕を持たせる

海外ホテルでは、宿泊料金とは別にデポジットとして一定額をカードへ仮押さえすることがあります。

例えば宿泊料金が300ドルでも、チェックイン時にさらに100ドルや200ドル程度を一時的に確保するホテルもあります。金額は施設によって異なります。

Wiseはデビットカードなので、仮押さえされた金額については利用可能な残高へ一時的な影響が出ます。そのため旅行中の買い物予算ぎりぎりしかWiseに入れていないと、別の支払いで残高不足になる可能性があります。

ホテル、レンタカーなどで利用する場合には、事前に施設側のカード条件とデポジット額を確認し、余裕を持った残高を用意するとよいでしょう。

海外ATMでも日本円換算を選ばない

グアムで現金が必要になり、Wiseデビットカードを使ってATMから米ドルを引き出す場合にも、店舗決済と同じ注意点があります。

ATM画面で「JPYへ換算しますか」「Guaranteed exchange rate」などの表示が出ても、基本的にはATM側の通貨換算を断り、米ドルのまま処理します。

ATM側に換算させると、ATM運営会社独自の為替レートが適用される可能性があります。

なおWise側のATM手数料は、カード発行国、月間の引き出し回数・金額などによって変わるため、旅行前にアプリまたはWise公式料金ページで最新条件を確認してください。またATM設置者が独自手数料を設定している場合もあります。

事前両替と自動両替はどちらがいい?

方法 メリット 注意点
日本円のまま持つ 事前作業が不要で、カード利用時に自動両替できる 旅行中の為替レートで両替される
事前に米ドルへ両替 両替時点で使える米ドル額が確定する その後円高になる可能性もある
一部だけ米ドルへ両替 為替タイミングを分散できる 残高が複数通貨に分かれる

初めてWiseを海外で使う場合には、「旅行予算の一部を事前に米ドルへ交換し、残りは日本円のまま持って自動両替を利用する」という方法もあります。

どちらを選んでもWiseデビットカードの基本機能は利用できるため、「必ず事前両替しなければならない」と考える必要はありません。

具体例|Wiseに日本円1万円しかない場合

Wiseへ10,000円を入金し、米ドルへ一度も両替せずグアムへ行ったケースを考えます。

現地のカフェで10ドルを支払い、カード端末ではUSDを選択します。Wiseは米ドル残高がないことを確認し、10ドル相当額を日本円から自動両替します。

その後さらに20ドルの買い物をすれば、その分についても利用可能な日本円残高から自動的に両替されます。

ただし残高が不足していれば決済できません。日本円で表示されている残高と実際に米ドルで使える金額は為替レートと両替手数料によって変化するため、予算ぎりぎりではなく余裕を持って入金しておくほうが安心です。

具体例|同行者から25ドル返してもらう場合

レストランで自分20ドル、同行者25ドルの合計45ドルを自分のWiseカードで支払ったとします。

同行者もWiseユーザーなら、食事後にあなたを送金先として指定し、25 USDを送ることができます。

同行者が米ドルを25ドル以上保有していれば、同じ米ドル同士なので通貨両替は必要ありません。同行者が日本円しか持っていない場合には、25ドルを相手に届けるための日本円額と両替手数料が送金画面で表示されます。

受け取った25ドルはあなたのWise内の米ドル残高として保持できるため、その後のグアムでの買い物にもそのまま利用できます。

旅行前にやっておきたいWiseの準備

Wiseを初めて海外で利用する場合には、出発直前ではなく日本にいるうちにカードが正常に利用できる状態か確認しておくと安心です。

日本発行のWiseカードでは、アプリのカード画面から案内に従ってカードを有効化できます。PINも事前に確認しておきましょう。

またアプリへログインできるか、カードを一時停止・解除する操作が分かるか、同行者への送金方法が分かるかも確認しておくと便利です。

同行者とWiseで割り勘する予定なら、旅行前に100円程度など少額の送金を一度試しておくと、現地で送金先を間違えるリスクを減らせます。

Wiseをグアムで使うときの要点

疑問 基本的な考え方
日本円のまま使える? 可能。米ドルがなければWiseが自動両替
事前にUSDへ交換する必要は? 必須ではない
USD残高があれば? USDの支払いはUSD残高から直接支払われる
グアムの端末で通貨を聞かれたら? USD・現地通貨を選ぶ
Wise利用者同士で割り勘できる? 送金可能
25ドルをそのまま送れる? USDを指定して送金可能
日本円しか持っていない同行者は? 必要に応じWiseが両替し、手数料が表示される

特に覚えておきたいのは、カード端末で日本円決済を選ばないことです。グアムなら米ドルで請求してもらい、必要な両替はWise側へ任せるのが基本となります。

まとめ|Wiseは日本円のままでもグアムで使え、同行者とのドル建て割り勘も可能

Wiseデビットカードをグアムで利用するために、日本円を事前にすべて米ドルへ両替しておく必要はありません。

日本円残高しか持っていない場合でも、グアムで米ドル建てのカード決済をすると、WiseのSmart Conversionによって必要な金額が自動的に両替されます。その際には両替手数料が発生します。

一方、旅行前に米ドルへ両替して残高を持っておけば、米ドルで支払う際にはその残高が直接使用されます。そのため為替レートを見ながら一部だけ事前両替する方法もあります。

グアムの店舗やATMで「USDかJPYか」を聞かれた場合には、原則として現地通貨のUSDを選択することが重要です。JPYを選択すると、店舗やATM側による独自の通貨換算が適用される場合があります。

同行者もWiseを利用していれば、立て替えた食事代などをWiseで送金して精算することもできます。例えば45ドルの会計のうち同行者負担が25ドルなら、同行者から25 USDを送ってもらう形にできます。

同行者が米ドルを保有していれば同じ通貨で送金でき、Wiseアカウント間の同一通貨送金は原則無料です。日本円しか持っていない場合には、25ドルを受取額として指定し、Wiseに日本円から米ドルへ両替させて送金することもできます。この場合には送金前に両替手数料などが表示されます。

初めてWiseを海外旅行で利用する場合には、出発前にカードの有効化、PIN、アプリへのログイン、同行者への送金方法まで確認しておくと安心です。またホテルやレンタカーではデビットカードの利用条件が施設ごとに異なるため、Wise以外の決済手段と多少の現金も用意しておくとトラブルへ対応しやすくなります。

[参照] Wise「Wiseカードを使い始める」

[参照] Wise「保有していない通貨で支払う場合」

[参照] Wise「海外での通貨換算について」

[参照] Wise「Wiseで送金する方法」

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