無職期間中に国民年金の支払い猶予を受けていた場合、iDeCo(個人型確定拠出年金)への加入や掛金拠出が制限されることがあります。再就職して厚生年金に加入した後は、年金制度の状況が変わるため、iDeCoを再開するための手続きが必要になります。
会社員になったら年金の支払い猶予は自動的に解除されるのか
国民年金の保険料免除や納付猶予を受けていた人が会社員になり、厚生年金に加入した場合、基本的には会社の社会保険加入手続きによって国民年金第1号被保険者から第2号被保険者へ変更されます。
会社員として厚生年金に加入すると、国民年金保険料を自分で納付する必要はなくなります。そのため、以前受けていた国民年金の納付猶予について、会社員期間に対して継続して適用されるというものではありません。
例えば、3月から8月まで無職で国民年金の納付猶予を利用し、9月1日から会社勤務になった場合、9月以降は給与から厚生年金保険料が控除される形になります。
iDeCoを再開するにはどんな手続きが必要か
iDeCoを停止していた場合、会社員になった後に再開するには、加入者として再び手続きを行う必要があります。停止したままでは掛金の拠出は再開されません。
一般的には、利用しているiDeCoの金融機関(運営管理機関)へ連絡し、再加入や掛金拠出再開のための書類を提出します。
会社員になった場合は、勤務先の企業年金制度の有無によって必要な手続きや掛金上限額が変わることがあります。勤務先に企業型確定拠出年金や確定給付企業年金があるかを確認しておくことが大切です。
再加入時に会社へ提出する書類や確認事項
会社員としてiDeCoを再開する場合、勤務先に事業主証明書の作成を依頼するケースがあります。ただし、制度変更により手続き方法が変わる場合があるため、最新の案内を確認しましょう。
確認しておきたい主な項目は以下の通りです。
- 現在加入している年金制度(厚生年金のみか、企業年金があるか)
- 勤務先の企業年金制度の種類
- iDeCoの登録情報が現在の勤務状況と一致しているか
- 掛金額を変更する必要があるか
例えば転職後に会社の企業型年金へ加入している場合、以前と同じ条件でiDeCoを続けられない可能性があります。
無職期間中の年金猶予期間はiDeCoに影響するのか
iDeCoは原則として国民年金の被保険者であることが前提となる制度です。そのため、国民年金保険料の納付状況によっては加入や掛金拠出に制限がかかる場合があります。
無職期間に納付猶予を利用していた場合、その期間は将来の年金額への影響もあります。納付猶予期間は受給資格期間には含まれますが、老齢基礎年金額の計算では一定条件を除き反映されません。
余裕ができた場合には、過去の納付猶予期間について追納できる場合があります。将来の年金額を増やしたい場合は、日本年金機構などで確認するとよいでしょう。
iDeCo再開前に確認しておきたい注意点
iDeCoを再開すると、掛金は原則として毎月積み立てられ、税制上のメリットも受けられます。一方で、原則60歳まで資金を引き出せない制度であるため、生活費や緊急資金とのバランスを考えることが重要です。
また、再就職直後は給与や生活環境が変化する時期です。以前設定していた掛金額が現在の家計に合っているか確認し、必要であれば掛金額の変更も検討しましょう。
まとめ|会社員になった後はiDeCo再開の手続きを忘れずに
無職期間中に年金の納付猶予を受けてiDeCoを停止していた場合、再就職して厚生年金に加入したからといって自動的にiDeCoが再開されるわけではありません。
会社員になった後は、現在の年金加入状況や勤務先の企業年金制度を確認したうえで、iDeCoの金融機関へ再加入・再開の手続きを行うことが必要です。
転職や再就職は年金制度が変わるタイミングでもあるため、早めに必要書類や条件を確認して、将来の資産形成を継続できる状態に整えておきましょう。


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