積立型の生命保険に加入していると、「このまま続けるべきなのか、それとも解約してNISAなどの投資に回した方がいいのか」と悩むことがあります。特に数年経過しても元本割れしている場合、手数料や運用効率が気になるものです。
この記事では、アクサのユニットリンクのような変額保険を見直す際に確認すべきポイント、NISAとの違い、解約前に考えておきたい判断基準について解説します。
積立保険とNISAは目的がそもそも違う
積立保険とNISAは、どちらも将来のお金を準備する手段ですが、目的や仕組みが異なります。
積立保険は、資産形成だけでなく死亡保障などの保険機能を組み合わせた商品です。一方、NISAは投資による資産形成を目的とした制度で、運用益が非課税になるメリットがあります。
そのため、単純に「どちらが儲かるか」だけで比較するのではなく、自分が必要としているものが保障なのか資産形成なのかを整理することが大切です。
変額保険が思ったより増えにくい理由
ユニットリンクのような変額保険は、保険料の一部が運用に回りますが、支払った保険料のすべてが投資されるわけではありません。
保険会社の運営費用、保障に必要な費用、契約維持費などが差し引かれるため、同じ投資先で運用した場合でも、NISAなどの投資商品と比べて資産の増加スピードが遅くなる場合があります。
例えば、運用先のファンドが好調であっても、毎月支払う保険料から各種費用が差し引かれるため、実際の解約返戻金が支払総額を下回るケースがあります。
6年程度で赤字の場合は何を確認すべきか
加入から数年で元本割れしている場合、それだけで失敗と判断するのではなく、契約内容を詳しく確認することが重要です。
確認するポイントとしては、現在の解約返戻金、今後の保険料支払い総額、満期時や一定年齢時の受取予想額、保障内容などがあります。
例えば、今後25年間払い続けた場合に最終的にどれくらい増える可能性があるのか、同じ金額をNISAで積み立てた場合との差がどれくらいになるのかを比較すると判断しやすくなります。
解約してNISAへ移行する場合のメリットと注意点
積立保険を解約して返戻金をNISAへ移す方法には、資産形成という面でメリットがあります。
NISAでは投資商品の選択肢が広く、低コストのインデックスファンドなどを利用できるため、長期運用では手数料の差が大きな影響を与える可能性があります。
例えば毎月同じ金額を25年間積み立てる場合、年間の手数料が少し違うだけでも最終的な資産額には大きな差が出ることがあります。
ただし、解約すると保障も失われます。また、一度解約すると同じ条件で再加入できない可能性もあるため、死亡保障や家族の生活保障が本当に不要なのか確認する必要があります。
死亡保障と資産形成は分けて考える方法もある
資産形成と保障を一つの商品で準備する方法もありますが、それぞれを分けて考える方法もあります。
例えば、資産形成はNISAなどの投資制度で行い、死亡保障は必要な期間だけ掛け捨て型の生命保険で準備するという考え方です。
掛け捨て保険は解約返戻金がない代わりに保険料が低く設定されていることが多く、必要な保障額を確保しながら投資に回せるお金を増やせる場合があります。
解約を決める前に考えるべき判断基準
積立保険を解約するかどうかは、「今まで払ったお金がもったいない」という気持ちだけで判断しないことが重要です。
過去に支払った保険料は戻らないため、これから先の期間で考えた場合に、どちらの方法が自分の目的に合っているかを見る必要があります。
例えば、今後も保障が必要で保険の安心感を重視するなら継続する選択肢もあります。一方で、保障は別で準備でき、資産形成を優先したい場合は見直しを検討する価値があります。
まとめ
ユニットリンクなどの積立型保険は、保障と資産形成を組み合わせた商品であり、一概に良い悪いと判断できるものではありません。
しかし、資産形成だけを目的にする場合は、手数料や運用効率の面からNISAなどの低コスト投資商品が有利になるケースがあります。
解約を検討する際は、現在の返戻金だけでなく、今後支払う保険料、保障の必要性、NISAで運用した場合との比較を行い、自分や家族に合った方法を選ぶことが大切です。


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