扶養内パートと雇用保険・社会保険の関係を解説|週20時間以上ならどうなる?

社会保険

扶養内でパートを検討しているけれど、「雇用保険は週20時間以上で加入」「社会保険は月収88,000円超や勤務時間要件」など条件が複雑で迷っている方へ、雇用保険と社会保険の関係性や具体的な働き方のポイントをわかりやすく解説します。

雇用保険と社会保険の基本ルール

雇用保険は、週20時間以上、かつ31日以上の雇用見込みがあれば加入対象となります。
社会保険(健康保険・厚生年金)は、週20時間以上かつ月収88,000円以上、かつ勤務先が従業員51人以上などの条件が揃った場合に加入対象です。

条件①:週20時間以上の働き方

週20時間を超える働き方は
・雇用保険加入の条件を満たす一方で、社会保険についても勤務時間要件を満たします。

ただし、社会保険加入は他の要件(収入・企業規模など)も必要です。

条件②:雇用期間の長さ(31日・2ヶ月以上)

雇用保険は「雇用見込みが31日以上」あればOKです。
一方、社会保険は「2ヶ月を超える契約又は見込み」が必要となります。

つまり、短期パートをしたい場合は雇用保険の加入条件を満たす可能性がある反面、社会保険の対象外になるケースがあります。

条件③:収入要件(月収88,000円以上)

社会保険は月収88,000円(通勤・残業代除く)を超えた場合に加入対象です。
これに対し、雇用保険には月収要件はありません。

収入が88,000円未満でも、週20時間以上なら雇用保険へ加入が可能です。

具体例で整理する働き方パターン

◇例1:週20h・月収8万円のパート

  • 雇用保険:○(20時間越える+31日契約)
  • 社会保険:×(収入不足)

◇例2:週25h・月収10万円・勤務先社員50人

  • 雇用保険:○
  • 社会保険:×(企業規模要件を満たさない)

◇例3:週25h・月収10万円・従業員60人

  • 雇用保険:○
  • 社会保険:○(全条件クリア)

扶養内パートでも雇用保険に入れる?

はい、週20時間以上で31日以上働くなら、収入や扶養に関係なく雇用保険へ加入可能です。

ただし、社会保険は収入や企業規模など複数要件を満たさないと扶養範囲を超えて加入対象となります。

まとめ:週20hなら雇用保険あり、社会保険は条件次第

扶養内パートで週20時間以上働くと、雇用保険加入には問題ありませんが、社会保険加入か否かは収入・契約期間・企業規模の3要件が揃うかどうかが重要です。

パート探しの際には「週20時間・31日以上」という条件を基準にしつつ、扶養や社会保険の影響も踏まえた働き方を検討してみてください。

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