大学生が複数のアルバイトを掛け持ちする際、気になるのが親の健康保険の扶養を外れるかどうかという点です。特に協会けんぽの場合は「月収基準」や「年収130万円未満」などのルールがあり、混乱しがちです。本記事では、協会けんぽの扶養条件を整理しながら、バイト収入との関係をわかりやすく解説します。
協会けんぽの扶養基準:2つの判定基準がある
協会けんぽの扶養認定には以下の2つの収入基準が存在します。
- 年間収入が130万円未満(60歳未満の場合)
- 月収換算で108,334円未満(3カ月連続で超えると外れる可能性)
つまり「年収」だけでなく「直近3カ月の収入」も見られる点に注意が必要です。どちらかを超えると、原則として扶養から外れる可能性が高まります。
月10万8333円の壁はどのように影響するのか
月108,334円は、年収130万円を12カ月で割った金額です。協会けんぽでは、3カ月以上この金額を超えた場合、今後も安定的に超えると判断され、扶養から外れる可能性があります。
そのため、一時的に1カ月超えた場合はセーフでも、7月・8月と続けて超えると危険信号です。
就活後のバイト増加が扶養に与える影響
大学4年で就活が終わると、時間に余裕ができバイトを増やしたくなる気持ちはわかります。しかし、扶養内で働きたいなら、短期間でも月収のコントロールが必須です。
たとえば、6月に11万円、7月に15万円だった場合、8月はなるべく10万円未満に抑えることで平均額を調整し、扶養判定で不利にならないようにする工夫が必要です。
扶養から外れた場合に起きること
扶養を外れると、自分で国民健康保険や社会保険に加入し、保険料を支払う必要が出てきます。学生でも月額数千〜1万円以上かかることもあるため、経済的負担が増えます。
特に数カ月だけの一時的なバイト増加で扶養を外れるのは損になりやすいため、収入調整が重要です。
バイト先が複数ある場合の注意点
掛け持ちバイトをしている場合、各バイト先の給与の合算額で扶養判定が行われます。1社あたりの収入が少なくても、合計額で見られるため注意が必要です。
また、勤務時間や日数によっては、アルバイト先から社会保険の加入を求められるケースもあります。
まとめ:一時的な収入増でも扶養判定に影響するため注意
協会けんぽの扶養に入ったままでいたいなら、年収130万円未満+月収108,334円未満を目安に、計画的なバイトスケジュールが必要です。7月・8月の収入を見ながら、8月には調整することで、扶養外れのリスクを回避できる可能性が高くなります。
不安な場合は、親の勤務先の担当部署や協会けんぽに相談するのがベストです。
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