国民厚生年金という言葉が使われることがありますが、これは「国民年金」と「厚生年金」の2つの年金制度を混同している場合に使われることが多いです。実際には、国民年金と厚生年金は別々の制度です。この記事では、これらの違いについて詳しく説明し、どちらに該当するかについて解説します。
1. 国民年金とは?
国民年金は、日本の公的年金制度の基本で、すべての国民が加入することを義務づけられています。自営業者やフリーランス、学生など、すべての成人が加入することになっており、主に年金の基礎部分を担います。
国民年金は、国民全員に対して一律の保険料が課せられ、年金額は納付期間に応じて決まります。障害年金や遺族年金も含まれており、基礎的な年金保障を提供しています。
2. 厚生年金とは?
厚生年金は、主に企業に勤めているサラリーマンが加入する年金制度です。会社員や公務員などが対象で、給与に応じた保険料を支払い、退職後に年金を受け取る仕組みです。
厚生年金は、国民年金に上乗せされる形で支給されます。保険料の負担は、本人と雇用主(会社)で折半する形になります。厚生年金に加入している人は、国民年金の基礎年金部分に加えて、厚生年金の上乗せ部分を受け取ることができます。
3. 国民厚生年金という表現は正しくない
「国民厚生年金」という表現は、実際には正しくない言葉です。国民年金と厚生年金は異なる年金制度であり、別々に考えなければなりません。国民年金はすべての国民が加入する基礎年金、厚生年金はサラリーマンや企業に勤める人が加入する年金です。
そのため、もしあなたがサラリーマンや企業に勤めている場合、厚生年金に加入していることになります。自営業やフリーランスであれば、国民年金に加入することになります。
4. どちらに加入しているかを確認する方法
自分がどの年金制度に加入しているかは、給与明細や年金手帳で確認できます。企業に勤めている場合は、給与明細に「厚生年金」と記載されていることが多く、自営業であれば国民年金に加入していることが確認できます。
年金手帳にも加入情報が記載されているので、手元にある場合は確認してみましょう。もし不明な点があれば、最寄りの年金事務所に問い合わせて、詳しく確認することができます。
5. まとめ
国民年金と厚生年金は別々の制度であり、「国民厚生年金」という表現は適切ではありません。自営業の人は国民年金、企業に勤めている人は厚生年金に加入することになります。それぞれの制度に応じた年金が支給されるので、どちらの制度に加入しているかをしっかり確認することが大切です。


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