医療費が多くかかった年には、確定申告を通じて医療費控除を申請することで税金の還付を受けられます。ただし、申請の際に「どの費用が控除対象になるか」や「正しい入力方法」について迷うことも少なくありません。この記事では、調剤薬局で受け取る薬の費用や産科の保険適用外費用など、医療費控除で申請可能な項目について解説します。
医療費控除の対象となる費用の範囲
医療費控除は、治療や診療にかかった費用を対象としています。具体的には以下のようなものが含まれます。
- 病院での診察費用や入院費用
- 処方箋に基づく薬代
- 治療に必要な交通費(公共交通機関利用の場合)
このように、控除対象となる費用は「治療に必要」と認められる費用が基本です。
調剤薬局で受け取った薬の費用は控除対象
病院で処方された薬を調剤薬局で受け取る際に支払った費用も、医療費控除の対象となります。この場合、費用の内訳として「医療品購入」に該当するため、Excelの医療費集計フォームにも同様に記入可能です。
ただし、市販薬や健康目的のサプリメントは控除対象外となるため、注意が必要です。
産科の保険適用外費用も申請可能
妊婦健診や分娩にかかる費用のうち、保険適用外となる費用も医療費控除の対象となります。具体例として、妊娠中に必要な検査費用や治療にかかる費用は控除対象です。
ただし、妊娠中のエステや一般的な健康診断は控除対象外となるため、医療費集計時には項目を確認することが大切です。
医療費控除申請時の「金額のズレ」に注意
マイナンバーとの連携によって医療費の明細が反映される場合もありますが、金額が微妙に異なるケースがあるため、正確な金額を入力したい場合はExcelに打ち直して申請する方法が推奨されます。
医療費の支払い証明書や領収書の内容に基づいて集計し、正確な金額を反映させましょう。
まとめ:医療費控除は正確な項目選択と入力が重要
医療費控除を申請する際には、調剤薬局での薬の費用や産科の保険適用外費用も対象となります。対象外項目を確認し、正確に集計することで、期待どおりの還付が受けられる可能性が高まります。疑問がある場合は税務署や相談窓口に問い合わせ、正確な申告を行いましょう。
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