103万円の壁はどう変わる?19歳アルバイトが扶養内で稼げるラインと改正スケジュール

社会保険

「103万円の壁」という言葉はよく耳にしますが、2025年からはその“壁”が大きく引き上げられ、扶養や税金に関する制度も変わります。この記事では特に19歳で扶養内で働く若者向けに、最新の年収ラインと今後の見通しをわかりやすくまとめました。

2025年度から“103万円の壁”は123万円へ

所得税がかかる年収のボーダーラインは、2025年1月1日から123万円に引き上げられます。これまで103万円を超えると扶養控除の対象から外れていましたが、これからは123万円まで働いても所得税が発生しません :contentReference[oaicite:0]{index=0}。

配偶者控除も同様に、これまでは妻の年収が103万円以内でしたが、今後は123万円まで適用範囲が広がります :contentReference[oaicite:1]{index=1}。

さらに“160万円の壁”も新設

2025年分の所得税からは、基礎控除と給与所得控除の拡大で、年収160万円までが非課税対象となります :contentReference[oaicite:2]{index=2}。ただし、この“160万円の壁”は所得税ベースでの話で、給与計算上の控除が前提。

社会保険や住民税の壁も要注意

所得税だけ見ていても安心できません。社会保険には依然として以下の壁があります :contentReference[oaicite:3]{index=3}。

  • 106万円の壁:厚生年金・健康保険の加入対象ライン(勤務時間・給与次第)
  • 130万円の壁:事業所規模によって加入条件が異なるライン

住民税非課税ラインも100~110万円であり、これらも総合的に考える必要があります :contentReference[oaicite:4]{index=4}。

制度改正のスケジュールは?

現時点で決まっているのは以下のとおりです。

  • 2025年1月1日以降:所得税の“123万円の壁”が適用開始 :contentReference[oaicite:5]{index=5}
  • 2025年分の所得税から:基礎控除・給与所得控除の拡大により“160万円まで非課税”が可能 :contentReference[oaicite:6]{index=6}
  • 2028年以降:制度の恒久化・見直しが検討されているが詳細は未定 :contentReference[oaicite:7]{index=7}

19歳アルバイトが稼げる年収ラインは?

質問者のように年齢19歳で親の扶養内で働きたい場合、

  • 【所得税面】=年収123万円まで非課税、160万円まで控除内
  • 【社会保険面】=勤務時間により106万円~130万円を超えると扶養外に
  • 【住民税面】=100~110万円を超えると住民税発生

となるため、最も安全なのは社会保険ラインを意識して年収106万円以内に抑えることです。もう少し柔軟に働きたい場合は、所得税面だけで見れば123万円までOKな道もあります。

今後の改正がどう変わる?

2024年の税制改正大綱では今後さらに“103万円の壁”に代わる新たな制度見直しが検討されており、最終的には178万円の声もありますが現時点では未決定です :contentReference[oaicite:8]{index=8}。詳しい内容は、毎年の税制改正大綱(12月頃)や翌年国会の通過時(3月)が注目です。

まとめ

19歳で親の扶養内で働きたいなら、現状では

  • 最も安全なのは年収106万円以内(社会保険含む)
  • 所得税だけを見れば

    123万円までは非課税

2025年以降の改正は大きな変化であり、制度への影響を理解した上で計画的に働くことをおすすめします。

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