転職の“すきま期間”に注意!会社を辞めてから再就職までの健康保険の正しい対応とは?

国民健康保険

転職の合間に保険証が手元になくなる“無保険期間”について、不安を感じる方は多いのではないでしょうか。この記事では、前職の退職から再就職までに健康保険をどうすべきか、特に短期間の場合の対応や注意点について詳しく解説します。

会社を辞めたら健康保険はどうなる?

会社を退職すると、会社の健康保険(社会保険)の資格は原則として退職日の翌日に喪失します。そのため、次の職場の保険に加入するまでの間は、無保険状態となります。

この空白期間を放置すると、万一の病気やケガの際に全額自己負担になる可能性があるため、短期間であっても対策が必要です。

“たった1週間”でも国民健康保険に加入すべき?

はい、原則として加入義務があります。 退職した翌日から新しい職場の社会保険に加入するまでの間に、健康保険制度のいずれかに加入しておく必要があります。

この「つなぎ」の期間には、以下のいずれかの選択肢を検討するのが一般的です。

  • ① 国民健康保険(市区町村で加入)
  • ② 任意継続被保険者(前の会社の保険を最大2年継続)

保険証が届かない間に病院に行ったら?

国民健康保険に加入申請をした場合、保険証の発行までに通常1〜2週間かかることがあります。その間に医療機関にかかる場合は、いったん全額自己負担して、後日保険証が届いた後に払い戻し(療養費請求)の手続きを行うことができます。

つまり、加入手続きを済ませておけば、たとえ保険証が手元になくても「保険適用」はされるということです。

加入しなかったらどうなる?

短期間だからといって加入しないままでいると、次のようなリスクがあります。

  • ① 医療費が全額自己負担
  • ② 未加入分も遡って請求される(ペナルティ対象)
  • ③ 住民票上の市区町村から督促が来る可能性

万一の事故や入院が発生した場合の負担は非常に大きく、数万円〜数十万円になることも珍しくありません。

具体例:1週間の“無保険”で10万円の医療費

たとえば、退職後の6月10日から再就職日の6月16日までの間にケガをして通院・処置を受けた場合、本来3割負担で済む診療費(例:3万円分)を10割負担=10万円で支払わなければなりません。

あとから国民健康保険に加入しても、「加入前の医療費」は原則として適用外になるリスクもあるため、事前の手続きが重要です。

まとめ:短期間でも“保険未加入”はリスクあり

たった1週間の転職の空白期間でも、健康保険への加入義務はあります。届くまでのタイムラグはあっても、加入手続きを行うことで医療費の自己負担を避けることができます。

健康状態を信じて“保険なしで過ごす”のは非常に危険です。たとえ短期間でも国民健康保険に加入しておくことが、安心のための第一歩です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました