キャッシュレス決済の普及に伴い、「PayPayの残高を現金として引き出すことは可能か?」という疑問を持つ人が増えています。特に、全国各地に設置されているセブン銀行ATMからの出金を希望するユーザーも多いでしょう。この記事では、PayPay残高の現金化について、セブン銀行ATMを使った出金方法や対応残高の種類、注意点、手数料などをわかりやすく解説します。
PayPay残高の種類によって現金化の可否が変わる
まず前提として、PayPayの残高には以下の4種類があります。
- PayPayマネー:本人確認済みでチャージされた残高(銀行口座などから)
- PayPayマネーライト:本人確認なしでチャージされた残高(クレジットカード、キャリア決済など)
- PayPayポイント:キャンペーン等で獲得したポイント
- PayPayボーナス運用・貯金:PayPay内の資産運用サービスなど
この中で、セブン銀行ATMから現金で出金できるのは「PayPayマネー」のみです。PayPayマネーライトやポイントは現金化できませんので、残高の内訳を事前に確認しましょう。
セブン銀行ATMでPayPay残高を引き出す手順
セブン銀行ATMからPayPayマネーを引き出すためには、以下の手順を踏みます。
- PayPayアプリの「送る・受け取る」→「出金」→「セブン銀行ATM」を選択
- アプリに表示されたQRコード読み取り画面をATMにかざす
- ATMで表示された企業番号をアプリに入力
- 引き出したい金額を指定し、現金を受け取る
このように、ATMとアプリの双方向認証で出金が可能になります。ただし、出金のたびに本人確認(eKYC)を完了しているアカウントであることが必須です。
手数料はいくら?出金にかかる費用
セブン銀行ATMでPayPayマネーを現金として出金する場合、手数料は一律で110円(税込)となっています(2024年時点)。
手数料は出金金額に関係なく発生するため、少額の引き出しを複数回行うよりは、ある程度まとまった金額を1回で出金する方がコストパフォーマンスは良くなります。
出金可能な条件と制限事項
PayPay残高をATMから引き出すには、以下の条件を満たす必要があります。
- PayPayマネー残高があること
- 本人確認が完了しているアカウントであること
- 1回あたりの出金上限は50,000円まで
- 1日あたりの出金上限は原則200,000円まで(利用状況により変動)
また、PayPayアプリが最新バージョンでないとATM連携機能が正しく動作しない場合もあるため、出金前には必ずアップデートを確認しておきましょう。
現金化ができないケースとその対処法
次のような状況では、セブン銀行ATMを使っても現金化ができません。
- PayPay残高の大半がマネーライトまたはポイントで構成されている
- 本人確認(eKYC)が完了していない
- PayPay側のシステムメンテナンス中やATM側の通信不具合
現金化を希望する場合は、銀行口座チャージなどでマネー残高を増やし、本人確認も必ず済ませておきましょう。PayPayマネーライトやポイントの分は出金できないため、買い物や請求書払いで消化するのが現実的な選択肢です。
まとめ:PayPayマネーならセブン銀行ATMで現金引き出し可能(手数料110円)
PayPay残高をセブン銀行ATMで現金化することは可能ですが、対象は「PayPayマネー」に限られ、手数料として110円(税込)が必要です。本人確認が完了していないアカウントや、残高の大半がマネーライトやポイントで構成されている場合には出金できないため注意が必要です。
出金前に残高の内訳と本人確認のステータスを確認し、必要に応じて設定を整えておきましょう。スマホ一つで現金を引き出せる便利な機能を、正しく安心して活用してください。
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