多重債務の解消手段として人気の「ろうきんおまとめローン」ですが、融資後の生活において、新たなクレジットカードの利用や作成に制限があるのか不安に感じる方も多いのではないでしょうか。本記事では、おまとめローン返済中に新規クレジットカードを作ることが可能かどうか、制限の有無、そして金融機関の監視体制について詳しく解説します。
ろうきんのおまとめローンとは?
ろうきん(労働金庫)のおまとめローンは、複数の借入れを一本化することで毎月の返済負担を軽減し、金利負担を抑えることが目的の金融商品です。信用保証や利用者の返済能力に応じた審査が行われ、契約後も一定の信用行動が求められます。
多くの場合、契約時に「クレジットカードの整理」や「新たな借入の自粛」などの条件が提示されることがありますが、法的な拘束力があるわけではなく、基本的には“自己管理のルール”です。
返済中に新たなクレジットカードは作れるのか?
結論から言えば、技術的には作成は可能です。ただし、以下の点には注意が必要です。
- 信用情報に「おまとめローン返済中」として記録されている
- 新規クレジットカード審査時に「返済能力」が再評価される
- ろうきんとの契約条件で“新たな借入自粛”を誓約している場合は違反になる可能性
つまり、カード会社によっては「返済中だから」として審査で落とされることも十分あり得るという点を理解しておきましょう。
ろうきんが利用状況を監視している可能性は?
ろうきんが常に監視しているということはありませんが、年次の収支確認や再審査、信用情報の定期チェックを行っている可能性はあります。また、返済が滞ったり信用情報に異変が出た場合には、連絡が来ることも。
ただし、通常のクレジットカード作成程度であれば、ろうきん側が即座に知ることはなく、信用情報機関を通じて後日把握されるという流れになります。
具体例:新規クレジットカード作成をしたAさんの場合
Aさんは、ろうきんおまとめローンで200万円を借りて返済中でしたが、日常の買い物や定期支払い用に別のクレジットカードを作成。カード会社には審査で落とされたものの、2社目で無事に発行されたという体験談もあります。
その際、限度額は低めに設定され、返済状況を確認されるような連絡は特に来なかったとのこと。ただし、ろうきんへの誓約内容には注意が必要だったと振り返っています。
返済中に新規カードを作るべきかどうか?
返済中に新たなクレジットカードを作ることは避けるのが原則ですが、やむを得ない事情がある場合は。
- なるべく限度額が低いカードを選ぶ
- 生活費決済に限定して使用する
- 毎月の利用と支払いを厳格に管理する
返済中に浪費や過剰な借入れにつながるカード利用は避けるべきであり、家計管理のルールをしっかり作ることが前提となります。
まとめ:ルールを守れば返済中でも可能性はあるが、慎重に
・ろうきんのおまとめローン返済中でも、クレジットカードの作成は技術的には可能
・ただし、信用情報や契約条件により審査に影響することがある
・ろうきんは常時監視していないが、信用情報経由で後日確認される可能性はある
・どうしても必要な場合は、用途を限定し、少額利用を徹底することが大切
返済を順調に進めることが、信用を回復し将来的な金融自由度を高める第一歩です。
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