国民年金と厚生年金の違いとは?
年金制度には、国民年金と厚生年金の2つがあります。自営業やフリーランスの場合は国民年金に加入し、会社員や公務員の場合は厚生年金に加入します。この2つの制度はどちらも老後の生活を支えるための年金ですが、保険料の負担や将来的に受け取れる年金額に大きな違いがあります。
1. 国民年金は全額自己負担
国民年金は、全ての日本国民が20歳から60歳までの40年間支払う必要があり、その保険料は全額自己負担となります。2024年の国民年金保険料は月額16,610円(年額約199,320円)で、収入に関係なく一定額を支払う必要があります。
2. 厚生年金は労使折半
一方、会社に勤めている会社員や公務員が加入する厚生年金では、保険料が労使折半されます。つまり、厚生年金の保険料は会社と従業員が半分ずつ負担するため、個人が支払う額は国民年金よりも少なくなります。具体的には、収入に応じた保険料が決定され、その50%を会社が負担します。
3. 会社に勤めている方が「お得」な理由
会社に勤めると、保険料が労使折半となるため、個人の負担額が軽くなります。例えば、自営業者が全額自己負担する国民年金に比べ、会社員の場合は、同じように年金を支払っているにもかかわらず、実際に支払う額が少なく済みます。そのため、支払う金額が減るという意味では会社に勤める方が「お得」と言えるでしょう。
4. 厚生年金のメリット
また、厚生年金には老後に受け取れる年金額が多いというメリットもあります。厚生年金は、支払った保険料に応じて受け取れる年金額が増えるため、将来的に国民年金よりも多くの年金を受け取ることができる場合が多いです。
まとめ
国民年金は全額自己負担である一方、厚生年金は労使折半で保険料の負担が軽くなります。そのため、支払う金額が減るという意味では、会社に勤めて厚生年金に加入している方が「お得」と言えます。また、将来的に受け取れる年金額も多くなる可能性があるため、厚生年金には大きなメリットがあります。
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