かんぽ生命の養老保険を解約すべきか?NISAとの比較で考える賢い判断

生命保険

かんぽ生命の養老保険は、満期時に満額が戻ってくることが魅力のひとつですが、低金利時代においては「増えないお金」に不満を抱く方も少なくありません。特に、あと数年で満期を迎える場合に「今すぐ解約して投資に回すべきか」という判断は悩ましい問題です。この記事では、養老保険の解約を検討する上でのポイントと、NISAなどの投資との比較を詳しく解説します。

養老保険の仕組みと満期のメリット

養老保険は、一定期間(例えば40歳から60歳まで)の保険期間を終えると、満期保険金として契約時の金額(たとえば200万円)が支払われます。満期保険金は、死亡保険金と同額であり、万一の備えと貯蓄の両方を兼ねた商品です。

ただし、満期まで保有しても利息がつかない、または極めて少額にとどまる契約も多く、「寝かせておくより有効活用したい」と考える人が増えています。

途中解約の返戻金の考え方

養老保険を満期前に解約すると「解約返戻金」が戻りますが、その金額は契約年数により変動します。一般的に契約後数年は返戻率が低く、満期に近づくほど返戻金が満額に近づきます。

例えば60歳満期で契約しており、57歳で解約する場合、返戻率が90~95%程度であれば180万~190万円程度が戻るケースもあります。詳しい金額は、保険証券やコールセンターなどで確認が必要です。

NISAを活用した資産運用との比較

満期まで3年を残して養老保険を解約し、NISAで投資するという選択肢もあります。つみたてNISAや新NISAは税制優遇があり、利益に対して非課税となるため、一定の運用利回りが期待できます。

例えば年利3%で運用できた場合、200万円は3年間で約218万円になります。これは保険を満期まで保有するよりもリターンが高くなる可能性がありますが、あくまで投資なので元本保証はありません。

かんぽ生命の契約内容を見直すポイント

解約を検討する際は以下の点を確認しましょう。

  • 解約返戻金の具体的な金額(コールセンターまたはマイページで確認)
  • 満期保険金との差額(損益を把握する)
  • 特約の有無(医療・災害特約なども対象外になる可能性あり)

また、税金面では養老保険を解約して返戻金を受け取ると、雑所得として課税対象となる場合もあります。所得税や住民税の影響も考慮しましょう。

こんな人は解約も選択肢になる

・資産を「増やしたい」明確な目的がある人
・NISAなど他の金融商品の知識や経験がある人
・別途、死亡保障などの保険をカバーしている人

逆に、「安全第一」「絶対に元本を減らしたくない」と考える人は、保険を満期まで保有する方が安心でしょう。

まとめ:解約は損益と目的を天秤にかけて判断を

養老保険は、満期時に元本が戻るという安心感がある一方で、インフレや資産形成という観点では非効率な面もあります。解約することで数十万円の差が出るかもしれませんが、それをどう活用するかがポイントです。

まずは、現在の解約返戻金を確認し、NISAなどでの活用と比較して判断することが重要です。特に将来のライフプランに合わせて、お金の「使い方」や「育て方」を考えることが、より満足のいく選択に繋がります。

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