家や車の購入、子どもの成長などライフステージが変わると、これまで以上にお金の流れを「見える化」することが大切になります。ライフプランをFP(ファイナンシャルプランナー)に相談する際にも、日々の支出を把握していることは非常に役立ちます。この記事では、初めて家計簿をつける方向けに、無理なく続けられる家計簿の付け方や、おすすめの家計簿アプリをご紹介します。
家計簿をつける目的を明確にしよう
まず最初に、「何のために家計簿をつけるのか」を明確にすることが大切です。たとえば。
- 1ヶ月の生活費の全体像を把握する
- ムダな支出を見つけて削減する
- 将来のライフイベントに備えて貯蓄計画を立てる
目的がはっきりすると、モチベーションを保ちやすくなり、家計簿が「面倒な作業」から「自分と家族の未来のための習慣」へと変わっていきます。
オンライン決済・クレジットカード中心でも安心な管理方法
現代の家計は、現金よりもクレジットカードやQRコード決済、モバイルSuicaなどキャッシュレスが中心になりつつあります。このような場合、手書きの家計簿では管理が難しいため、連携機能があるアプリの活用が非常に効果的です。
アプリと銀行口座、クレカ、PayPay、楽天Pay、モバイルSuicaなどを連携させると、自動的に履歴を取り込んでくれます。あとはカテゴリごとに分類された支出を確認するだけなので、日々の入力がほとんど不要になります。
初心者におすすめの家計簿アプリ3選
以下は特に人気があり、初心者でも扱いやすい家計簿アプリです。
アプリ名 | 主な特徴 |
---|---|
マネーフォワード ME | 銀行・クレカ・電子マネー等と自動連携、グラフ表示がわかりやすく、資産管理にも強い |
Zaim | 支出の記録が簡単、手入力と自動連携のバランスが良い。レシート撮影も可能 |
おカネレコ | 完全手入力型。連携不要で、プライバシー重視派におすすめ |
どれも無料プランがありますが、より高度な機能を使いたい場合は有料プランも検討してみましょう。
まずは1ヶ月だけ、ざっくりでOK
家計簿をつけ始めるときにありがちなのが「完璧を目指しすぎて挫折する」ことです。最初の1ヶ月は、とにかく「何にいくら使ったか」の大まかな傾向をつかむことを目標にしましょう。
カテゴリも細かく分けすぎず、以下のような大まかな分類でも十分です。
- 食費
- 日用品
- 通信費
- 交通費
- 娯楽費
- 教育・子育て費
この分類で1ヶ月の支出を見てみるだけでも、自分のお金の使い方の傾向が見えてきます。
ライフプラン相談の前に整えておきたいこと
ファイナンシャルプランナー(FP)にライフプランの作成を依頼する際は、以下の情報を整理しておくとスムーズです。
- 月々の収入と支出の平均
- 固定費(家賃・保険・通信費など)
- 今後の予定(進学、住宅ローン、車買い替えなど)
家計簿をつけておくことで、これらの情報をすぐに提示でき、より現実的なライフプランを立ててもらえます。
まとめ
キャッシュレス時代の今、家計簿をつけるのは難しく感じるかもしれませんが、アプリを活用すれば誰でも手軽に始めることができます。目的を明確にし、完璧を目指さず、ざっくりとした記録からスタートしてみましょう。
特に、これからライフプランを立てる方にとって、日々のお金の流れを把握することはとても大切です。まずは1ヶ月、無理なく続けてみることから始めてみてください。
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