「将来年金を受け取りながらも、できる限り長く働きたい」と考える方は少なくありません。特に40代のうちから準備を始めれば、老後の安心感は大きく変わります。この記事では、年金と就労収入の関係、年金の受給要件、収入制限の仕組みなどをわかりやすく解説します。
年金を満額もらいながら働くには
年金をもらいながら働くことは可能ですが、一定の年齢に達していないと収入制限が適用されることがあります。具体的には、厚生年金を受給している人が「60歳~64歳」で働く場合、収入が月28万円を超えると年金が一部カットされる可能性があります。
一方、65歳以降は、年金カットの基準が月47万円以上の収入に緩和されるため、多くの人は問題なく働きながら年金を受け取れます。
働きながら年金を満額受け取るための目安
たとえば、年金を月10万円受給している人が「手取り」でどれだけ稼げばよいかという質問についてですが、以下の点が目安になります。
- 60~64歳:月収(給与+年金)が28万円以下 → 年金は減額されない
- 65歳以降:月収(給与+年金)が47万円以下 → 年金は減額されない
そのため、例えば「年金10万円+手取り18万円」であれば、60歳代前半でも満額年金が受け取れる可能性があります。
年金はいつから、どれくらいもらえる?
年金は原則として65歳から支給されます。ただし、希望すれば60歳からの「繰上げ受給」や、70歳まで遅らせる「繰下げ受給」も可能です。繰上げすると金額は減りますが、早く受け取れます。
満額の年金を受け取るには、40年間(480月)保険料を納める必要があります。43歳から支払いを続けることで、将来的に受給資格と満額支給に近づけることができます。
年金は一生もらえる?支給停止されることは?
基本的に、年金は生涯にわたって受給できます。ただし、受給資格がない(例えば保険料納付期間が10年未満)場合や、何らかの不正受給・虚偽申告を行った場合には支給停止となることがあります。
また、障害年金や遺族年金など、種類によっては一定の条件で支給が終了するケースもあります。自分が将来受け取る年金の種類を確認しておくことが大切です。
将来の安心に向けて:年金記録の確認と今からできる対策
自分が将来受け取れる年金の見込み額は、「ねんきんネット」で確認可能です。43歳という年齢は、老後の資金を戦略的に積み上げていく好機です。
さらに、iDeCo(個人型確定拠出年金)やつみたてNISAなどの制度を活用することで、老後資金の柱を複数確保できます。
まとめ:年金と仕事を両立し、安心のセカンドライフを
年金を満額もらいながら働くには、収入制限や年齢条件を正しく理解することがカギです。43歳からでも、しっかり年金保険料を納めていけば将来的な受給資格を満たせますし、制度を知ることで不安は大きく軽減できます。
年金制度は複雑ですが、「今の行動」が将来の安心に直結することを忘れずに、情報を正しく得て備えていきましょう。
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